Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

ダークナイト(The Dark Knight)

アメコミ・ヒーローの中でも、かっこよさと暗さの同居がファンを魅了するバットマンティム・バートン監督のバットマンもなかなかのものだったが、『バットマン ビギンズ』に始まり『ダークナイト』へと続くクリストファー・ノーラン監督・脚本のシリーズは、二重生活を送るヒーローの内面的な葛藤に重点が置かれ、単なるアクション映画にとどまってはいない。 『バットマン ビギンズ』の世界観を継承した『ダークナイト』は、凶悪で残忍なジョーカーとの戦い、トゥーフェイスの誕生を描く大作となっている。

テロリズムの象徴のようなジョーカーの狂気、悪の浄化をめざす地方検事、内部の腐敗が進む警察など、現代的な設定の中、表舞台に立つ正義のヒーロー、すなわち光の騎士(The White Knight)の登場がかなわず、自らは闇の騎士(The Dark Knight)として生きていかなくてはならないバットマン。それをそっと支えるアルフレッドやよき理解者であるゴードン警部補。

前作では戦車を思わせるようなバットモービルで度肝を抜いたが、今回も重武装二輪車バットポッドが登場するなど、バットマンならではのメカ満載でもある。

目まぐるしく場面が変わる密度の濃い展開が息をつかせない。見逃してしまったと思われる場面描写や細かな伏線を、DVD で確認することになりそうだ。