Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

正しいアドレスで前傾をキープ、左下半身先行で切り返し、右腰を押し込むと同時に左腰も切る

ゴルフスクールで昨日のラウンド内容を報告。「スイングの調子は悪くないし、何かを掴みかけていると思うけど、実際のラウンドのスコアメイクに苦しんでますねぇ」と言われる。本当にそう思う。結果がついてきていない。

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そしてまずドライバーショットを打って見てもらったところ、「昨日の今日」のスイングとして真っ先に指摘されたのは、アドレスだった。股関節を入れた状態で上体を前傾させること!疲れたり油断したりすると、前傾姿勢が緩むのが僕の癖である。相当意識をして構えなければならない。

コーチ曰く「スイングについては流行り廃りもあるので、いろんなことが言われるし、さまざまなやり方がある。だけどアドレスだけは皆、変わらない。正しい構えをしていないプロはいない。」

アドレスの前傾姿勢こそが、体のターンの源である。必ず脚の付け根に手を当ててそこから上体を前傾させることを、プレショットルーチンの一環として、習慣にしていこう。

そしてこのところ言われているのは「アイアンは大丈夫だけど、ドライバーやフェアウェイウッドなど、長いクラブになると、スイングが詰まりがちになる。切り返しでの左腰のターン、切れが不足している。」

コーチによれば、初心者・初級者にはヘッドをインサイドから入れるべく「インサイド・アウトで振れ」「右腰を押し込め」と教えるが、本来あるべきスイング軌道はインサイド・イン。スイングが詰まらないよう、次のアドバイスがあった:

  • 切り返し時に右腰を切る=右腰を押し込むと同時に、左腰を切る=左腰を後ろに引く
  • 左足を踏み込んだら、そのまま左腰を回し続ける
    • インパクト時に、上体がほぼターゲット方向を向く(実際にはそれよりは右)ことをイメージ、それくらい左腰を切る
  • フォローでクラブが行くスペースができ、スイングが詰まらない
    • クラブと体の距離がアドレスの時とフォローの時とで変わらない

これによりインサイド・インの軌道となる。以前「左股関節を後ろに引け」「腰を開くだけ開け」と言われたのを思い出した。

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練習法として教わったのは、クラブを逆さにしての左手一本の素振り。フィニッシュまで振り抜く中で、左腰をターンする感覚を得る。

実際に球を打つ練習では、地面から打つ、高くティーアップして打つ、これを3球づつ交互にやることで、チーム芹澤流の右腰の高さが一定になるレベルスイングを心がけている。

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自分なりのコツは、

  • 左下半身主導・先行で切り返すことにより、左腰を切る
  • 切り返しは急がない
    • 上半身・右半身はあとからついてくる
    • 右上半身を一瞬置いてくるイメージを持ち、これにより切り返しの「間」を実現する
    • 同じスピードで行って帰ってくる振り子をイメージする
  • ダウンスイングからインパクトにかけては、右腰を切ることを意識する
    • 最後は右腰が左腰を追い越すイメージ

このように、下半身に意識をフォーカスして腰を切ると、勝手に球にミートする感覚である。余計なことはしない。腕や上半身には余計な力を入れない。

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また自分なりのイメージとしては:

  • アイアンはバックスイングで沈み込むイメージがあっていい
  • ウッドは沈むイメージを持たない(ダフり易い)

長いクラブほど余計なことはしない。こうすることでようやく苦手な 3W も打てるようになりつつある。苦手だった 3W や 5I を高いティーアップしたところから、そして地面から、少しづつ打てるようになってきている。

少なくとも練習場では、何かを掴みかけている気がしている。大いなる誤解・妄想かもしれないが…。本番のコースで結果が伴ってくれば、誤解や妄想でないことを確信できるのだが…。

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追記(2022.9.2):「左腰を切る」ことについて

ちょうどタイムリーに、チーム芹澤の宮本勝昌プロが「左腰を切る」ことについて解説している動画が上がっている。

  • 左腰を切る = 左腰を引くこと
  • 同時に、右から左に乗ること

と説明している。以前、コーチに習った表現と同じであった。


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黒ティーから 4連続パーと粘るも、直後に OB の大叩き。何をやっているんだか…(入間CC Fullback AG)

クラブ選手権(クラチャン)予選の練習ラウンドをしたい上級者の友人と一緒に、入間カントリー倶楽部で最も難しい A グリーン・黒ティーから回る。ボギーレート 95.2 なので、ハンディが 18.3 のまさにボギープレーヤーに相当する僕の場合 、95 でまわればパープレーということになる。Aグリーン・黒ティーからのベストスコアは 94 なので、93 を目標にして臨む。

前半 IN はダボ 2つ先行させるも、途中から 4連続パーと粘る。しかしその直後の 18番パー 5でティーショットを OB としてしまい、さらにその後のショートゲームもミスして 9打(+4)の大叩き。IN:46(16パット)。40台前半が狙えたのを台なしにしてしまった。

後半 OUT もショットや 100ヤード以内のミスが多く、ダボ を2つ先行させる。さらに6番パー 4で突然ドライバーが乱れた。ヘッドの変なところに当たって真上に上がり OB。その直後の打ち直しもテンプラで 100ヤードしか飛ばず。このホールをトリプルとしてしまう。7番でようやくパーを取り、目標としていた 93 が一瞬見えたが、8番パー 3で 4U のティーショットをミスして大きくショートさせてボギー。さらに 9番パー 5 で 3打目が、グリーン左のバンカーを形成するきつい下り傾斜のラフに捕まってしまう。ここをダボとしてしまい、OUT:49(16パット)。トータル 95(32パット)という悔しい結果となった。

「もう少し頑張れた」と思う反面、ボギーレート通り、つまり実力通りのスコアである。ハンディも 18.3 のまま変わらないので、慨嘆する必要もないのかもしれないが…。

OB やペナルティーと言ったショットの大きなミスで 5打、100ヤード以内のミスで 2打、グリーン周りで 3打、余計に叩いた感じである(60ヤード以上のショット数が 45 と多過ぎる)。こういったミスを一つづつでも減らしていけば、黒ティーでも 80 台に届くようになるはず。悔しさをバネに、地道に練習していこう。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2022.8.27入間CC IN→OUT(AG Fullback) (72.0/95.2/125)670072954649454732038.2ft、晴れ

  1. スコア:95、パット:32(1.78)
  2. ショット(60Y以上):45、ショートゲーム(60Y未満):47、ペナルティ:3
  3. パーオン率:16.7%、ボギーオン率:44.4%
  4. バーディ率:0%、パー率:27.8%、ボギー率:33.3%
  5. ダブルボギー率:27.8%、トリプルボギー以上率:11.1%
  6. フェアウェイキープ率:42.9%、OB 発生率:11.1%、ペナルティ率:5.6%、ガードバンカー率:0%

今回のドライバーのミスは、朝一番の 10番ホールでの右プッシュアウトによるペナルティー。そして2つの OB はいずれも前のホールでいいショットを打った直後に出ている。18番は右肩が前に出ての左サイドへのミス。6番は体が突っ込んでのテンプラであろう。その前の17番、5番ではスイングを詰まらせずに振り抜けたナイスショットであった。その反動によるミスが、次のホールで出た可能性が高い。

最近、朝一番のドライバーの右プッシュアウトのミスが多い。短く持って振り抜くこと、右腰を切ることを心がけているのだが、今ひとつ奏功していない。特に 10番ホールは、本来は 3W を使うべきなのだろう。ただ 3W には苦手意識があり、またこのホールで 3W を使っていい思い出もないので、ドライバーを握ってしまうのだが…(後述するように、コーチには「ドライバーを握るように」言われている)。

