Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

赤信号点灯!シャフトクロスを気にしていたら、トップの位置がわからなくなった

やばい。ここのところ好調だったドライバーショットに赤信号点灯!気持ちよく飛ばしていたら、スクールのコーチより「シャフトクロス気味になっている」と警告される。それを気にして修正しようとしていたら、「正しい」トップの位置がわからなくなってしまった。そして当然のように、ドライバーショットがミートしなくなってしまった。相変わらず、僕のスイング技術は「一瞬先は闇」と思えるほど、脆弱である。

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コーチ曰く「そもそもシャフトクロス自体は悪い訳ではない、かつてのジャック・ニクラウスもトム・ワトソンもシャフトクロスだった。」「きちんと上体が捻転してのシャフトクロスは問題ない。上体が伸び上がったり、手でクラブを持ち上げたりしているシャフトクロスが問題だ。」

今回、僕はバックスイングで上体が伸び上がっていることが問題となっている。バックスイングで下に沈み込むくらいのイメージを持ち、切り返しで「左股関節を後ろに引くイメージ」で、左腰を切る

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ショットを安定させるための、自分なりのコツは、シャフトのしなり戻りを感じるリズムとスピードでスイングすることである。あまりシャフトクロスやトップの位置を気にし過ぎて、迷路に入ってしまわないようにしたい。深く捻転するが、上げ過ぎないコンパクトなトップ。動き続けることが肝心。連続素振りで、自分ならではのリズム・スピードを見失わないようにしたい。

例年、寒い 1-2月はラウンドしないことにしていた。ところが今年は暖冬で、週末もゴルフ日和だったりして、ラウンドに行っているライバルたちが羨ましい。練習場でのショットは好調なのにラウンドに行っていないことを、自分では少し悔やんでいた。でもこうも簡単に落とし穴が待ってることを考えると、ラウンドに行かないことはスイングをじっくり見つめ直せるという点ではよいことなのかもしれない。そう思うようにしている。

好事魔多し!ドライバーショットがシャフトクロスになっている

「ドライバーの調子いいぞー!」と思っていたのだが、好事魔多し!「アイアンはそうでもないけど、ドライバーがシャフトクロス気味になっている」とコーチに指摘される。これは要注意、黄信号点灯!である。

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ゴルフスクールのコーチは、ダウンスイングで右腕・右ひじが腰の位置に下りてきた時に、シャフトがスイングプレーンに乗ればいいという考え方であり、トップの位置で「シャフトクロスは絶対にダメ、レイドオフにすべし」というタイプではない。また「腕でクラブを上げるシャフトクロスはダメだけど、きちんと身体を捻転させてのシャフトクロスはOK」とも言っている。

「うねりスイング」に代表される流行りのシャローイングについても、「右回り」にシャフトを動かして打つやり方は昔から存在したし、それをやれる人はやればいいという考え方である。極端なシャフトクロスから、「右回り」でシャローイングするマシュー・ウルフのような打ち方もある。レッドベターの「Aスウィング」の「Vプレーン」も、スティープにクラブを上げて、シャフトクロスからのシャローイングという「右回り」スイングである。ただこのような打ち方ができるのは、体を鍛えているからだ。練習量も筋トレも少ないアマチュアが、シャフトクロスからクラブを右に回してシャローイングするには限界がある。

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「ある程度のシャフトクロスは仕方ない。その許容範囲に収まっていればよい。収まっていない時に指摘する。」とコーチは言っており、最近の僕のドライバーショットはその許容範囲を超える時があるらしい。許容範囲を超えると、スイングプレーンに戻せずに、左にも右にも行く球が出るので、要注意という訳である。バックスイングしてトップの位置に来た時に、右肩より真上にヘッドがあるのは許容範囲、それよりも前に行ったらNGとのこと。

