Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

「やられた」と感じたネットサービス: Scribd と Rimo

最近個人的に「やられた」と感じたインターネットサービスは二つ: Scribd (http://www.scribd.com/) と Rimo (http://rimo.tv/) である。いずれもYouTube に触発されたサービスと言えるだろう。

「百式」でも紹介されているが、Scribdは文書・ドキュメント版 YouTube。映像ではなく、文書の共有を Flash で実現した。映像よりも作成が簡単な文書が対象であり、ありとあらゆる文書が公開され共有される潜在力を持っている。その中には、本・論文・社内文書など著作権や秘密保持上問題があるものも含まれるだろう。そういうところまで YouTube に似ている。Flash ベースで情報を共有する仕組みが今後いろいろなアプリケーションのベースになりそうである。そこには検索・タギング・コメント付けなどの拡張が考えられ、さらには特定の用途向けへのカスタマイズされたサービスも考えられる。

一方、はてなの新サービス Rimoは、新しいインターネットTV。YouTube の面白い映像を、テレビ並みの簡単なリモコン操作で楽しめる。本来、能動的で「前のめり」のメディアであるはずの PC に対して、受動的なTV のような娯楽・楽しみ方を提供している。その目的を徹底的に志向して、ユーザインタフェースミニマリズムを追求したことが Rimo のポイントだと思う。Wii などのゲーム機対応も面白い。リビング・お茶の間の新しいインターネット TV のあり方を示している。

TVメーカーや通信キャリアなどの大企業では、このような動画共有サービスを実現することはできないだろう。法的な問題・コンテンツ提供者との関係・標準化など、解決すべき問題や制約が多過ぎる。大企業は真面目にテレビ上のインターネットを考え、たとえばアクトビラのようなサービスをじっくりと立ち上げていくことになる。ところが市場では Wii のインターネット・チャネルや Rimo のようなサービスとの競争となる。スピード感・柔軟性で劣後してしまう感は否めない。<追記: 2007.3.13>
現在限定サービスとなっているニコニコ動画(http://www.nicovideo.jp/)も「YouTube + コメントづけ」を Flash で追求したものだ。映像にコメント、これも権利関係で制約されるサービスだが、こうやって実現されたものをみるとその集客力は高い。