僕たちのところでは、デジタル機器メーカーが提案するネットサービスとして、情報家電や PC の録画予約履歴に基づいて、パーソナライズされたリコメンデーションを行う「おすすめサービス」 を実施している。
野村総研のレポート「これから情報・通信市場で何が起こるのか―IT市場ナビゲーター〈2007年版〉」に、このおすすめサービスは「多数のユーザから集まる情報をデータベース化し、データベースをもとにサービスを提供する」点において、Web2.0 型のサービスと位置づける記述があった。ある意味、僕らのねらい通りの紹介になっている。
一方、同じレポートで iTunes はポータル型、 Web1.0 型のアプローチとされている。しかしながら、iPod と iTunes という機器とサービスの連携が作り上げたビジネスは、きちんと参考にする必要がある。消費者、機器メーカー、コンテンツ提供者、部品メーカーといったステークホルダー全員にベネフィットがあり、新たなビジネスシステムを構築したことが、もっとも重要なところである。
デジタル機器がコモディティ化する中、ネットサービスと連携することで機器に付加価値をつけること、そして新たなビジネスシステムを作り上げること。Web2.0 型を標榜しつつ、さらに自分たちのサービスを発展させるべく手を打っていきたい。
これから情報・通信市場で何が起こるのか―IT市場ナビゲーター〈2007年版〉
- 作者: 野村総合研究所情報通信コンサルティング一二部
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
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