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そして今回はユーティリティが全然ダメだった。ショートホールではミートせず、いずれも大きくショートさせている。フェアウェイ真ん中からグリーンを狙うショットは何とチョロ。

さらに 80-100ヤードのショットでグリーンをオーバーさせたり、引っかけてグリーンを外したのも痛い。確実に乗せなければならないショットを外すことで、1打プラスされてしまう。

いずれのケースも「飛ばしたい」とか「乗せたい。乗せなければ」と気合が入り、欲が出たり、あるいは自分を追い込んだりして、心がざわめいた時という認識である(参考:倉本昌弘プロ『本番に強くなるゴルフ』)。

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クラブ選手権予選を通過するスコアを、ハーフ 41(27ホールで予選は行われるので 123)と予想している友人は、しっかり 41、40 の 81 で回っていた。10パー、7ボギー、1ダブルボギー。パー5 では必ずパーを取っている。ショットの質がよく、何とパーオン率 50%。70台でもおかしくない調子であった。彼と一緒に回るのは、上級者のゲームマネジメントを学ぶいい機会である。

  • 3ホールで 1オーバーを目指すマネジメントを心がけている(参考:倉本昌弘プロが説く「80を切るゴルフ」
  • ラフに入ったら無理はしない
    • ライを見極め、アイアンで確実に脱出する(フェアウェイウッドはリスク大)
  • リスクを冒してグリーンに届かせるよりも、手前でもいい(そこから寄せワンを狙う)
  • 100ヤード前後からは必ずグリーンに乗せる
    • ピンを狙わない。グリーン真ん中を狙う
  • フェアウェイウッドは、よいライであれば 3W を使うが、複合傾斜などの時は 5W

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僕よりもずっと上手な人が、僕よりももっと「守りのゴルフ」、ディフェンシブなゴルフを心がけているのだと感じた。自分の実力・できることを正確に認識して、失敗する率が低いショットをきちんと選択している。

僕が 6番ホールでドライバーのテンプラを叩いた後は、「ティーを低くするように」というアドバイスをくれた。「飛ばしたい」と思うとティーアップが高くなりがち。アドバイス通り、その後のホールはティーを低くしてミスショットを防ぎ、低い弾道でフェアウェイをキープすることができた。そして低いティーアップからのドライバーショットの成功体験を積むことができた。

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入間カントリー倶楽部のクラチャン・シニア杯・理事長杯など、数々の競技で活躍している友人の具体的なホールマネジメントは以下の通りらしい:

  • 2番 202Y パー3:右OB、左は池(RPA)
    • グリーンの手前でいいと、5Wではなくユーティリティを選択
    • 乗せたいのはやまやまだが、5W でプルした場合に RPA に届いてしまう
  • 6番 415Y パー4:
    • グリーンから距離が残った場合は、必ず 2打目を刻む
    • 今回もグリーン手前の 30ヤードの位置に刻んでいた
    • 本当は花道方向にボールを置きたいが、そこまでの精度は自分にはないとのこと
  • 9番 520Y パー5:
    • ティーショットは 3W。2打目で下り傾斜にならないよう、その手前の平らなところにボールを運ぶ
  • 10番 357Y パー4:
    • ティーショットはフェアウェイウッド。右の池(RPA)に届かないクラブを持つ
  • 13番 194Y パー3:
    • ここもグリーン手前から攻める。ユーティリティが基本
  • 16番 203Y パー3:
    • ここもオーバーは禁物
    • ガードバンカーを避けるために、アイアンでグリーンとグリーンの間を狙う
  • 17番 394Y パー4:
    • 右の木の左サイドを狙う
    • 右の金網にさえ当たらなければいい
  • 18番 576Y パー5:

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因みにホームコースでラウンドレッスンをしてもらったコーチには「10番のフェアウェイの幅であれば、左右のミスを怖れず、真っ直ぐドライバーで打っていけ(番手を落とすのは縦距離を調整する時)」と言われるし、「テンプラのミスの後、ティーアップを低くするのではなく、あえてティーアップを高くしたまま、きちんとレベルに振っていて欲しかった」と言う。ミスを怖れて消極的になり過ぎるのではなく、きちんとやるべきことをやる勇気を持て、という教えなのだと思う。やるべきことをやって、修正してミスしたのなら、それは仕方ないことだし、それで成功したのなら新たな成功体験を増やすことになる。

どちらの考え方にも一理あるし、正解も一つとは限らないだろう。僕自身の経験を重ねて、自分なりの攻略法を確立していきたい。練習ラウンドではドライバーを持ったり、 3W を持ったり、ティーを低くしたり、さまざまな可能性を試してみる。競技本番では、自分のできることに徹する(冒険はしない)。そういった方針になるのではないかと思う。

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ラウンド後は一緒にアプローチ練習。友人の新しい Vokey SM9(F grind)を使わせてもらったが、スピンがかかり止まり易い。

またミケルソンの hinge & hold という打ち方を教わった。テイクバック直後から手首を掌屈(hinge)させ、ダウンスイング以降、4時の位置まではその手首のキープしたまま(hold)、腕とシャフトが直線になるように打ち抜くやり方である(井上透プロコーチによる解説動画)。実際に試してみると、ヘッドが走るのでスピンがかけ易い。倉本昌弘プロのいうツーレバーの打ち方に通じるし、ハンドファーストの練習にもなるやり方だと感じた。

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今日のキャディーは早稲田大学のゴルフ部のアルバイトで、男子部 4年生。もともと早実の野球部で、大学に入ってからゴルフを始めたそうだが、始めて 3ヶ月で 70台を出したそうだ(そこからが苦しいらしいが…)。300ヤードの飛距離があるので、入間カントリー倶楽部のヤーデージだとちょっと物足りないと言っていた(江戸崎CC や取手国際GC も主な練習コースだそうだ)。こういう子が就職して、日経カップとかに出るんだろうなー。女子部で、今年 6月の日本女子アマチュアゴルフ選手権で 3位になった幸田選手については「曲がらない。サイボーグのようだ」と称していた。へぇー。

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ゴルフ ラウンド記

いまだに 3W を模索中

「3W(スプーン)は易しいものを選べ」というコーチのアドバイスのもと、PHYZ 2019年モデルの 3W を導入したのだが…。コーチに「この 3W は(僕には)軽過ぎる。ヘッドの重みが感じられない」と言われてしまった。「ただしフェードを打つなら、軽いクラブを思い切り振るという考え方もあるが…」とのこと。

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「2011年の 5W のバランスがちょうどいいのでは?」というアドバイスもあり、結局、2011年と 2016年の 3W という元のセッティングを戻す方向で考えている。ホームコースに置いてある方が 2016年モデル、他のコースにビジターとして行く時が 2011年モデルということになる。2011年モデルの方が 2016年モデルより若干重い。軽過ぎると言われた 2019年モデルは、歳をとってさらに非力になった時のために保管しておこう。

3W と 5W の比較

SIM2 MAX-D、PHYZ 2019年、2016年、2011年(左から)

SIM2 MAX-D(上)、PHYZ 2019年、2016年、2011年(下、左から)

高くティーアップしてレベルスイングする練習をしているうちに、苦手だった 3W もティーアップした状態からまずまず打てるようになりつつある。PHYZ の 3W だと、地面にあるボールも、ティーアップされているのと同じ感覚で「トップさせるつもりで」打つことにより、ダフらずにミートする率も上がっていると思う。

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PHYZ より難しい SIM2 MAX-D の 3W も、ティーアップした状態からは球も捉まり、まずまずの当たりになってきた。ドライバーと同じシャフトに挿し替えている訳だし、本当はこれを使って、地面にあるボールを打てるようになるのが一番ありたい姿ではある。直進性がよく、最も飛距離が出る 3W だからである。ホームコースの入間カントリー倶楽部の青ティーや黒ティーから戦うには、必要なクラブになるはずである。

