Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

最終ホールで痛恨の OB!それでも何とか 80台 に。ショット不調でもパッティングが好調だった(入間CC AG)

気の置けないゴルフ仲間をホームコースに迎えて。距離のある Aグリーン、しかも難しい OUT スタートだったが、4 パー、4ボギー、1ダブルボギーの 42(15パット)で回ることができた。

久しぶりの 80台に向けて、距離がない IN では少なくともボギーペースで回ることが求められる。ダボは来るもののパーで取り返して、何とか17番まではボギーペース。ところが最終18番のロングホールで痛恨の OB を叩いてしまう。今日初めてドライバーで叩きに行って、左への OB。打ち直しの第3打は、うまく修正できて綺麗なドローでフェアウェイに。第4打も左に曲げて、これもあわや OB かという当たりだったが何とかセーフ。しかしライが悪く、第5打はグリーンに近づけるだけ。6オン2パットのトリプルボギーとなってしまった。結局 IN は 2パー、4ボギー、4ダボ、1トリの 47(15パット)。終わってみれば、 89(30パット)と、ぎりぎりで 80台を達成していた。危なかった…。

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入間カントリー倶楽部 12番ホール

ティーアップして打てるティーイングショットはまずまずだが、薄芝の地面にあるボールをクリーンに打つことができず、ダフってばかり。170Y 前後のユーティリティーが時おりうまくミートしたり、140Y-150Y の 7I がグリーンヒットしたりするくらいで、ショットはどちらかというと不調であった。

その代わり、パッティングが好調で、これがスコアに大きく貢献した。 2m、5m のパーパット、6m のボギーパットが決まり、3m のダボパットを沈め、さらには 1m-1.5m のパットをミスせずにと、3パットなしの 30パットは上出来である。パットが決まらなかったら、4-5打は余計に叩いていたことだろう。グリーンは 10ft と、この時期の入間カントリーにしては普通の速さの設定で、地主である僕としてはイメージが出し易かった。特にピンの右上、フックする下りのラインのパットがよく決まった。一方、いつも那須の方でラウンドしている友人にとっては 10ft という設定は速いようで、距離感が合わせられず苦労していた。

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DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2019.3.16入間CC OUT→IN(AG) (69.9/120)6170728942474246302110ft、晴れ、弱風

  1. スコア:89、パット:30(1.67)
  2. ショット:42、ショートゲーム:47、ペナルティ:1
  3. パーオン率:11.1%(2 ホール)、ボギーオン率:55.6%(10ホール)
  4. バーディ率:0%(0 ホール)、パー率:33.3%(6 ホール)、ボギー率:44.4%(8 ホール)
  5. ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:5.6%
  6. フェアウェイキープ率:71.4%、OB 発生率:5.6%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:11.1%

60Y 以内からのショット数 46(パット数 30)。このショートゲームが 40台に収まると 80台のスコアにつながる。薄芝からのアプローチは時おりミスがあったものの、OKの距離に寄るナイスショットもあり。「開幕初戦」に比べるとアプローチの出来の差が、90切りにつながったと言える。

距離のある OUT で 4つもパーが取れたのは大きい。特に難しい 3-6番をボギー、パー、パー、ボギーで抜け、7-8番でパー。9番ロングは力が入ったのか、連続ダフリでの 5オン2パットだったが、入間の OUT:42 はベストスコアである。OUT でも 45 を切れるのは、今後の自信につながる。

今年は 97、91、89 とスコアも上々、冬の間、取り組んだフォームの修正も「スイングはよくなった」とコーチに言われているので、このままの調子を維持していきたいものである。JGA ハンデは 19.4 と改善した(GDO は 20.7)。

帰りは西武池袋線 中村橋駅近くの Bistro 102 で祝勝会。グラスワインと共に、鮮魚のカルパッチョ、鴨のローストを美味しくいただいた。

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BISTRO102

食べログ BISTRO102

ゴルフ ラウンド記

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三觜喜一プロのスイング理論の集大成『最強インパクトを作るうねりスイング』

レッスンプロについて10年。僕の上達に合わせて、コーチが提示するテーマを一つ一つ、時には後戻りしながらモノにしていくなかで、ようやくスイングの土台・外枠ができてきたというのが正直なところである。コーチは「ゴルフスイングの究極の目的は飛距離」と言う。そのコーチのガイドに従って、各テーマを一つ一つ習得していく長い道程の中、いつも頭の片隅にあったのは「めざすべきスイングとは、そもそもどういうものなんだろう?」という素朴な疑問である。

これまでさまざまなプロの教えを、本や映像で学んできた(たとえば「切り返しについて、世のプロたちは何と言っているか?」レッドベター編ツアープロ編ティーチングプロ 基礎編ティーチングプロ 応用編)。その中で今の自分の技術レベルで概念的に理解でき、最もロジカルでわかりやすく、しっくり来ているのは、三觜喜一プロの「ハンドファーストインパクトを目指す教えである(森守洋プロの「ダウンブロー」の教えと通じるものが多い。桑田泉プロもアスリートゴルファーが習得すべき技術として、ハンドファーストを掲げている)。

