Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

Mark Stefik 「ブレイクスルー イノベーションの原理と戦略」

PARC(Palo Alto Research Center) の Mark Stefik が夫人と共著で書いた発明とイノベーションに関する本と知って、速攻で購入したのが「ブレイクスルー -イノベーションの原理と戦略-」である。

Mark Stefik と言えば、僕が個人的にインスパイアされた論文 "The Next Knowledge Medium" の著者である。たしか 1986年の論文で、僕がこれを読んだのは 1988年の夏。自分が技術者としてめざす方向は、この論文で決まったと言っても過言ではない。その Mark Stefik が、研究者として、また研究マネジャーとして PARC に関わり、企業における研究のあり方について考えた本とあれば、読んでみるしかない。

2000年頃、Xerox の業績悪化により PARC 運営が厳しくなり、さらにインターネット・バブルで優秀な研究者が起業して短期的な成果を求めていく中で、どうすればブレイクスルーを創り出す文化を醸成できるのか。Mark Stefik 自らが研究マネジャーとして悩み、その解を見つけるべく、発明とイノベーションに繰り返している研究者やマネジャーにインタビューを行っている。

その結果、(主に)シリコンバレーの研究所において、情報技術(IT)分野でブレイクスルーを起こした現場の生の声が集まった。その声に耳を傾けてみたい。

ブレイクスルー -イノベーションの原理と戦略-

ブレイクスルー -イノベーションの原理と戦略-