iPod touchを使い始めて3日。音楽・映像の視聴・Web アクセスに必要な操作を指だけで行う作りこみが徹底されていることを感じる。Minimalism の設計思想が、クールなユーザインタフェース・ソフトウェアとして具現化されている。
Web については、今は家の中での Wi-Fi(無線 LAN)アクセスが中心だが、外出先で Wi-Fi が使えるとモバイルのネット生活がかなり変わることが容易に想像される。よく行く外出先やカフェでホットスポットが使えないか、試してみるつもり。たとえば FreeSpot の無料アクセスポイントが僕のオフィスの すぐ近くにある。
実のところ、Wi-Fi 設定には少々手間取った。通信の暗号化に必要なキーコードを入力しても、それ以上設定画面が進まなかったのだ。当面は暗号化を行わずに使ってみたが、そのままにしておくのはセキュリティ上気持ちがいいものではない。
…ということでインターネット上の情報を収集、無事に設定を終えることができた。いったん英語キーボードにして暗号化キーを入力する技が必要なのだった。さらにわかった TIPS は、日本語/英語のキーボード切り替えに「地球儀アイコン」をタップすればよいということ。iPod touch はマニュアルなしで使えるシンプルさだが、こういったネット上のTIPS が欠かせない。
さらにいろいろググっているうちに、iPod touch の日本語入力は、増井俊之 氏によって開発されたことがわかった(twitter でのつぶやき)。ソニー製のケータイに使われた予測入力システム POBox の開発者である。なるほど、さもありなん。iPod touch ではアルファベットで入力しながらも適切な日本語を予測するが、このシステムの開発のために、Apple に転職されていたのであろう。
そして開発者本人による iPod touch 日本語入力隠し機能の紹介。削除キーを左にスライドさせるとまとめて字を消せ、右にスライドさせると消した文字を戻すことができる。なるほど、これは便利だ。
今後参考になりそうな TIPS サイト・アプリケーションサイトをいくつかまとめておく(当然、iPod の Safari 上ではブックマーク登録済み):
- iPod
touch memo: FAQs、TIPS、便利なサイトのまとめ - iPod の引越し術: iPod を乗り換えたり複数台使い分けたりする際の TIPS
- PodMap: ドラッグできる Google Maps
- iTouchMap: タッチ型 Google Maps
- iPhone 用 ネイティブ・アプリケーション(native application)集
たとえば iPod touch でiPhone 用の Google Maps などの native アプリケーションを動かす方法などが説明されている。今は Apple 非公認のやりかただが、いずれ公式に native アプリケーションをダウンロードできるような仕組みを公開してくるのではないだろうか?
ユーザがデバイスに夢中になり、勝手に hack して、多くのアプリケーションを作って動かす。これは Palm に状況がよく似ている。ユーザが開発した多数の Palm アプリケーションを評価・ダウンロードできるサイト があり、ユーザは自分に必要なアプリケーションをインストールした Palm を持ち歩いていた。iPod touch には、当時の Palm と同じような熱いユーザの動きを感じている。<追記:2007/10/15>
「iPod の引越し術」サイトを追加。