YouTube 番組 MITSUHASHI TV に多数のレッスン動画を上げ、その教えを広めた三觜喜一プロ。その提唱する「うねりスイング」がめざすべきスイングの一つの姿を示しているのではないかと、僕は考えるようになり、わざわざ体験レッスンを受けたり「うねり棒」なる練習器具をいち早く取り入れたりしている。そして2019年2月、その教えのバイブルと言ってもよい本、『最強インパクトを作るうねりスイング 世界基準のゴルフを身に付ける!』が出版された。この本は「うねりスイング」について、そのポイントを系統だってまとめた本であり、「うねりスイング」理論の集大成と言ってもよいだろう。

前著『ゴルフは直線運動(スイング)で上手くなる!』で、さわりだけ紹介された「左ハンドル」や「うねり」と言った概念、さらには大量の YouTube レッスン動画の中に分散・散逸していた教えや理屈を、270ページある本の中で、体系的にまとめ直した本だと言える。今まで YouTube のレッスン動画の中で説明されたことと重複する内容が多いが、重要なポイントを改めて整理して学び直すことができる。大判のハードカバーで、文章と写真で詳しい説明がされるが、至るところに QR コードが埋め込まれており、本と連動して、スイング動作の映像を YouTube で見ることができる。その動画の数は 38本、さらに本の購入者は 8本の特典動画が見られるようになっている。1本あたり 1分から3分、中には6分超の映像が計 46本、いわば 270ページの本に 1時間超の DVD が同梱されている感覚である。そう考えると、税込み 3,888円という価格は、そんなに高いとは思えなくなる。

三觜理論、すなわちこの本の最大の目的は、「ハンドファースト」のインパクトを手に入れること。そのためには次の4つの連動する動作を身につけることになる。

  1. テイクバックでは「左ハンドル」を切る
  2. 切り返しでは「パッシブトルク」の力がかかる
  3. ダウンスイングでは、左手による軸回転「スピネーション」を意図的に行う
  4. その結果、左手の甲が張った「ハンドファーストインパクトが実現する

その際に最も重要となる動きが、「うねり」と呼ばれる体の使い方である。シャフトをしならせる以外に飛距離アップの方法はない。それを実現するのが「胸郭から動かしてバックスイングをし、胸郭から動かしてダウンスイング」する体の使い方である。「肩を回せ」と言われると、肩と胴体をひとかたまりとして、肩と胸が一緒に動いてしまう。そうではなく「胸郭から」「肋骨から」動かすと、肩と胸郭が分離して別々に動き、肩と体幹の時間差が生まれる。これが「うねり」と呼ばれる動作になる。

本は5章からなる。
第1章は「うねりスイング」の本質を理解するためのキーワード、「左ハンドルを切るテークバック」「パッシブトルク」「スピネーション」「フリップ動作」「スピンアウト」「時間差」を説明する。

第2章はアドレスの解説。ゴルファーのレベルが高くなるほど、スイング中の動作よりもアドレスのチェックに占める割合が多くなる。

第3章では、まったくの初心者にゴルフスイングを教える時の手順が紹介される。真っ先に教えることが「フェースターン」でボールをとらえることである。

第4章は飛距離アップの方法について、ある程度「芯に当てる」「ミート率が上がっている」スイングができることを大前提として、その上でいかにシャフトをしならせるかを解説する。この中で最近流行している「床反力」「地面反力」を使うフットワークについても説明される。

第5章はアマチュアのよくあるエラー・勘違いにフォーカスを当て、正しい動きを解説する。特に「切り返しでシャフトを倒す」際に、どうしても自分でこの動きを作りに行く人が多いらしく、その修正に多くのページが割かれている。

「うねりスイング」の骨子を説明する、2020年1月まで限定公開という 8本の特典レッスン動画について、その内容を紹介しておこう。特典動画では、この本のバックグラウンドとなるゴルフクラブの物理学的な特性と、その特性を活かす理に適ったスイングが語られている。本の説明に加えて、大きな学びとなるのは「左手でクラブをリードする」ことの重要性である。左手でリードすることによって「パッシブトルク」は自然に生まれ、左手で意図的に「スピネーション」を行うことで、ハンドファーストインパクトが生まれる。

  1. 「ねじれ」と逆方向に戻るゴルフクラブの特性
    • ゴルフクラブはその力学的な特性から、シャフトの横方向、縦方向、軸回転の3つのねじれ、トルクが発生する。シャフトはねじれと逆方向に戻ろうとする。
    • 重いヘッドが先にあるクラブのトルクをコントロールするのは、押すのではなく引く方が易しい。つまり右手で押すのではなく、左手で引くのが、力学的には正しい。
    • 左手で引き戻すことによって、クラブの重心やトルクをコントロールするのが重要、絶対条件になる。

  2. 「左ハンドル」の動きを正しく理解しよう
    • 左ハンドルの動きは、フェースを閉じるトルクと、シャフトの上下方向・縦のトルクと、左右方向・横のトルクを同時に発生させるのがポイント。
    • 縦方向のトルク、自分の体に向かうトルクを入れるが難しい。これにはコックを使う。

  3. 左手を引き戻すことでクラブは「パッシブ(=受動的)」に倒れる
    • パッシブトルクは、「左ハンドル」のバックスイングができれば、ほぼオートマチックにクラブが倒れることを称する。常に右手が上の状態で、クラブが立ってくるテイクバックが前提。
    • 切り返しで、クラブを左手で引き戻せば立っていたクラブが勝手に倒れる。これがパッシブ(受動的)トルク。
    • 両手で意図的に倒すのは、能動的で間違った動き。
    • 「左ハンドル」のテイクバック、「左手で引き戻す」切り返しがパッシブトルクの肝。

