自分の生活を記録するライフ・ログのサービスがかねがね欲しいと考えていた。特に読んだ本や視聴した CD・DVD を一言感想文とともに記録しておきたい。また今後欲しいと思う本やCD、DVD もメモしておいて必要な時に参照したい。Amazon の「欲しいものリスト」を複数作り、欲しいものと買ったものとを別々のリストで管理していたが、もっと操作性がよいサービスがないか探していた。時間ができたら自分で Web アプリケーションを作ってみようかと密かに考えているくらいである。
最近、本については、読書履歴(またの名を「積読」という)を管理するサービスが出てきている。
後者の評判がよいようなので、使い始めてみた。1週間ほど使ってみたところ、なるほど使い易い、というのが感想である。- 本の登録がやりやすい:
- モバイル(ケータイ)で確認できる:
- 「買いたい」と思っていた本を、外出先の本屋で確認できる。Amazon のモバイルアクセスは使いにくかった。
- 「つぶやき」でちょっとしたメモ・感想を残せる:
- まとまった感想はノートなり、ブログなりに残すが、その前の材料となるメモを残す。Life Streaming の読書バージョンと言えるかもしれない。
- ソーシャルに共有されているので意外な発見がある:
- 単純に「この本を読んだ人はほかにどんな本を読んでいるんだろう?」という興味から、別の読みたい本にたどりつく。
- もちろん公開したくない人は非公開にできる。
この手のサービスはニッチ用途で利用者も限定されるので、マネタイズが難しい。収入は Amazon のアフィリエートと Google AdSense のみ。運営主体をみると、ほぼ個人事業主的なスタンスに見受けられる。これくらいの規模で小さく始めないと、この手のサービスはうまく立ち上がらないだろう(少数の人が関与してそこそこの収入が入る程度のベンチャーという意味で、「ライフスタイル・ベンチャー」と呼ぶらしい)。
読んでいる本を公開するというのは、自分のもっとも私的な部分を晒すことになる。僕の場合、恥をしのんで公開しているが、公開するのをためらう人も多いだろう。また、まめに記録をつける習慣がある人にはよいサービスだが、そうでない人はこのサービスをそもそも使わないかもしれない。今後サービスが本格化するまで前途多難だと思うが、ぜひ頑張ってほしい。