なぜ今になってシャフトクロスになっているのか。思い当たる節はある。ドライバーショットのタイミングを安定させるために、バックスイングを深く、そしてトップの位置でシャフトのしなりをしっかり感じるように、速いテンポでスイングするようにした。しなりが大きければ大きいほど、インパクトでのヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びる。それを追求した結果、バックスイングのスピードを速めて、より高いトップの位置から切り返すことでシャフトをしならせるようにしたのだが、この切り返しの瞬間、自分の左上横に来たヘッドが視野に入るくらいの位置に来ている。正面からのドライバーショットの映像を見るとよくわかる。ここまでトップを持ってきてしまうと、シャフトクロスになってしまうのだろう。何事もやり過ぎはダメである。調子がよい時ほど、やり過ぎてしまう。そして調子を崩してしまう。


2020年1月 ドライバー(スローモーション)

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さて「シャフトクロスに要注意」と言われた訳だが、具体的にはどうしたものだろう?

注意すべきは、低くコンパクトなトップを心がけることであろうか。バックスイングのテンポを速めて、トップの位置を高くすることでシャフトをしならせていたが、それだとシャフトクロスになる。少しバックスイングのスピードを抑えて、トップで腕を高く上げないようにしたい。右肘を身体の近くにキープして、左腕・左肘を伸ばしたままの状態で作れるトップオブスイングが、自分の可動域の限界である。そこからさらに左肘を曲げ、右肘を身体から離して、より高い位置にクラブを上げてしまわないようにする。コンパクトなトップの中で、どれだけシャフトをしならせられるかに取り組みたい。

そのためには、クラブが最も深いトップの位置に来る前に、左足を踏み込んで下半身主導の切り返しを開始したい。シャフトのしなりを、高いトップからの切り返しで作るよりも、切り返しにおける上体と下半身との捻転差によって作りたい。

究極のところめざすべきは、パッシブトルクからのシャローイング、「右回転」のスイングを身につけることだろうか。フェースを閉じた「左ハンドル」のテイクバックから、切り返しでのパッシブトルクにより、自然とクラブは寝ることになる。こうすればシャフトクロスの位置に、クラブが来ることはない。「うねり棒」による素振りの回数をもっと増やすべきかもしれない。

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「うねり棒」第2弾、三觜プロ監修の練習器具「ハンドファーストマスター」

三觜プロの「うねりスイング」のコミック本を読んでいたら、裏表紙の広告に「うねり棒」と並んで、「ハンドファーストマスター」なる練習器具が掲載されていた。「うねり棒」第2弾、アマチュア憧れのハンドファーストインパクトが身につく練習用クラブを三觜プロが考案・監修したらしい。

golfcamp.jp

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ロフト100度(!)のウェッジもどきで、中弾道(球を高く上げず、トップしない)で打つ練習をすると、ハンドファーストインパクトが身につくらしい。フリップすると刃がボールに当たるし、トウダウンしてフェースが開くと球が上がり過ぎる。ハンドファーストで、ちょうどいい入射角でヘッドが入ると中弾道の球となる。地道に練習することで、ハンドファーストインパクトが自然と身につくという訳だ。

一説によると、片手シングルの人でないと実践できていないと言われる、アマチュア憧れのハンドファースト!それを身につけるためのクラブのお値段は?

何とビックリ、26,950円とかなり高価な代物であった。なので、僕はゴルフスクールで教わったウェッジの打ち方で、ハンドファーストの練習に取り組むこととします。

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「うねり棒」も素振りに使って早1年半。完璧な「うねり」ができるようになった訳ではないが、そのテイストを取り入れることはできているかもしれない。

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因みに、新しく出た三觜プロのレッスン・コミック本は、バイブルである『最強インパクトを作るうねりスイング』を補完するものであった。尺骨軸でフェースターンさせるためのグリップの話や、アプローチの基本の説明がある。ただ内容としては、数ある YouTube 映像を見た方がわかり易い。「うねりスイング」の定義を簡潔にまとめていたのはさすが。「胸郭からバックスイングして、胸郭からダウンスイングすること。肩と胸郭とを分離させて別々に動かし、両者の動きに時間差を作って、うねりと呼ぶ体の使い方をする」が、うねりスイングの定義である。

ヘッドスピードが上がったから SIM Max ドライバーが打てるかな?