  4. 左手に3つの捻れを発生させる「スピネーション」
    • 「スピネーション」は唯一インパクトにて意図的にやる動き。
    • クラブフェースが戻るエネルギーをさらに増幅させる動きであり、最後に押し込む動き。
    • 左手を引き戻す中で、左手に3つのねじれを発生させる動きを行う。

     ①左手の肘より先を外旋させる(回外)
     ②左手首をノックするように使う(ボウイング
     ③下方向にドアノックするように使う

    • 左手を引き戻す中で、掌を開いた状態から、小指から握り込みながら、外旋、下方向に解放すると、スピネーションの動きが理解できる。
    • インパクトで「締まる」ようにスナップ、解放させる。

  5. ボールに当てようとして、左手の動きを止めてしまうと「フリップ」する
    • なぜフリップしてしまうのか?ボールに当てる意識が強いと、早くフェースを戻そうとして右サイドに支点が行くため。
    • 力学的に左手で引くのが正しいが、左手でリードし続ければ、フリップは決して起こらない。インパクトで左手の動きを止めないで、動かし続ける。
    • ただしインパクトからフォローにかけて、右に支点・頭が残ること、左サイドが伸び上がって、右サイドが側屈すること。

  6. 左手でしっかり引くことで「スピンアウト」は出なくなる
    • スピンアウトとは、右足の上で回転してしまうこと。
    • 右手でクラブを押すのではなく、あくまで左手でクラブを引くことを理解する。

  7. 左手のリードで、「うねり」ながら「時間差」を作る
    • 時間差・タイムラグを作る動作のことを「うねる」と表現する。なぜうねるのかと言うと、クラブに逆方向の負荷をかけるため。
    • 連続素振りの中で、下半身から先にねじり戻してうねるのはできても、ボールを置くとできなくなる。ポイントは左手でのリード。
    • ねじり戻す時に左手からクラブの距離が遠いほど、アークが大きく、インパクトゾーンが長くなる。飛距離も伸びる。

  8. ボールに最も圧力をかける形が「ハンドファースト」
    • ハンドファースト」でインパクトすることが、ゴルファーの永遠の課題と言ってよいくらい重要。さまざまなライから直接ボールにコンタクトできる。
    • ハンドファーストは、ボールに最も圧力をかけられる形。
    • 胸郭のリードでうねりながら回転すると、クラブは遅れてついてくる。インパクトでスピネーションすることで、クラブのロフトが立って、正しい最強のハンドファーストとなる。

この本を読み、連動する動画を見ることにより、「うねりスイング」の原理原則を頭の中では理解できた。それをすぐに再現できるのがトップアマや上級者。一方、それができないのが僕のようなレベルのアマチュアゴルファー。実際に「うねりスイング」を自分のものとするには、練習の中で何らかのコツ、きっかけを掴む必要がある。「うねりスイング」を実現する自分なりのイメージを、自分自身で見つけていかなければならない。それにはきっと長い道程が待っている。コーチのガイドに従いながら、めざすべき「ハンドファースト」に向けて、一歩一歩進んでいこう。

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ゴルフ 読書メモ

三觜喜一プロの本、およびその教えと共通するところが多い森守洋プロの本(ダウンブロー)について、読書メモを以下に掲載する。

知り合いのシングルプレーヤーが「目から鱗」熟読して、YouTube の動画を見て練習に励んでいるというレッスン。丁寧なレッスンで好感が持てるとのこと。

本を読んだ印象では、僕のレベルにはちょっと難かしかったが、YouTube のレッスン映像がわかりやすい。横の回転ではなく、縦の回転による直線的なインパクトを身につけるための考え方やドリルが、よくわかる。

・バックスイングは飛球線後方、直線でイメージする
・クラブは円弧を描くし、解剖学的にはスイングは回旋運動だが、イメージとしては直線運動としてとらえることが大切
・回転のイメージで打って真っ直ぐ飛ばすより、直線運動のイメージで真っ直ぐ飛ばす方が簡単
・ダウンスイングでも下半身の直線運動が入ってからボールをとらえれば、脳の中では直線として処理できるのでラインが出しやすい。特に試合では直線のイメージの方が戦いやすい

YouTube の動画で有名な三觜プロのコミック版レッスン。アマチュアの陥りがちなミスを一つ一つ取り上げ、あるべき姿とその理屈、修正の仕方を紹介する。

シャフトのしなり戻りを使うための腕の使い方、ダウンスイングにて、体は左に動きつつも肩は右に向く胸郭の分離、下半身を使わずに、打った後に体を回し切るフィニッシュなど。森守洋・桑田泉プロの教えに通じる。

飛ばしのための床反力など、新しい理論にも言及している。しゃがんでから膝を伸ばすタイミングが難しく、習得には時間を要するとのこと。

本やコミックで理屈や重要なポイントを押さえられるが、やはり動画レッスンの方が分かり易い。この本も YouTube 動画へ、QRコードでリンクしている。

YouTube の番組 MITSUHASHI TV に多数のレッスン動画を上げ、その教えを広く普及させた三觜喜一プロの提唱する「うねりスイング」理論の集大成。前著『ゴルフは直線運動(スイング)で上手くなる!』でさわりだけ紹介された「左ハンドル」や「うねり」と言った概念、さらには大量の YouTube 映像の中で分散・散逸していた教えや理屈を、270ページもある本の中で、体系的にポイントをしてまとめ直したと言える。今まで YouTube のレッスン動画で説明されたことがほとんどではあるが、改めて重要なポイントを整理して学び直すことができる。