より易しい PHYZ 2016年をメインにしつつも、SIM2 MAX-D の練習は地道にやっていこうと思う。いつか自分の技術が向上して、こちらがエースの 3W になることを期待して。

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寺西明『30歳からゴルフを始めた賞金王』が示す効率的な練習法

30歳で独立して会社を創業、社長業をやりながら、ゴルフを始めて、49歳でプロテスト合格、54歳でシニアの賞金王になった寺西明プロ。練習は量より質であり、『30歳からゴルフを始めた賞金王』には、その効率的な練習法が紹介されている。時間のないビジネスマン、大人になってからゴルフを始めた人にも、参考になるのではないかと思って、この本を書いたそうだ。

そのゴルフ人生から得られる 10 の上達のヒントは次の通り:

  1. やると決めたらとことんやる
  2. 重いものを振る
    • パワーをつけ、手先に頼らない動きを身につける
  3. 本番と同じルーティンで練習する
  4. 1打の重みを知る
    • 競技に可能な限り参加して、1打の大切さを知り、出たミスを改善する
  5. セオリーや常識を妄信しない
    • 自分に合わないものは採り入れない
  6. やってはいけないミスは絶対に避ける
  7. 100点満点のショットはいらない
  8. 上手い人と回る
  9. 緊張を楽しむ
    • 緊張するのはゴルフが好きな証拠
  10. 覚悟を決める

覚悟を決めたら高過ぎる目標を持ち、その目標達成のために以下を行う:

  1. 目標・達成期限を具体的に決める
  2. 自分に足りないものを書き出す
  3. ウィークポイントを矯正する方法を考え、クリアしていく
  4. 目標を口に出して言い、覚悟を決める


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練習法
  • 練習場はコースのように、コースは練習場のように
  • 実戦を想定して 1球 1球を丁寧に打つ
    • ボールの後方に立って目標を確認したら、球筋や落としどころをイメージ
    • 本番と同じルーティン
  • 実際のコースをイメージして 1球ごとに番手・方向・距離を変えて打つ
  • 距離の感覚を体に刻み込む
    • 練習場の 30ヤード、50ヤード、70ヤード → 実戦で再現する
  • 球を曲げる
    • まずは 7I - 9I で。できるようになったらドライバー
    • 球の曲がるメカニズムを理解する
    • 曲がり幅を抑えて、ボールをコントロールする力が磨かれる
  • 高さを打ち分ける
    • まずは SW で
    • 丹田(へその下)の動き・向きを意識する
  • ひとつの距離を複数の番手で打ち分ける
    • 残り 120ヤードを 9I だけでなく、7I や 5I でも打てるようにする
    • 「遊び」の中で、微妙な距離を打ち分ける感覚が磨かれる
    • 距離感を揃えるには、レベルな軌道で打つ
      • 高めのティーアップから SW で打った時に、高さと距離が揃うか?
スイング
  • 体を止めない
    • 頭を動かすな、膝の向きを変えるな、左の壁を作れ、ボールをよく見ろ、など、体を「止める」意識をすべて排除
    • 自分が動きやすい自然体の動きが残る。地面からの力も感じ取れる
  • SW のステップ打ちで、動きを止めないスイングを身につける
    • 下半身の動きに対して、上半身とクラブが遅れてついてくることが大切
    • 下半身を使って、しっかり体重移動を行い、動きを止めない


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パッティング
  • パッティングも体を止めない。下半身が動いてもいい
  • グリップは下から握り、ハンドアップに構える
  • 右腕の橈骨でフェースの向きを意識する
    • 右前腕の橈骨を、パターのシャフトと一体にして、その向きを変えずにストロークして、フェース面をスクエアにコントロール
    • 左右両方試してみて、自分に合う方を見つけて欲しい


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アプローチ & バンカー
  • SW 1本でほとんどのアプローチを行っている
    • 1本を打ち分ける方が技術を覚えるのに時間がかからず効率的
  • 左へ飛ぶのを防ぐために、トゥ寄りにボールを置く
  • バンカーショット
    1. バウンスの小さい SW はフェースを開く
    2. スタンスはややオープン
    3. 重心を下げる
    4. ターゲットに対して真っ直ぐ振る(カットに振らない)
    5. 手首を柔らかく使い、ヘッドの重さを利用して下ろし、ヘッドを走らせる
    6. 打ち込んで終わりではなく、フォローまで振り抜く

寺西明プロの独自の工夫をいくつかメモしておいた。倉本昌弘プロの『本番に強くなるゴルフ』と共通する内容もある。特に、本番を意識した練習法については参考になる。スイング、ショートゲームの技術については、いろいろ試してみて、自分に合うものを採り入れていこう。

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倉本昌弘プロが説く「本番に強くなるゴルフ」

倉本昌弘プロ著『本番に強くなるゴルフ』については、10年前に一度読んだ。当時の自分にはかなり難しい内容だったが、コースでの様々な状況での打ち方に関してメモを残してある。10年ぶりに読み返してみると、今の自分にとっても高度な内容であることは変わりないが、当時とは全然別の箇所が心に響く。すなわち:

練習場でうまく打てても、なぜ本番ではうまく行かないのか?

ゴルファーに共通の普遍的な悩み・課題であろう。これに対して、倉本プロなりの回答が用意されている。

そもそも練習していないことは、本番ではできない。これが大前提の上で、練習でできることが本番でできないのは、欲・恐れ・野心と言ったざわつく「心」が出て来るからである。その「心」が出て来るのを、本番ではどうしたら抑えられるだろうか?どういう練習をすれば、ざわつく「心」の準備ができるだろうか?

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倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』

倉本プロの『90を切る!』『シングルへの道』といった本よりも、さらに上級者向けの内容と感じるし、ところどころプロが用いる技術についても言及している。プロの技術・考え方は「なるほど、そこまでやっているのか」と思うが、練習不足のアマチュアには参考程度にしておいて、アマチュアが取り組むべき「本番に強くなるゴルフ」のエッセンスをまとめておこう。