当分の間、ドライバーは名器グローレ Gloire F2 を使うつもりだが、最新テクノロジーてんこ盛りの SIM Max は気になる存在である。M6 の後継なので、おそらく僕にはオーバースペックだが、ヘッドスピードが 42m/s くらいに上がってきたこともあり、もしかしたら打てるんじゃないかと思ってしまう。

driver.jpn.org

SIM と Marvrik(マーベリック)を比較した記事に、ヘッドスピード 42m/s でどのくらい飛ばせるのか、試打の記録が記されている。

golfdigest-play.jp

SIM Max(9.5度、TENSEI Sシャフト)の場合、ヘッドスピード 42m/s だと、ボール初速 61.1m/s、スピン 2696rpm、キャリー 217.2ヤード、総飛距離 240.5ヤードだったと言う。グローレF2 のボール初速や飛距離とそんな劇的に変わらないかもしれない。初代グローレF が出たのが 6年前、F2 が 4年前。素晴らしい出来のドライバーだったということだ。

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ドライバー:仕様比較
ドライバー GLOIRE F2 (2016) M GLOIRE (2018) SIM Max(2020)
シャフト GL6600 Speeder Evolution TENSEI BLUE TM50
フレックス R R R
ロフト(度) 10.5 10.5 10.5
ライ角(度) 60 59 56
体積(cc) 460 460 460
長さ(inch) 46 46 45.75
クラブ重量(g) 284 273 294
バランス D3 D4 D2.5
シャフト重量(g) 47 42 50
トルク 4.9 5.2 5.0
調子 先中
グリップ(径、重さ) φ60、38.5g φ60、33.5g φ60、42g

ボールの初速が上がり、飛距離が伸びている

最近、コーチに「スイングがよくなった」「打ち出しのスピードが速くなり、飛距離が伸びている。220ヤード、下手すると 230ヤード、キャリーで飛んでいるのでは?」と言われ、気をよくしている。自分でもボールの初速が速くなった気がするし、ゴルフ練習場の奥のネットの高いところにボールが届くようになった。

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そこで久しぶりにヘッドスピード、ボールの初速を測定してみた。3回連続で、ほぼ同じような値になっている。

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ドライバーのヘッドスピード・ボール初速

ヘッドスピードが 41-42m/s(平均 41.8m/s)、ボールの初速 60-62m/s(平均 61.1m/s)。飛距離に換算すると、キャリーで 215-220ヤード(平均 217.3ヤード)。これは嬉しい。1年くらい前はヘッドスピードが 39-40m/s でボールスピードは 60m/s 行っていなかったから、確かにボールの初速が向上し、飛距離も伸びている。そして何よりミート率(ボール初速 ÷ ヘッドスピード)が 1.43-1.47 と、1.45 前後で安定してきた。練習場のボールであることを考慮すると、1.45 はよい数値なのではないだろうか?

一説には「(ランを含んだ)距離(ヤード)=ボール初速(m/s) x 4。たとえば 240ヤード飛ばそうと思ったら 60m/s 必要。アマチュアは 60m/s をめざすべき。」と言われているようだから、ようやくそのレベルに到達しつつあると言えよう。

single-player.info

3年ほど前、PHYZ を振り回していた頃は、ヘッドスピードが出てもミート率が 1.3台だった。2017年、グローレF2 に変えたところ、ヘッドスピードは落ちたがミート率は 1.4 前半に向上した。そして今回、2019-2020 シーズンは、ヘッドスピードもミート率も向上して、ボール初速を上げることができた。年齢を重ねて体力が落ちていることを考慮すると、スイング改造・質の向上がうまく行っていると言えるのではないだろうか。ゴルフスクールのコーチのおかげである。