ハンドファースト」のインパクトを手に入れることが、この本の最大の目的。
①テイクバックでは「左ハンドル」を切る
②切り返しでは「パッシブトルク」の力がかかる
③ダウンスイングでは、左手による軸回転「スピネーション」を意図的に行う
④その結果、左手の甲がターゲット方向に突き出た「ハンドファーストインパク
と言う連続する動作を身につける。

シャフトをしならせる以外に飛距離アップの方法はない。「胸郭から動かしてバックスイングをし、胸郭から動かしてダウンスイング」すると言う体の使い方、「うねり」の動作が肝となる。肩を回すと胸と一緒に動いてしまう。胸郭、肋骨から動かすと、肩と胸が分離して時間差が生まれる。これが「うねり」と呼ぶ動作になる。

大判のハードカバーで、文章と写真とで詳しい説明がされるが、それだけではなく、至るところに QR コードが埋め込まれており、連動してスイング動作の映像・レッスン映像が見られる。本を読むと同時に、38本(1本あたり1分-3分)の動画を見ることで、実際の動きを確認することができる。本に数10分の DVD が付録としてついてくる感覚である。そう考えると、税込みで3,800円と言う価格は無闇に高いとは思えなくなるかもしれない。

ボディーターンは重要だが、アマチュアの多くはそれを誤解している。正しいスイングを身につけるには、体を回転させるのではなく、腕をしなやかに縦に振れ、と提唱する。これによりフェースターンで球が捕まり、ダウンブローに打てるようになる。

マチュアのボディーターンに対する誤解は、正しくはボディーターンではなくヒップターンであることにある。下半身と上半身の間に捻転差が生じるべきなのに、上半身と下半身を一緒に回転させてしまうため、体が開き、振り遅れ、アウトサイドインの軌道になる。そうならないための教え方が「まず、腕を振れ」という、アンチテーゼのような教えになる。(この辺り、まずは手打ちせよ、という桑田泉のクォーター理論にも通じる。)

この本によれば、ダウンブローへの最重要ポイントは、体を回さない、腕をしっかり振る、重さと力を真下に解放するの三つ。

正しい腕の振り方、アームローテーションのドリルにより、アマチュアの球筋はスライスからドローボールへ変貌を遂げる。

2冊の本だった『森守洋のダウンブロー革命』を1冊にまとめ、さらに巻頭に16ページのカラーレッスンを加えたものが500円という価格で発売されたので購入。非常にコストパフォーマンスのよい、漫画でのスイング解説本である。

ボディーターンよりも腕の振りによるフェイスターンを重視し、最終的にはレベルブローではなくダウンブローを目指す。一般に、ボディーターン重視の風潮がある中、僕自身も一時期、ボディーターンか腕の振りかで悩んだこともあったが(たとえば中井学か森守洋か)、ゴルフ・スイングには実は両方の要素がある。どちらを先に重視するか、それはそのプロが育ってきた環境やアマチュアに教える順番に依存する。そう考えるようにした。

その意味で、この本はスイングにおける腕の使い方、フェースターンのための腕の内旋・ローテーションの動きを重視し、それを身につけるためのドリルを丁寧に説明してくれるものと位置づけられる。またアプローチやパット、コースレッスンの様子も紹介される。

○ダウンブロー・スイングのポイント
・腕の振りが「主」で、体の回転は「従」。ビシッと叩くように腕を振る。
・左手を押し下げる動きでバックスイング、不要な体の回転を抑える。
・ダウンスイングは、右足の真上にグリップを思い切り降ろす。ボール方向に下ろすと、上体が開いてしまう。
・空手の瓦割りの動作で、真下に力を解放する感覚を掴むことができる。
・グリップを右足の真上に下ろすと、アームローテーションが自然に発生し、フェースがターン、インパクトゾーンが長くなる。
・右前腕を上に向けたままダウンスイングすると、フェースターンが容易になる。

「ヘッド・ビハインド・ザ・ボール」でタメを作ること、そして「感覚を整える」練習を学ぶ

冬の間、「ヘッド・ビハインド・ザ・ボール」(Head behind the Ball)の実現に向けて、フォーム修正を行ってきた。もともとダウンスイングでボールを叩きに行く癖があるのに伴い、上半身が左に流れたり、あるいは突っ込んでしまったりする。それを防ぐために、

  • 切り返し時の頭の位置を、フォローまでキープする
  • フィニッシュでは立ち上がっていく

ことをめざして練習を重ねてきた。

まず最初は

  • ベタ足、ハーフスイングで頭を残す
  • ドライバーで、いつもよりスピードを落とす

ことで、インパクト時の頭の位置を修正した。ボールの見え方も変わり、若干ボールを飛球線後方から見るような感じになる。この時、ボールとの距離が遠くなった分、どうしても腕を使ってしまうので