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「ざわつく心」に対応する
  • 練習場で上手く打てても、コースではうまく行かないのは、恐怖・欲・野心といった「ざわつく心」が邪魔をする
  • 普段から制限をつけて練習する
    • 3球打ったら番手を変える、3球ごとに狙いを変える
  • 「心」が出にくくなる回路を作る
    • プレショットルーティンをしたらすぐにスイングする訓練(経験)を繰り返すと、本番でもプレショットルーティンの後はスイングするだけという回路が出来上がる
    • 練習場で 30球はプレショットルーティンの練習をする
    • 構えたら3秒で打つ
  • 強いゴルファーになる
    • 上手いだけではない、強いゴルファーは自分を信じる
    • 練習のワンショットワンショットで、現在の自分を見つめる
    • 常にスイングを完結させる。フィニッシュを完結させる
      • 素振りの時はフィニッシュが取れるのは、ボールがないから。不安や恐怖が生まれないから
      • どんなに不安や恐怖があっても最後まで振り切る。感情に負けない心、自分を信じる力をつける
  • 技術を磨く(体の動きを直す)だけではなく、感覚を磨く練習をする
    • ショットもパットも同じ景色・同じ距離からたくさん打っても感覚は磨かれない
      • 1球ごとに、右縁 / 左縁から入れる、手前に止める、奥に当てるなど工夫する
  • 強いゴルファーになるために:
    • 常に基本に立ち返る
    • 「心」を意識して練習する
    • 「心」が出てこない技術を選び、ルーティンを大事にする
    • 自分を信じて「心」が出てきても、やるべきスイングをやり切る
    • 本番では自分のできることだけをやる
スイングの基本:ワンレバー&ツーレバースイング
  • 2つの小さなスイングの中に、大きなスイングの基本の動き・エッセンスが凝縮されている
  • ワンレバー・スイング:首の付け根だけを支点とする
    • (正面から見た時)クラブが8時4時に収まる、手首を使わないスイング
    • 使用クラブは 8I - 9I。スタンスはフルショットより狭く、短く持つ
    • ボール位置は左かかとの前。体重を左股関節にかけて、脚・手首の動きを抑え、軌道の最下点で払うように打つ
    • 体の動きでスイングし、手を使わない感覚を磨く
    • 振り子のリズムとタイミングでクラブを動かす感覚をつかむ
  • ツーレバー・スイング:首の付け根と手首の2つを支点とする
    • クラブが9時3時のポジション、手首を少し使うスイング
    • ワンレバーと使用クラブ、スタンス、ボールの位置は同じ
    • 違いは、手首を少し柔らかく使うこと。振り幅が少し大きくなること。そのぶん、若干体の回転が伴うこと
    • コインの上にボールが乗っているとしたら、コインに当たらないようにボールだけを打つ
  • ワンレバー&ツーレバーは体重移動がない(脚を使わない)ので、構えたところ(左かかとの前)が軌道の最下点になる
  • 応用編では脚を使う
    • 足踏みをしながら、ワンレバー&ツーレバースイングを行う
  • 動き、リズム、切り返しなど質を高める意識で練習することで、大きなスイングの質を高められる

倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』P.35

スイングで大事にしていること
  • スイング・イメージは一つ
    • すべてのショットを一つのスイングで打ちたい
    • 自分の意識としては、クラブはずっと体の前にあって、体を回しているだけ
  • インパクト・イメージも一つ
    • 振り子の最下点、地面に触れるか触れないかのところでボールをとらえる
    • リーディングエッジをボールの赤道の下に入れていくイメージ
      • トップしそうに思えるが、赤道の下に少しでも入れば、ボールはフェースに乗り、ロフト通りの高さで打ち出される
      • ドライバーはティーアップしている分、アッパー軌道で当たっているかもしれない
    • 軌道の最下点で、ボールだけを横から払い打つイメージ
      • 上から打ち込んだり、下からとらえたりする意識はない
      • コインの上のボールを、コインに当たらないように打つイメージ
    • スイング軌道の最下点は、左股関節の前
      • 左足に体重が移動し、左股関節に体重がのった状態でインパクトを迎えるから
      • したがってボールの位置は左かかと前
  • アドレス&グリップ:
    • 真っ直ぐ立つ
    • 背筋を伸ばすから体がスムーズに回る
    • 自分に合った自然体のグリップを見つけ、クラブの重さが感じられる最低限の力、ゆるゆるで握る
  • バックスイング:
    • 脱力して力まない
    • そのためにワッグルを取り入れる
    • 股関節・足首・膝を使って、体は 90度以上回す。前傾角度が崩れないこと
    • 「肩を回す」のではなく「体を回す」。胸・背中を回すことで、結果的に肩が回る
  • トップ:
    • トップの位置でいったん静止、そこから反動をつけずに、そのまま下ろして打つ練習
    • 下半身の先行動作がポイント:
      • 左かかとの踏み込みをきっかけに、下半身をアドレスの状態に戻す
      • すると上半身とクラブは、その動きにつられて自然に下りてくる
  • 切り返し&ダウンスイング:
    • 下半身の先行動作はトップで手が上がり切って止まる寸前に行う
    • ダウンスイングで一番大切なのは、「クラブが落ちる」感覚を持っているかどうか
      • クラブが落ちるタイミングに合わせて、力を使うのがプロ
    • ダウンスイングで、クラブが落ちる感覚を意識したら、インパクトまでに自分ができることは何もない
  • フォロースルー:
    • 腕は何もせず、体を回してヘッドの行きたいところに行かせてあげる
      • 意識的にヘッドを返したり、腕を捻ったりすることはない
    • 正しいフォローの位置を確認しておき、そのポジションまでしっかりと動くように意識する
      • 左手一本でクラブを持ち、アドレスから前傾角度を保ちながら、胸が目標を向くまで体を回す
      • 上半身を左股関節の上に乗せたら、左腕を体の正面に伸ばす。この時の手の位置がフォローの左手の位置
    • フォローの位置より小さくなる場合は、体の回転が止まっている。体をしっかり回すことで手がポジションに収まるように
    • ダウンからフォローにかけては右腰を意識。左脚の前まで右腰を入れていく
  • フィニッシュ:
    • 正面から見た時、背中が見えるくらい体が回っていることが大切
      • 左股関節・ひざ・足首を使う
      • そこまで回らないのは、無駄な力が入って体の回転にブレーキをかけているから
      • バックスイングで大きく息を吸って、ダウンスイングで吐くと、力が入らない
    • 右足のかかとが浮いて、後方から右足の裏が見えること
      • 体の回転を止めず、右腰が左腰を追い越すようにする
    • 振り切って左足1本で立ったら、ボールが落ち始めるまでその状態をキープ
      • 最後まで振り切る癖をつけることで、「当てる」「叩く」動きから「振る」動きになる
    • フィニッシュを取ることで、スイングのバランスがよくなる
      • フィニッシュが崩れるのは、スイングのバランスが悪かった証拠
スコアメイクの鍵を握るグリーン周りのアプローチ
  • 「ワンレバー・ツーレバーという基本の打ち方 + 番手を換える」ことで球筋を打ち分ける
    • 自分の基準となる1本を作り、ワンレバー・ツーレバーを徹底的に練習する
    • ワンレバー・ツーレバーで番手を換えることで、高さを打ち分けられる → 3本くらい(例:SW、PW、8I)
  • ボールのライ、落とし場所、球筋、番手の順で決める
    • 落とし場所:
      • エッジの先(キャリーを少なく)、傾斜・マウンドがある場合は少し奥
    • 落とし場所からピンによる球筋(キャリとラン)をイメージして、番手を決める
    • あとは落とし場所に集中する(ピンを見ない
      • ボールから 1m - 5m にティを刺し、3番手を使ってそこに落とす
      • どのくらい転がるのか、キャリーとランを把握しておく
      • ミスの傾向も把握しておく:左右、手前・奥
    • 落とし場所への距離感が大切(ピンまでの距離感ではない)
    • オーバーのミスの方が、ミスの度合いが大きい
      • 1m オーバーして落ちると、狙ったところより 1m 以上オーバーする
      • 1m ショートした時は、1m 弱ショートする

倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』P.91

  • 高低の打ち分け
    • 打ち方を変えず、クラブを変える。「心」がざわめかない
      • ワンレバー・ツーレバーのまま、SW から 7I までを使い分ける
      • ヘッドの重さを感じながらゆっくり。切り返しで動きが速くなりやすい
      • 高い球を打つ時は「適当」な感じも必要。ボールの手前の芝ごと横から払うように打つ
    • SW で高低を打ち分ける応用技術
      • 同じ球の位置、動きのまま、アドレス時の体のポジションだけを変えて打ち分ける
      • 通常のワンレバー:球の位置は左かかと前、上半身は左股関節の上
      • 低い球:通常よりわずかに腰を左にスライド(体重を左に移動)、ちょっとだけハンドファーストに構える
        • 低い球だと振り幅は小さくてよいが、ランが出る
      • 高い球:通常よりわずかに腰を右に戻して、ハンドファーストを緩める
        • 高い球だといつもより大きく振る必要があり、ランは少ない
    • 目線を変えるだけで、高低を打ち分ける
      • 低い球:目線を低くして、体の軸よりも頭を左に傾けたままスイング
      • 高い球:目線を高くして、体の軸に対して頭を右に傾けたままスイング
  • 心構え
    • 難しいと感じた時は「大体でいいや」と思って打つ。
    • 自信のある番手で目標を大きく取り、確実にグリーンに乗せる
    • 難しいと感じた時点で、既にミスを呼ぶ「心」が出てきている
  • 難しいライ
    • 芝が薄い、深いラフ、逆目の芝でヘッドが引っかかる
    • ヒールを浮かせて、パッティング感覚で打つ
      • 短く持ち、ボールの近くに立つ
      • ボール位置は右つま先前
      • オープンスタンス
      • 芯よりちょっと先の部分で打つ
      • ツーレバーが限界。キャリーで 7-8ヤード程度
    • 深いラフからは両ひざを押し込んで打つ
      • 使用するのは SW
      • 両足のつま先を 45度くらい目標方向に向け、体全体をオープンに、左股関節上に上体を乗せて構える
      • ボールは左かかと前
      • トップから両脚を曲げながら、両ひざを目標方向に押し込んでいく
      • クラブと脚が同調しないとシャンクが出るので要注意
  • プロはアプローチでもフックとスライスを打つ
    • 落とし場所の右傾斜を消したい、落とし場所が逆目 → フック回転をかける
    • 落とし場所の左傾斜を消したい、落とし場所が順目 → スライス回転をかける
    • 左から右への急斜面の途中にピンがある → ピンの右の傾斜の緩いところにフックを打つ
  • 本番になるとミスするのは「心」のミス
    • 怖さを減らし、成功体験を積んで、自信をつけていく
      • SW で難しいなら PW や 9I、パターを使う
      • 「グリーンに乗ればいいや」という気持ち
    • 失敗した時に自分を責めない、ミスをした時ほど自分を奮い立たせてあげる
      • ミスを当たり前と思って、自分を慰めてあげる
      • そうすれば、ミスを次打に引きずらない。心が楽、肩の力が抜け、体も楽になり、ミスが出にくくなる
一発で確実に脱出するバンカーショット
  • バウンスから砂に入れるアドレス
    • シャフトを右に倒し、右に移動したグリップのところに自分が回り込むように移動する
    • オープンスタンスとなるが、スタンス通りの体の向きにスイングする
  • いつもと同じようにスイングすれば、ボールの 3-4cm 前にヘッドが入る
    • 正しい構えであれば、通常よりソールが出っ張っているので、ソールがボールの少し手前に着地する
    • ボールを左に置いているのと同じ状態なので、いつもと同じスイングでも、クリーンに当たることはない
  • 同じ構えからスイングの方向を変えても、結果はあまり変わらない
    • スタンスに沿って振る → 砂の取れ方が薄い → スタンスの方向に飛び出し、スライススピンの効いた球で止まる
    • ピンに向かって振る → 砂の取れ方が多い → 高く上がってランの出る球
  • ヘッド=水面を跳ねる石をイメージする

倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』P.123

  • 距離の打ち分け方
    • 振り幅を一定にしたまま、フェースを開く度合いを変えて、距離を打ち分ける
    • 近い時はフェースを開き、遠い時はフェースの開き度合いを抑える
    • 結果として、距離が短くなるほど、スタンスはピンの左を向く
    • 5-25ヤードはこの打ち方で打ち分ける
    • これより短い場合は、振り幅・スピード・砂の量を変える応用技術があるが、アマチュアには難しい
    • これより長い場合は、AW や PW を使う
    • 砂が硬い場合は距離が出るし、柔らかい場合は距離が出ない

倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』P.133

  • 高さの打ち分け方は、距離の打ち分け方と同じ
    • 高い球を打ちたければフェースを開き、低い球を打ちたければフェースの開きを抑える
    • アゴが高い、砂を打つなど、力が入りがち。ソフトに握り、ブランコの振り子をイメージ、ヘッドの重さで落とす
  • アゴの高さよりも、球とアゴとの距離・形状を見て、総合的に判断する
  • 常にピンに寄せようとは考えない。「センターを狙おう」「とりあえず脱出しよう」
    • 狙いを易しくすることで、ミスを呼ぶ「心」を抑える
  • 砂の硬さへの対応
    • 硬い砂は、バウンスの少ない AW、PW を使う。フェースはあまり開かない
    • 柔らかい砂は、バウンスが効くようにフェースを大きく開く
      • 自信がない人は、フェースを開かずに、ボールの周りの砂ごと「どーん」と飛ばしてしまうイメージで振り抜く
      • 「目玉」の状態も、同じ打ち方で脱出できる
  • 沈んだ球
    • 多少沈んでいても、見た目の問題。バウンスが使えるなら、普通の打ち方で脱出できる +「嫌だなぁ」と迷う「心」が出てきたら、「目玉」同様、フェースをスクエアか若干開く程度で、周りの砂ごと飛ばす
    • 「目玉」も左足上がりはバウンスが効くので、普通に打てばよい
  • 左足上がり
    • 体の軸を鉛直(重力に対して真っ直ぐ)に構え、右足に体重をかけ、その分球を右に置いて打つ
  • 左足下がり
    • 左を向くほど、左足下がりの傾斜は軽減される
    • フェースを大きく開くとザックリするので、左足にしっかり体重をかけ、体重移動を抑えてスイングする
    • 球は低くなるので、アゴの低いところを狙って脱出する

倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』P.151

  • ロブショットは、バンカーショットと同じ打ち方
    • ラフのようにボールの下に空間がある時のみ
    • プロはピンまでの距離がない時に、オーバーする距離を抑えるためにロブショットを使う
    • マチュアはロブショット不要だが、練習すると普通のピッチショットの距離感がよくなる
見たまま感じたままにパッティング
  • ストレート・トゥ・ストレートなのか、イン・トゥ・インなのか、自分のストロークタイプを知る
    • インパクト前後の小さな振り幅では、ストレートな軌道をめざす
  • パッティングの要素は、ストローク(方向)、距離感、ラインをイメージする力
  • 「自分の思ったところに、思った強さで打つ」
    • ストロークはあくまで方向のみ。距離感を身につける必要がある
  • 距離感を身につけるためには、見たまま感じたままに打って繰り返す
    • カップを見ずに、自分の気持ちのいい振り幅で、ボールを 3つ転がす
      • いつもは(例:ホームコース)10歩転がるとするとそれが基準になる
      • 7歩しか転がらなければ、いつもより遅い。12歩転がれば、いつもより速い
      • 遅いからと言って「ちょっと強く打とう」と頭で考えて対応しない
    • 一つのボールを使って、カップをパッと見たら、見たまま感じたままに速やかに打つ
      • それが寄るか寄らないかは放っておき、すぐに違う目標を狙って打つ
      • そうやってグリーンを行ったり来たりする
      • すると脳が勝手に学習する
  • 練習で合う距離感が本番で合わないのは、心のミス
    • ショット同様、プレショット・ルーティンを済ませたらすぐに打つ練習をする
  • ラインを読む・イメージする
    • 大事なのは、カップの入り口の設定
      • 曲がるラインの入り口は、カップの正面ではない
    • 全体の傾斜を見てから、細かい傾斜を確認する
      • グリーンに上がる時に、一番高いところと低いところをチェックする
    • 細かい傾斜を見る時は、必ず低い方から読む
    • 高麗芝でなければ、芝目は気にせずに傾斜を読むことに集中する
    • 風は、上りより下りの方が影響が大きい
    • ラインに対して体を正対させて読み、アドレスしたら狙いは変えない。あくまで最初にイメージしたライン、タッチのままに打つ

倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』P.175

  • 思い通り感じた通り打てたかどうかが大切
    • パッティングはショット以上にプレッシャーが大きく、「心」のミスが発生する
      • 脳に任せておけば、傾斜を脳は勝手に計算する:上りは勝手にタッチを強くするし、下りはタッチを弱くする
      • それなのに、上りを大きくショートしたり、下りをオーバーしたりするのは、「下りを残したくない」という心のミス
    • 心に負ける癖がつくと上達は遅れる。自分が思い通り打てたか否か、常に自問すること
  • パッティングには妥協と開き直りも必要
    • 芝でラインが変わったり、ミスパットが入ったりする。パッティングはそういうもの
  • 打つ前にストロークの振り幅とスピードを決めておき、その通りにストロークする
    • 常に一定したテンポとスピードでストロークする。あくまで振り幅の大きさだけで、距離を打ち分ける
  • プロの技術 = 練習が必要
    • 「打ち過ぎたくない」という心が出てきたら、球を右に置いて、少し転がりを悪くする
    • 「ショートしたくない」という心が出てきたら、球を左に置いて、オーバースピンで転がりをよくする
    • 「左に引っかけそうだな」と思ったら、ハンドアップにして、ヒールを浮かし球が捕まらないようにする
    • 「右に押し出したくない」と思ったら、ハンドダウンにして、球を捕まりやすくする
さまざまな状況の中で結果を出す
  • スタートホール
    • 7-8割の力で打つのがよい
    • 普段練習場で 7-8割の力で打つ練習をしていなければ、本番でもそれはできない
    • ティーショットのミスは、ショートパットのミスに比べれば、大した問題ではない
      • ゴルフはグリーンに近づくほどミスのダメージが大きい
      • パットの準備を入念に行い、ティーショットへの負担を減らそう
  • フェアウェイバンカー:
    • 何よりも重視するのは一発で脱出すること。必ずアゴがクリアできるロフトのある番手で打つ
    • 7-9番アイアンが打ち易いし、アゴが低いならばロングアイアンよりもショートウッドやユーティリティの方が球が上がる
    • ボールはいつもと同じ位置、少し両足を埋めて、クラブを短く持ち、払うような軌道で横から打つ
  • ディボット跡
    • フェアウェイバンカー同様、短く持って、コンパクトに打っていく
      • スリークォーターで十分脱出できる
  • 心と技術
    • 技術はざわついた心が出てこないために、平常心で打つために使う
      • フェアウェイバンカーやディボットで、ボールを右に置くのも、その方がより安心できるから
    • 練習という裏づけと、練習によって成功した経験が必要
      • プロが技術を使ってざわつく心を抑えられるのは、豊富な練習量によって裏付けられた自信があるから
  • 左足上がり
    • 斜面なりに垂直に立つ
      • 球が高くあがるというメリットがある。ただし距離は落ちる
      • 右足に体重がかかると同時に左に体重が移動しにくいため、体の回転が止まると左にひっかけ易い
      • 急な斜面では使えない
    • 鉛直に立つ
      • バックスウィングが取り易いが、斜面に打ち込む形になるため、フォローを抑えた打ち方をする必要がある
      • 番手を上げてコンパクトに打つ
  • 左足下がり
    • 傾斜が緩やかな時は斜面なりに垂直に立つやり方でストレートに狙う
    • 傾斜がきつくなると鉛直に立つしかないが、その時はボールを右に置くためスライスが出やすいので、目標の左を狙っていく
    • どちらも大振りは厳禁、コンパクトに振っていく
    • どちらもロフトが立つ分距離が出るので、番手を下げて打つ

倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』P.223

  • つま先上がり
    • ロフトの大きいクラブほどフェースが左に向くため左に飛び易い。したがって番手を上げて(ロフトの小さいクラブで)、短く持ってコンパクトに振っていく
    • 目標の右を狙う
    • バランスを崩さないスピード、振り幅でスイングする
  • つま先下がり
    • 他の傾斜地よりもスイング幅が限定されるので、番手を上げてコンパクトに振る
    • 長い番手の時はスライスが出やすい。いつもより膝を曲げ、前傾を深く構え、バランスを崩さない振り幅とスピードでスウィングする

倉本昌弘『本番に強くなるゴルフ』P.229

  • フォロー
    • サイドスピンを打ち消し、曲がりが少なくなる
  • アゲンスト
    • サイドスピンの影響が大きくなるので、8割の力でゆっくり振る。その分、番手を上げる
    • ドライバーではティアップを高くしてレベルに振ることで、打点を高くし重心の上で打つ。こうするとバックスピンが減るため風に強い球になる
    • ティーを低くすると、ヘッドが上から入り易く、無駄なバックスピンが入る。打点が下のため、ギア効果でバックスピンが増える
  • 風の影響を受けにくい低い球を打つ
    • クラブを短く持つ
    • 番手を上げる。ただし振り幅・スピードを落とす
  • 風の日のマネジメント
    • 風の強い日は「誰でも難しい」と考え、大崩れしないように耐える
    • なるべくアゲンストが残るようにプレーする。アゲンストの方が距離がコントロールし易い
      • 左からの風が強い時は、フェアウェイの右側に球を置く(次打がアゲンストになる)
  • 打ち上げ
    • 打ち上げだろうが打ち下ろしだろうが、いつもと同じスウィングを心がける
    • 斜面に鉛直に立つ場合(左足上がり)は、目線を上げないこと
    • ロフトが少ないクラブほど距離が落ちるし、また足元が上り勾配の場合はロフトがついて球が高く上がる分、番手を上げていく必要がある +また打ち上げホールではピンが近くに見えて、ショートし易い
      • 砲台グリーンやグリーン面が見えないアプローチでは、旗にぶつけるくらいでちょうどよい
  • 打ち下ろし
    • 風の影響を受ける
    • 打ち下ろしとは言え、ロフトの大きいクラブで打った珠の飛距離はそんなに変わらない
    • 距離を引く度合いは、ミドルアイアンに比べてショートアイアンやウェッジの方が少なくなる
    • 足元が下り傾斜(左足下がり)になっている場合は、無理をしない。
      • 200ヤード残っていたとしても、アイアンやユーティリティ、ショートウッドで 150-160ヤードを打ち、下り斜面を転がしてグリーン近くまで持っていく
  • マネジメント
    • フェアウェイを対角線で狙う
      • フックの人はフェアウェイ右サイドを狙う。曲がらなくてもフェアウェイキープ、曲がったらフェアウェイ真ん中
    • プレッシャーを減らす狙い方 = ターゲットを広く、ミスの許容範囲を広げておく
      • フロントエッジから 5ヤードのピン。ピン手前の狭いエリアではなく、奥 3ヤードまでの 8ヤード、左右 3ヤード(計 6ヤード)がターゲット
      • 最初からピン奥 3ヤードも OK と考えておけば「なんで奥に打っちゃったんだろう」と心をざわつかせることもない
    • グリーンのセンター狙いが基本
      • 小さなグリーンは、ピンポジションに関わらず、常にグリーンセンターを狙う
      • 大きなグリーンは、ピンとは反対側を狙う
        • ピンが左であれば右サイド、手前であればオーバーも OK、奥ならばオーバーさせない
        • グリーンオンの確率が高くなり、グリーンを外しても次打が打ち易い
    • 中間の距離
      • 7I と 8I の中間の距離。手前がダメな時は 7I。奥がダメな時は 8I
    • 不安を伴う技術は使わない
      • 技術を使うのなら、安心して使えるようになるまで練習しておく
流れをつかむ。強いゴルファーになる
  • 流れが悪くなるのは、ミスを引きずったままプレーしたことに原因がある
  • 過去にこだわり、未来を予測するから、流れが悪くなる
  • 目の前の一打、「現在」に集中する
    • 過去のことは考えない、未来のことも考えない
    • できるできないにかかわらず、今目の前にある状況の中で、打つべき球筋をしっかりイメージし、そのためのスイングをやりきる
  • 強い人ほど臆病である
  • 謙虚にプレーするとは、後悔を残さないように最善を尽くすこと
    • 一番安心して打てるショットを選び、最善を尽くして、後悔のないプレーをする
    • そうすればミスをしても後に引かない
  • 他人のプレーを意識しても意味がない
    • 他人の行動は自分ではどうすることもできない
    • 逆に相手も自分のことをコントロールできない
    • 女神と対話すると言うことは、自分と対話すること
めざすべきプレーヤーの姿