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実際の飛距離は、ボール初速、打ち出し角、スピン量で決まる。コーチには「グローレF2 だともっと高く滞空時間の長い弾道になるはず」と言われている。つまりもっと高く打ち出すように、ヘッドを低く入れていく必要がある。球を高く上げるつもりでよりアッパーブローのイメージを持って打つ。そうやってヘッドの入射角を抑えると確かに高い球が出て、奥のネットのさらに高いところまで球が届く。スピン量も抑えられて、同じボール初速でも、もっと飛距離が出そうな気がする。

むやみやたらに打つのではなく、「球の高低差をコントロールできるよう、ヘッドの使い方・入れ方を練習するように」とアドバイスされた。アプローチで球を低く出したり高く上げたりする要領を、ドライバーやアイアンのショットでも応用できるようにしたい。そうは言っても、ロブショットを打つ感覚を、シャフトの長いドライバーに応用するのは難しい。ハンドファーストというテーマに加えて、ヘッドの使い方・入射角という新たなテーマに取り組むことになる。

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ハンドファーストを習得するための練習は、冬の薄芝でのアプローチに使える(らしい)

自分のスイング映像を見ると、いろいろな点が気になってくる。切り返しからインパクトにかけて左に突っ込んでいるし、切り返しにおいては、もっと下半身を先行させて、X ファクターを増やす余地があると感じる。ドライバーショットはオーバースイング気味だ。フォローで左肘が曲がる件は、肘を痛めるので改善はあきらめ、左腕の外旋(スピネーション)で対応しようと思っている。


2020年1月 ドライバー(スローモーション)

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一方で、ゴルフスクールのコーチは「スイングがよくなった」と言ってくれている。下半身・両脚の使い方が進歩したことを評価してくれているようである。ドライバーショットの映像を見せて「オーバースイングになっていないか?」確認してみたが、「何も気にする必要はない」とのこと。大きな幹となる動きができてきたので、その習熟度合いにより、徐々に修正していけばよいということかもしれない。

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さて、今冬のレッスンのメインテーマは、「左腰を切って、ハンドファースト・インパクトを実現する」ことである。コーチがハンドファーストインパクトを習得するためのウェッジを使った練習を教えてくれた。

  • ボールを右に置く(右足の前、あるいはそれよりも右)
  • ウェッジのフェースを少しだけ開く
  • ハンドファーストで構え、スタンス通りに(いつも通りに)スイングする
  • ソール部分を滑らせるようにして、高さを抑えて球を出す

スピンをかけるアプローチはフェースを少し開いて打つが、普通はボールを左に置くのに対し、ここでは右に置いてハンドファーストに構えるのが特徴的である。

フェースを開くことにより、バンス角が増える。それにもかかわらず、ソール部分を滑らせるには、ハンドファーストに、かつ緩やかな入射角でインパクトするしかない。ハンドファーストでないと、バンスに弾かれることになる。またフェースを開いても、球が高く上げずに、高さを抑えて球が出せるということは、ハンドファーストインパクト出来ている証拠である。

僕の使っている Fourteen DJ-33金谷多一郎プロによる試打インプレッション) は、50度のアプローチ・ウェッジだとバンス角は 2度で小さい。そういう意味だとあまり練習にならないのかもしれない。56度・バンス角 6度のウェッジで練習することにしよう。

このアプローチのやり方は実は、冬の薄芝のアプローチに応用できる。ソールを滑らせることにより、刃が地面に刺さるのを防ぐ。ボールを右に置くことで球は低く打ち出せる。その状態でフェースを開くことにより、高さを抑え、スピンがかかった球を打ち出し、球を止めることができる(らしい)。