  • 腕を使う意識を捨てる
  • 飛ばそうと決して思わない

ことが肝要となる。

ベタ足にすることにより、

  • 切り返しで下半身を使って左に腰を切ると同時に、右に重心を残す
  • 下半身は左に回転するが、上半身は右に重心が残っている

こととなり、これがすなわち「頭の位置を残す」という表現になる。そしてこれが結果的に

  • タメを作る

ことにつながって行く。

インパクトまで頭の位置を保つためには、右への側屈が必要になる。その際、どうしても腰の回転が不足する。このためボールにヘッドを届かせようと、手で打ちにいくような動作が入って、アーリーリリースとなる。それにより、とにかくダフる。

ビハインド・ザ・ボールでうまくミートすると、ドライバーの飛距離が伸びるのだが、とにかくタイミングが合わない。ティーアップしたドライバーはともかく、地面にあるボールを打つアイアンやウッドは、全然芯に当たらなくなってしまった。以前よりボールを中に入れて右に置いても、ダフる。

根本的には、

  • ボールを叩きに行って、アーリーリリースとなっている

のが問題。頭は左に流れないように修正できたのだが、ボールを叩きに行くのは相変わらずだ。アーリーリリースを修正するために、

  • 切り返しで力まない。ダウンスイングに入って、腕が水平になってから加速する
  • フォローでヘッドをビュッと走らせる
  • 高い球を打つ

イメージで練習をする。しかしそれでも叩きに行ってしまう。

コーチに言わせると「スイングの外枠はできあがっている。フォームの問題ではない。感性の世界。タイミングの感覚の問題。」ということになる。何だか僕には、難しい話になってきたぞ、というのが正直なところ。

確かに去年当たっていた時期と比べて、スイングのバランス感覚が崩れて「バラバラ感」があるのは確かだ。コーチは「感覚を整える」練習を勧めてきた。それは次のような練習である。

  • フルスイングのフォームで、ゆっくり、100Y くらいの距離(7I の場合)を打つ
  • リリースのタイミング、自分の感覚を整える
  • ミートするようになってきたら、徐々にスピードを上げていく
  • アイアンでもドライバーでも、同様の練習をする

やたら球を打つのではなく、感覚を整える、スイングを徐々に調整していくような練習が求められてくるみたいだ。

「2019年開幕戦」を迎えた後も、スイングを模索しているというのが、正直なところだ。ミートするであろうボールの位置も手探りの状態だし、リリースのタイミングも定まっていない。ラウンドと練習を重ねながら、精度をあげていかなければならない。

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強風の「2019年開幕戦」、ショットとアプローチはダメだったがドライバーとパットが好調、ひとまず満足のいく結果(入間CC BG)

正月休みに初打ちしたものの、1-2月はラウンドせずに練習のみ、今日が事実上の「2019年開幕戦」となる。幸い晴れて春のような陽気になったものの、強い風が吹く。

スタートの1時間半前にはゴルフ場に着き、入念にショット、グリーン周りのアプローチ、バンカー、パットの練習を行う。久しぶりのせいか、グリーン周りからの落としどころに落とせず、寄らない。そして怖ろしいことにシャンクを連発する。練習をしたものの、逆にアプローチに不安を抱えたスタートとなってしまった。

IN スタートの10番、ドライバーは真っ直ぐフェアウェイを捉えたものの、7I のセカンドショットはゴロ。サードショットとなる80Yのアプローチも乗らず、さらに3パットのトリプルという最悪のスタートとなった。その後もセカンド以降のショットやアプローチは不調だった。しかしこの日はドライバーとパットが好調で、続く 11番からは 3連続パー、14番のボギーを挟んで、さらに15、16 と 2連続パー。IN は 43(16パット)で上がることができた。

しかし距離のある OUT ではボギーオンするのがやっと。パーは取れる気がせず、ボギーで耐えるゴルフ。3番でアプローチを2つミスしてトリプルを叩いてしまったのを、最後まで取り戻せずの 48(14パット)。残念ながら 80台には到達しなかったものの、トータル 91(30パット)は HDCP 19.9 通りの出来で、まずは満足のいく成績である。

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DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2019.3.2入間CC IN→OUT(BG) (68.5/120)597372914348395230009.8ft、晴れ、強風

  1. スコア:91、パット:30(1.67)
  2. ショット:39、ショートゲーム:52、ペナルティ:0
  3. パーオン率:11.1%(2 ホール)、ボギーオン率:44.4%(8ホール)
  4. バーディ率:0%(0 ホール)、パー率:33.3%(6 ホール)、ボギー率:38.9%(7 ホール)
  5. ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:11.1%
  6. フェアウェイキープ率:78.6%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:0%

ドライバーは振るバランスがよかったのか、ほぼストレート系のドローボールでフェアウェイをとらえた。パッティングについても 1.5m-3m のクラッチパットを何度も沈められたのが大きい。思いがけずパーが取れたり、ダボやトリプルにせずに済んだり。唯一の3パットは18番のロングホール。165Y を大きめの 3U でパーオンしたものの、下りの 10m のパットが残り、1st パットを打ち切れずショート、残り 1.5m 下りのパットを外しての 3パットであった。また強風であるにもかかわらず、OB やペナルティ、バンカーインがゼロだったこともスコアメイクに貢献した。

ティーアップして打つドライバーがよかった一方で、地面にあるボールを打つセカンド以降のショットについては、ミスを多発。パーオンしたのは 2ホールだけ。100-150Y からグリーンを狙うショットはことごとく力が入り、ダフるミスを繰り返す。さらに60Y以内のウェッジの距離感が合わず、ショートするミスが続く。打ち上げでロフトが寝ていることにアジャストできなかったのだろうか。