あとがきに最も重要なことが書いてあった。めざすべきプレーヤーの姿である。

  • 心の問題の一番の根底にあるのは心から「ゴルフを楽しむ」こと
  • いいショットをしようと、悪いショットをしようと、すべて自分のやったことなのだから、すべて受け入れる
    • 悪いショットをした時は「ははは」と笑う
    • いいショットをした時は、心から笑う
  • いつも笑顔でプレーする。それが相手に対する最大で最高のマナーとエチケット

改めて読むと、随所に響く記述があった。個々の技術・テクニックも参考になるが、それよりも本番を意識した練習をやること、本番で成功体験を積み重ねることの重要性を再認識した。

そして最後のあとがきに書いてあるようなプレーヤーをめざすべく、日々心がけたい。

追記:2023年1月

この本の令和改訂版が出た。時代に合わせて加筆・修正されている。ポイントが整理されて、わかり易くなった。読書メモをまとめている。

muranaga-golf.hatenablog.com

本番に強くなるゴルフ

本番に強くなるゴルフ

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月例競技はパーも取ればダボも叩くゴルフ。「寄らず入らず」で「90切り」ならず(入間CC AG)

台風一過でゴルフ日和となった月例競技。2日前に 87 というスコアを出し、4連続 80台を期して臨んだが、OUT 46(16パット)、IN 46(18パット) の 92(35パット)という残念な結果に終わった。コースハンディ 17 だったので NET 75。せめてパープレー、あわよくばアンダーで回りたかった。

ドライバーは 2日前の不調から修正できて(短く持って、上体の突っ込みを我慢しつつ振り切る)まずまずだったが、パー 3 のアイアンショットでの OB や、グリーンオーバーして奥の難しい傾斜に行くなどのミスがあった。

アプローチ、パットはいわゆる「寄らず入らず。」アプローチはショート気味が多く、決めたい 1-2m のパットがことごとく外れた。2日前は、ショットが悪くてもショートゲームで粘って 80台だったが、今日は逆の展開。ショットがまずまずでもショートゲームがダメだとスコアに結びつかない典型的なパターンであった。

技術的な反省もあるが、最も反省すべきは、パーを先行させながら、ダボ・トリを叩いて粘れなかったゲーム展開だろう。いつもはダボが先に来て、パーで取り戻すパターンだが、今日はパーが先行、それを守り切れなかった。

朝一番のパー 5 で1.8m のパーパットを決めて気持ちよくスタートしたにもかかわらず、その直後の 2番パー 3で OB を叩いてのトリプル。172ヤードの距離を 苦手な 5I で打ったのだが、捕まらず右の OB ゾーンに入ってしまった(6I で確実にグリーン手前という選択肢もあったか?)。3番ホールでは寄せワンのパーを取って取り戻したのだが、5番、6番で連続ダボを叩く。5番は 46ヤードのアプローチがラフに食われてショート、その後のアプローチも寄らずのダボ。6番は 55ヤードのアプローチがわずかにショートして砲台グリーンに乗らず、1.5m のボギーパットを外した。7番では 108ヤードという絶好の位置からパーオンを逃がし、1.4m のパーパットを外した。8番のパー 3でパーを取り戻し、9番のパー 5では 1.2m のパーパットを外した。

そして後半は 10番、11番で連続パーを取ったにもかかわらず、12番のパー 5で 3パットのダボを叩く。14番でさらにパーを先行させたにもかかわらず、15番、16番と連続ダボを叩く。15番は木がスタイミーになる位置にセカンドがあり(3W ではなく 5W を選択すべきだったか?)、残り 115ヤードの打ち上げを 9I でフックを打とうとしたが、そのまま右に抜け、カート道路脇の難しいアプローチを残して、それをミス。16番パー 3は 7I のクリーンショットがグリーンをオーバー、グリーン奥の難しい傾斜のラフにあった。50度で打ったが強くてグリーンをオーバー、返しもさらにグリーンオーバーと行ったり来たり。2m のパットを沈めて何とかダボに収めたが、大崩れ寸前であった。そして最後の 18番パー 5でも 3パットのダボ。

パーを先行させているのに、OB や素ダボで貯金を吐き出すちぐはぐなゴルフ。何をやっているんだか。

OB は論外のミスであるが、

  • ショットのミス(番手選択のミス)でアプローチを難しくした
  • 50ヤード前後のアプローチをショート、その後のアプローチ・パットが寄らず入らず

といった何気ないミスが痛い。アプローチを近くに寄せたいという欲からのミス。決めたい 1.5m 前後のパーパットやボギーパットを決められなかったミス。欲が邪魔をして、その一打に対する集中度を欠いていたかもしれない。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2022.8.14入間CC OUT→IN(BG) (69.9/92.2/120)617072924646385335018.2ft、晴れ

  1. スコア:92、パット:35(1.94)
  2. ショット(60Y以上):38、ショートゲーム(60Y未満):53、ペナルティ:1
  3. パーオン率:16.7%、ボギーオン率:55.6%
  4. バーディ率:0%、パー率:33.3%、ボギー率:27.8%
  5. ダブルボギー率:33.3%、トリプルボギー以上率:5.6%
  6. フェアウェイキープ率:50.0%、OB 発生率:5.6%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:0%

60ヤード以上のショット数 37、60ヤード未満のショートゲーム数 54(うち35パット)、ペナルティ 1(OB)というデータからも、ショートゲームのミスがスコアメイクできなかった要因であることは明らかである。

グリーン周りのアプローチも、少し考え過ぎた。最近 56度で球を上げ過ぎてショートするケースが多いことから、ランを使う 50度との使い分けを迷った挙句、50度の距離感が合わせられなくて寄らず、というミスが多かった。

反省ばかりしているのも精神衛生上よくないので、ナイスショットも振り返っておく。9番パー 5はドライバーショットをミスして、つま足下がりからのセカンド。これを 3U で上手く打てた。その直後の第 3打、残り 190ヤードもつま足下がりとなったが、これも 3U でナイスショットして、グリーンエッジまで運ぶことができた(とはいえ、1.2m のパーパットを外したのが痛い)。同伴プレーヤーからも「下半身がしっかりしていた」とお褒めの言葉をいただいた。

つま先下がりは成功体験が続いたが、左足下がりはどうにも難しく、ミスヒットが多い。18番パー 5 も残り 165ヤード、ダウンヒルから砲台グリーンへの打ち上げであったが、4U で低く飛ばして、残り 20ヤードまで持っていくのがやっとであった。