コーチのお手本を見ていると、フェースを開いているにもかかわらず、球は右に出ずに、真っ直ぐ目標方向に打ち出している。どうもヘッドの使い方・入れ方にコツがありそうだ。僕なりに試行錯誤したところ、フェースを斜めに使うのではないか、と考えている。ヒール側からヘッドを入れて、トゥ側に向けて斜めに球を乗せる感じである。この辺り、コーチも明確には教えてくれない。「自分で掴め」ということだろう。そのためには、もう少し練習を積み重ねる必要がある。実際にスピンがかかるのか、ホームコースなどの自然芝のアプローチ練習場・グリーンのある環境で、試してみたいものである。

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ハンドファースト・インパクトを実現する「左腰のターン」と「うねりスイング」の関係

ハンドファーストインパクトを作るために「左腰を切る」ことを学んでいる。自分の内的な感覚を文章にしてみたが、よくよく考えると、これは三觜プロが提唱する「うねりスイング」における「うねりドリル」をやった時の感覚と同じであることに気づいた。左腰を切るというのは、僕の場合、左わき腹を回すといった方がしっくり来るのだが、この動きは「うねりスイング」における「肩と胸郭の分離」によって、胸郭からダウンスイングする動きに相当する。切り返しで踏み込んだ左ひざを伸ばしつつ、左腰を切って(左わき腹を回して)上体をターンさせる。この時、肩と胸郭が分離されていれば、胸郭からダウンスイングすることになる。

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ハンドファーストインパクトの形

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三觜プロの「うねりスイング」を復習しておくと、次の4つの動作の連動により、ハンドファーストインパクトを実現すると説く:

  1. テイクバックでは「左ハンドル」を切る
  2. 切り返しでは「パッシブトルク」の力がかかる
  3. ダウンスイングでは、左手による軸回転「スピネーション」(左腕の外旋)を意図的に行う
  4. その結果、左手の甲が張った(掌屈した)「ハンドファーストインパクトが実現する

これらの動作の連動の中心にあるのが「肩と胸郭の分離」による、うねるような身体の動きである。上体をターンさせるときに、肩を回すのではなく、胸郭・肋骨から動かすことで、肩と腰・体幹との時間差(いわゆる X ファクター)を作り出す。左腰を切る、左わき腹を回す動きは、この胸郭・体幹から上体を回すことに相当すると考えられる。これにより肩・腕が遅れて動き、さらに腕よりもクラブ・ヘッドが遅れて動くため、ハンドファーストのフォームが作られる。結果的に、左足の踏み込みで切り返した後、左腰・胸郭・肩・腕と、下から順番にターンしていくことになる。

そしてこの時、左腕の外旋(スピネーション)と左手の掌屈(左手の掌側に折り、甲に張りが感じられる)により、ロフトの立った状態でフェースターンして、球を捕まえるのが、ハンドファーストインパクトということになる。

正直、僕自身は「うねりスイング」を 100% 実施できている訳ではない。その要素の一部を取り入れている感じだ。胸郭リードの体幹の回転というよりも、左わき腹を先行させて上体を回している感覚である。この時、腕を振る意識をなるべくなくすようにしている。左腰・左わき腹を切って、上体のターンのスピードを加速すると、それに付随して肩が遅れて回る。上体のターンのスピードに合わせて、腕の振りも加速される。この時、腕よりもクラブ・ヘッドが遅れてくる感覚が、ハンドファーストに通じていると感じる。


2020年1月 ドライバー(スローモーション)

自分のドライバー・ショットの映像を見ると、切り返しでわずかながら腰と肩の時間差、X ファクターが作られているのがわかる。「肩と胸郭の分離」がほんの少し実現できているということだろう。下半身主導で、腰・胸郭・肩・腕の順でターンしているようにも見える。

一方、インパクトからフォローにかけて左肘が少し引けているのが気になる。これは右腕が強過ぎるためである。ただ僕の場合、左腕を真っ直ぐにするべく、左肘を伸ばそうとすると、肘を痛めてしまう。「うねりスイング」におけるスピネーション(左腕の外旋)の動きを取り入れることで、左肘を伸ばす動きの代わりとしたい。左腕を意識し、左手でクラブを引っ張り下ろすような感覚があると、いいのかもしれない。