冬の薄芝からのライも久しぶりで苦労した。今年はグリーン周りでは、 56度のウェッジも使おうとしているのだが、薄芝では難しい。17番では 2回ミスしてダボを叩いた。おとなしく 50度のウェッジで、とにかくグリーンに乗せればよかったのに…。朝の練習中にシャンクを連発していたこともあり、ちょっと怖々と打っていた影響もある。

60Y 以内からのショートゲーム数は 52(うちパット数 30)。22打のアプローチのうち、ミスは 8打もあったから、よくこの数値に収まったと言える。つまりパットに救われたことになる。この 60Y 以内からの数字が 40台になると「90切り」となる。やはりアプローチがスコアに直結する。8打あったミスを半減して、18打程度に収めていれば、80台のスコアが出ていたことだろう。

翌日、コーチに10Y程度を打つ時のアプローチを見てもらった。「シャンクする雰囲気はない。」とのこと。以前「シャンク病」にかかった際に、「感じを出そう、距離感を出そう」として打ち急ぎ、右ひざが前に出る、ないし、フェースが開いたままインパクトを迎えて、シャンクしていた。その症状がおそらく顔を出したのではないか、との見立てである。シャンクはいったん出始めると繰り返すので、無心で打ちに行くことができなくなる。アプローチとパットがスコアメイクの要。入間の練習場で、より精度を高めていきたい。

有意義なラウンドのお土産は、花粉症の悪化。眼が痛くて開かなくなる。家人には「自業自得」と言われている。

ラウンド後は、途中下車、小竹向原の住宅街にある蕎麦屋長寿庵」にて、祝勝会。アジのフライをはじめとする料理に、芋焼酎黒霧島」の蕎麦湯割りが香ばしくて、心地よく体に染み渡る。

tabelog.com

ゴルフ ラウンド記

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4スタンス理論によると、A2 の自分には「地面反力」や「パッシブトルク」は合わないらしい

数年前に流行した「4スタンス理論」だが、生まれついた体の特性に合ったスイング技術を身につける、という考え方は受け入れやすいのだろう、いまだに多くの人が興味を持ってブログに記事を書いている。また 4スタンス理論に基づいたインストラクターが、そのレッスンのやり方を紹介したりもしている。

4スタンスのタイプ別に、(おそらく横田真一プロの)教え・処方箋をまとめたり、そのタイプのプロのスイング映像を集めたりしてくれている人がいる。各タイプの処方箋がまとまっているので、興味のある人は参考にされるとよいだろう。僕のような A2 パラレルタイプの傾向・処方箋は下記の通りとなる:

golfbar72.blog.fc2.com

golfbar72.blog.fc2.com

ここにもあるように、僕はバックスイング、ないし切り返しでいったん沈み込む動きや、上半身と下半身の捻転差・タメを作る動きが、苦手である。昔スイング改造の時、どうしても「沈み込む」動きができなくて苦労した。また上半身と下半身の捻転差も、なかなか作れなくて苦労した。ある意味、A2 の特性には合っていない動きだったのかもしれない。

ダウンスイングで沈み込むのは、現代風に言うと「地面反力」「床反力」を最大限に使ったスイングである。タメを作るために、トップに上がる前に左足を踏み込む訳だが、A2 のせいか(単に不器用だからか)、僕はこの動きが苦手である。しかし上記の映像にもあるように、A2 のタイガー・ウッズ2018シーズンのスイング解説)は、往年の頃に比べると抑えられているものの、ダウンスイングの始動で沈み込んでから伸び上がる下半身の使い方をしている。

驚異の反力打法~飛ばしたいならバイオメカ

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さらに 4スタンス理論のインストラクターによると、流行りの「パッシブ・トルク」「パッシブ・ローテーション」は、Aタイプには合わない教えらしい。インパクトを点ではなくゾーンにするための技術だが、せっかくの「うねり棒」の訓練も、身を結ばない可能性大ということか。

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とは言え、A2 の宮里優作が、今年からパッシブトルクを入れるスイング改造に取り組んでいる。入射角を緩やかに、インパクトをゾーンにしたい。欧州ツアーで痛感したらしい。昨年末、BSテレ東「ゴルフ宮里道場 ゲームの決断」の最終回で言っていた。そして同じく A2 の申ジエも、左ハンドルのバックスイングから、しっかりパッシブトルクを使っている。

4スタンスで体の使い方の特性については、生まれ持ったものであるが、ツアープロたちは、その特性とは合わない技術でも、たゆまぬ努力・訓練により、自家薬籠中のスイングにしているということなのだろう。僕のようなアマチュアが、自分に合わない技術を取り入れるのは相当難しく、恐ろしく時間がかかるだろう。「地面反力」も「パッシブトルク」も、さっさと諦めるべきなのかもしれない。でもそう簡単には諦めきれないなぁ。

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シングルプレーヤーたちとのゴルフ談義で出てきた4スタンス理論。生まれつき備わった体の使い方の特性を 4つのタイプに分類、それに合ったスイング作りを説く。血液型っぽいので、ゴルフ談義では結構盛り上がる。(今まで立ち読みレベルで済ませてきたが、Kindle版を購入してみた。)