反省するより練習!」である。居残りでアプローチとパット練習を 1時間弱行う。アプローチは落としどころを決めて、50度と56度で同じところに落とす練習(その後の転がり度合いを確認する)。そして 56度で球を低く出して足を使うのと、少し高く上げて止める練習。やはり球を上げた時は落とし所までの距離感を出すのが難しいし、その後の転がりも読みにくい。砲台グリーンへの上り傾斜だとロフトが寝るので、予想外に球が高く上がってショートしがち。ロフトを立てて球を低く出して、少し足を使うアプローチの方が精度は上がりそうである。ただし上り傾斜にフォローが引っかからないような打ち方が要求される。

今回の B クラスの月例競技の参加者は 65人。優勝スコアはコースハンディ 16の方が 82 というベストグロスを出して 66 であった。2位の人もハンディ 16 でグロス 83。ハンディ上は 1 しか違わないのに、80台前半を出す実力者と、90切りがやっとの自分との力の差を、まざまざと認識させられた。

残念な1日であったが、ゲーム展開・ゲームの作り方、アプローチの技術といった点で、よい気づきがあった。悔しいけれども、またゴルフの新たな面白さが感じられるようになった気がする。地道に精進していきたい。

帰宅後の反省のビールはプレミアムモルツ。最近は「80台が出せたら Spring Valley で祝勝、90切りできなかったらプレモルで反省」と決めている。あまり反省しているようには見えないかもしれないが…。

ゴルフ ラウンド記

ショット不調だったが、リカバリーとショートゲームで耐え抜き、80台達成!(入間CC BG)

夏休みのゴルフ。気の置けない友人たちとホームコースをまわる。台風が近づいているせいか、風速 5-6m/s の強風。暑さは凌ぎやすいものの、風の計算が難しいラウンドとなった。

先週はショットが好調で「90切り」したのだが、今日は一転、絶不調。球が捕まらずに右に出る。朝一番のドライバーショットは、右の林の中に行き、フェアウェイに戻すだけ。さらにグリーンを狙うショットも、ことごとく右に行く。FW や UT もほぼトップ。アプローチとパットで頑張る展開が続く。

前半 OUT は、2つのダボ、パーは 1つだけの 46(16パット)で終える。「90切り」は難しいかなと思いつつ臨んだ後半 IN は、少し球が捕まり始めた。3パットなどのミスもあったし、最終 18番では FW のチョロ連発などドタバタしたが、リカバリーを頑張って何とかボギーに収めた。後半はノーダボ、1バーディ、2パーの 41(15パット)という上出来の結果である。終わってみれば、トータル 87(31パット)と、今年のホームコースのベストスコアを達成していた。

3ラウンド連続での 80台、ハンディキャップは 0.3 向上して 18.3 となった。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2022.8.12入間CC OUT→IN(BG) (68.5/90.8/120)597372874641404731208.0ft、晴れ、35度、強風

  1. スコア:87、パット:31(1.72)
  2. ショット(60Y以上):40、ショートゲーム(60Y未満):47、ペナルティ:0
  3. パーオン率:16.7%、ボギーオン率:55.6%
  4. バーディ率:5.6%、パー率:16.7%、ボギー率:66.7%
  5. ダブルボギー率:11.1%、トリプルボギー以上率:0%
  6. フェアウェイキープ率:50.0%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:11.1%

飛距離のない僕の持ち味は、ショートゲームで粘ることだと思っているが、ショットが悪くてもアプローチとパットを頑張れば、80台が出せることを改めて認識することができた。ミスは仕方がない。それを忘れて次の一打に集中できたのがよかったのかもしれない。

さまざまなピンチがあったが、次ないしはその次の一打でリカバリーできたのが大きい。そしてパットがわりと好調だったのも奏功した。6m のバーディパットが決まったのは幸運だったが、全体にラインとタッチがだいたい合っていたと思う。これを外すとダボというところで、1.5m - 2.5m のパットを決めることができたのが大崩れにつながらなかったと思う。

その典型が最終 18番のドタバタ劇である:

  • 18番 Par 5:
    • ティーショットはフェアウェイ右サイドへ。
    • 迷ったものの練習を兼ねて苦手な 3W を握る。ミスショットして 100ヤードしか飛ばず。
    • 第 3打は残り 215ヤード、強いフォロー。球を高く上げられる得意の 5W でグリーン近くまで運ぶ選択をする。
    • それが何とチョロ。あわや OB という左サイドの難しいライに止まる。
    • 残り 115ヤード、左足下がり、目の前には木の枝が覆い被さり、足元も不安定でフルショットはできない。
      • 「あぁ、7I を持ってくればよかった」と思いつつ、その時手元にあった最大番手の 9I でハーフショット。
      • グリーンに向かう上り坂で 3バウンドほどして、砲台グリーンにはわずかに届かなかったものの、ほぼグリーン目の前に行く。
    • アプローチで 2m の上りのパットを残す。これをしっかり決めて 5オン 1パットのボギー。凌ぎ切ったロングホールであった。

結局、後半はノーダボ。18番は危なかったが、それ以外はあまりストレスなくボギーを取ることができ、ラッキーなバーディもあり、41 というスコアにつながった。

2つのダボはいずれも前半でバンカー絡みだった:

  • 6番 Par 4:
    • ティーショットは右のフェアウェイバンカーに捕まり、第2打をピンまで 60ヤードの地点に出す。
    • その 50ヤードの第3打をダフって、グリーンに届かせられず、ガードバンカーに入れてしまう。4オン 2パット。
  • 8番 Par 3:
    • 150ヤードの強いフォロー。8I が予想外に捕まり、左のガードバンカーへ。
    • 行ってみたら、バンカーの縁の左足下がりの傾斜という難しいライ。
    • 56度を使うがバウンスが引っかかり、そのままバンカーに突入。バウンスの少ない 50度を使うべきだったか?3オン 2パット。

まぁこういうミスをしてのダボだから仕方がない。

ショットが不調だったのは意外だった。先週のラウンドはショットがよかったし、朝の練習場でも、今気をつけているポイントを再確認しながら、まずまずのショットが打てていたからである。

本番になると、欲や怖れから、練習場通りには振れない。バックスイングが浅くなったり、切り返しのタイミングが早かったり、力んだりしているのだろう。特にドライバーについては、僕のよい時のスイングを知っている友人たちからは「恐る恐る振っているように見える」とか「手を使って、運んでいるように見える」などと言われている。自分でも、腕と体が同期して振ることができていないことを自覚している。要するにボールに当てに行ってしまっている。右腰のターンを使って振り切れていない。次のラウンドにおける課題である。

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一方、ショットが悪くても 80台は出せる、というのは、大きな自信になる。逆にショートゲームが悪くても「90切り」したこともあるし、3回連続での 80台ということで、ようやく倉本昌弘プロが説く「90を切るゴルフ」が実践できるようになってきたということかもしれない。

それにしても目標にしている Aクラス入り、ハンディ 16未満は遠い。90を切るだけでなく、85 というスコアが必要である。僕の場合、80台前半を出す爆発力はないので、まずは 80台後半のゴルフを続けることだと思っている。まずは平均スコアで 90 が切ることを目標にすべきだろう。ベストスコア更新ではなく、ワーストスコアを少しでもよくすることに全力を傾けたい。

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そして今回嬉しいことに、会社の後輩であり、かつゴルフのライバルである飛ばし屋の友人が、わが入間カントリー倶楽部への入会を決めてくれた。既に入間カントリーには 30回以上も来ており、僕よりもコースやグリーン(芝目)を熟知している。前回のラウンドで 90、今回は 88 と入間でのベストスコアを更新中である。前回も今回も、わずか 1打差で、僕が先輩の意地を見せたが、マッチプレーだとしたらいずれも負けている。ハンディキャップは 17.8 になったというから、実力的にも負けている。キャリー 250ヤードの飛距離でバーディを狙えるゴルフ。入間の競技会でもぜひ大暴れして欲しい。

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