前半で自分が4つのタイプのどれかを知り、後半でそれに合わせたグリップ、アドレスを学ぶ。僕は A2 のパラレルタイプと思われる(鞄を指先で握るし、薬を上向きで飲むので「伸びる派・指先派」の A、中指と薬指をメインに使い、外重心、腕を前から後ろに回した方が楽なので 2。体幹を真っ直ぐ使うパラレルタイプ)。横田真一のウェブサイトでも簡単チェック動画が見られる(http://www.yokotamethod.com/index-j.html)。

この本では A2 タイプとして、伊澤利光のスイングが紹介されている。

ちなみにウェブサイトをいろいろ調べてみると、A2 はタイガー・ウッズ、シン・ジエ、宮里藍宮里優作谷口徹中嶋常幸伊澤利光、倉本昌弘。A1 はアダム・スコット石川遼片山晋呉松山英樹。B1 はリー・ウェストウッド、藤田寛之、深堀圭一郎、岡村綾子、青木功今田竜二有村智恵、中井学。B2 はフィル・ミケルソンアーニー・エルス池田勇太丸山茂樹横峰さくらジャンボ尾崎

世のレッスン書は A2 が多いらしい。あの『モダン・ゴルフ』のベン・ホーガンも A2 という情報がある。僕が「きれいなスイング」だと感じ、目指すべきスイングとして、参考にしてきたタイガー・ウッズ宮里優作伊澤利光、倉本昌弘、申ジエが、自分と同じ A2 らしく、ちょっと嬉しい。同じタイプということで、知らず知らずに引き寄せられたのだろうか?

PGAツアー選手が、地面を蹴る反動で飛距離を伸ばしている。タイガー・ウッズも「地面反力」を使う、体に負担の少ないスイングに変えることで、従来よりもヘッドスピードを上げ、見事、復活優勝を遂げた。

このように最近「地面反力」を使うスイング理論が広く知られている。地面反力とは、足を踏み込む反作用として、地面から受ける力のことである。筋力という体の中の力(内力)だけではなく、地面からの反作用という外力を利用することで、体のターンをスムースに行う。

この本は、物理学(力学)、そしてバイオメカニクスの観点から、地面反力の効果を体系的に説明する。体の回転軸は、垂直、前後、飛球線と3つの軸がある。どのようなタイミングで左足と右足を踏み込めば、地面反力の効果を最大化して、3軸の回転のモメンタムを得られるか。その理論的な説明に一章が割かれている。著者のクォン博士によると、地面反力はまったく新しい概念ではなく、従来からあるスイング理論を、バイオメカニクスの観点から改めて体系づけたものであるとのこと。筋力を鍛えるのは大変だが、反作用という体にとっての「外力」を使うことで、体に負担をかけずに、飛距離・精度を上げていくことができるという。やはりキモは、切り返しでの左足の踏み込み。クラブがトップに上がり切る前に踏み込むことで、回転の大きなモメンタムを得る。

後半の章は、吉田コーチによる、地面反力を利用するスイングを身に着けるための方法論。スイングの物理的な理論と、そのコーチングとの両方をカバーしている。モデル化のレベルが詳細過ぎず、またシンプル過ぎず、ちょうどいい抽象化レベルで、わかりやすい。

「地面反力」は、物理(力学)の観点からも、非常に納得できる理論である。体の回転を、3軸に分けて説明しているのが新鮮。下半身の使い方、左・右の荷重のタイミングを明確にしている。下半身を使ったボディーターンは永遠のテーマであり、いかに精度を高く、回転スピードを上げるかに取り組んでいる訳だが、2018-19 の冬のスイング改造のメインに「地面反力」を据えてみたい。

「4スタンス理論」はゴルファーにとって、血液型談義のようなものかしらん

数年前に「4スタンス理論」が流行った。生まれつき備わった体の使い方の特性を 4つのタイプに分類、それに合ったスイング作りを説く。自分がどのタイプなのか、憧れのプロゴルファーがどのタイプなのか、血液型談義のように、ゴルファーの間では盛り上がる。「4スタンス理論」をゴルフ向けに解説した本が、横田真一プロによる『4スタンスゴルフ』である。この本では前半で自分が4つのどのタイプに相当するかをチェック、後半でタイプごとのグリップ、アドレス、スイングを学んでいく。

横田真一 4スタンスゴルフ

横田真一 4スタンスゴルフ

まず A(指先派、伸びる、前軸)か、B(手のひら派、縮む、後ろ軸)か。そして 1(人差し指と中指、太腿の内旋、重心が内側)か 2(中指と薬指、太腿の外旋,重心が外側)か。この二つの軸で、A1、A2、B1、B2 の4つのタイプに分かれる。この中で A1 と B2 は体幹を斜めに捻るクロスタイプであり、A2 と B1 は体幹を真っ直ぐ(同じ側)を使うパラレルタイプとなる。

僕は A2 と思われる。鞄を指先で握る、ペットボトルから水を飲む時、肩ではなく肘を起点に飲む、薬を上向きで飲むので「伸びる派・指先派」の A である。さらにペットボトルを掴む時、中指と薬指をメインに使う、腕を前から後ろに回した方が楽なので、外重心の 2。A2 の体幹を真っ直ぐ使うパラレルタイプという訳だ。


【ゴルフレッスン】4スタンスゴルフ タイプ別にゴルフの上達を助ける理論

『4スタンスゴルフ』では、A1 タイプとして片山晋呉、A2 として伊澤利光、B1 として深堀圭一郎、B2 として丸山茂樹のスイングが紹介されている。ちなみにウェブサイトをいろいろ調べてみると、A2 はタイガー・ウッズ、シン・ジエ、宮里藍宮里優作谷口徹中嶋常幸伊澤利光、倉本昌弘。A1 はアダム・スコット石川遼片山晋呉松山英樹。B1 はリー・ウェストウッド、藤田寛之、深堀圭一郎、岡村綾子、青木功今田竜二有村智恵、中井学。B2 はフィル・ミケルソンアーニー・エルス池田勇太丸山茂樹横峰さくらジャンボ尾崎

世のレッスン書は A2 タイプに合わせたものが多いらしい。あの『モダン・ゴルフ』のベン・ホーガンも A2 という情報がある。僕が「美しいスイング」だと感じ、目指すべきスイングとして、参考にしてきたタイガー・ウッズ宮里優作伊澤利光、申ジエが、自分と同じ A2 というのは、ちょっと嬉しい。同じタイプということで、知らず知らずのうちに、その姿に引き寄せられたのだろうか?彼ら・彼女らのような「美しいスイング」をめざしたい!

一方、A2 パラレルは、上半身一軸で、下半身の動きに上半身がついてくる。クラブの入射角も、ゾーンで打つと言うより、V字型の点で打つインパクトになる。下半身主導による上半身との捻転、切り返しでの沈み込み、ヘッド・ビハインド・ザ・ボールは、本来、自分には難しい動きだったのだろう。これらのスイング要素を身につけるために、今もまだ苦労しているというのが正直なところだ。

同じ A2 タイプの伊澤利光プロの著書を、久しぶりに読み返してみよう。その体の使い方のポイントは、きっと参考になるはずだ。

誰もが憧れたスイングの持ち主、レジェンド伊澤利光によるスイング理論。かつての完璧主義だったころの考え方を紹介するのではない。アマチュアにゴルフを教えるようになって、ゴルフを学び直したそうで、現代のクラブの性能を活かし、感性に頼りすぎない基本の部分をシンプルに追求するスイング理論となっている。

特に切り返しの後のダウンスイングにおける「タメ」についての記述は参考になった:
ダウンスイングで、手の位置が 9時のところから徐々に加速してインパクト後に最速になるようにする。9時の位置まで、力感を加えないで我慢する。現代のクラブは、昔のように手首のコックを使ってタメて、インパクトで急激に加速させるのではなく、上記のように、徐々に加速するイメージの感覚の「タメ」で性能を発揮するようになっている。

確かに自分のショットのいい時の力感は、こんな感じだと思う。

伊澤利光によるアマチュアのためのゴルフ技術解説、第2弾。よいスコアでまわるだけでなく、バーディを取るというのも、アマチュアのゴルフの楽しみ。そのための「攻めるゴルフ」を解説する。

一般によく言われている、スコアメイクするための安全で守備的なマネジメントとは、一味違う視点からの説明が新鮮である。短いパー5、短いパー 4 など、攻める系のコースマネジメントの視点からのアドバイスと、それに必要とされるスイング技術の説明がある。スイング技術については前著『本物のスイング理論』と重なる記述が多い。

足を痛めたので、スピンをかけるアプローチの練習をしている

2月2日、土曜日の朝から、左足の甲を中心に痛みが生じ、ずっと継続している。金曜日にいつもより多く歩いたせいかな、と思いつつ、美術館巡りの間も痛みがあって、歩きにくい。フィニッシュで左足を踏ん張るゴルフも,、当然のことながらフルスイングができない状態である。

翌日曜日、ゴルフスクールでの練習も、フルショットはできず、両ベタ足のまま、ハーフスイングでフィニッシュするのに留める。今冬、切り返しからインパクトまで頭の位置をキープする「ヘッド・ビハンド・ザ・ボール」のスイングが身についてきて、飛距離も伸びそうな兆しがあっただけに、今回の足の怪我は痛い。痛みをかばいながら練習すると、変な癖がついてしまいそうなので、ショットの練習を減らし、アプローチの練習に時間を費やすことにした。

グリーン周りのアプローチについて、ピッチ&ランは、これまで 50度のウェッジ一本でほぼ済ませてきた。たまにランニングで転がす時に 9I を使う。今年からそのバリエーションを増やし、56度のウェッジも取り入れようと考えている。ピンまでの距離がない時に、ピッチショットでボールを高く上げてランを減らす。さらには少し高度かもしれないが、低く打ち出して転がしつつ、スピンをかけて止めるチップショットの技術も身に着けたい。

ピッチショットでスピンをかける時に気をつけているのは

  • バンスを滑らせる

ことである。バンスが地面に当たることを意識している。

一方、チップショットで球を低く出して、スピンをかけるやり方は、次の通り:

  • ボールを右に置いて
  • 上からヘッドを入れる
  • そのためには、コックを使う
  • 打ったら止める

コーチからは故林由郎プロ直伝の練習法を教わった。それは

  • 打つと同時に引く、「引き打ち」の練習

である。強く打つ、そして引く、これがコツのようだ。なかなか難しいが、確かにスピンがかかっているのを感じる。チップショットで確実にスピンをかけ、かつ、落としどころ・飛距離をコントロールできるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。