Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

『とっておき京都 源氏物語にひたる』 --- 源氏物語千年紀を迎えて

来る2008年11月1日に『源氏物語』が生まれて千年を迎える(源氏物語千年紀)。作者、紫式部の 1008年11月1日の日記に『源氏物語』の存在をうかがわせる記述「あなかしこ、このわたりにわかむらさきやさぶらふ」があったことが、その拠り所となっている。

上質の京都の旅を紹介する『とっておき京都 vol.11―「本物」をじっくり。』の最新号の特集は、「源氏物語にひたる」。源氏物語を現代語に訳した瀬戸内寂聴田辺聖子、漫画化した大和和紀へのインタビューや、源氏物語研究の第一人者である秋山虔後藤祥子両先生の対談、さらにはゆかりの地である京都をめぐる旅が紹介されるなど、とても充実した内容になっている。

古文が苦手な僕には『源氏物語』への敷居は高いが、後藤祥子先生が「大和和紀さんの『あさきゆめみし』から入るのもいい」と言っておられるのが救いである。そういえばある友人もつい最近『男読み源氏物語』を読んだと言っていたのを思い出した。千年紀を迎えて、源氏物語を紹介する良書がいくつか出てきているのだろう。

源氏物語 下 (日本の古典をよむ 10)

『あさきゆめみし』 『男読み源氏物語』

実を言うと、この特集「源氏物語にひたる」の制作には妹が深くコミットしている。彼女はライターとして取材をして記事をまとめているのだ。著名な先生方への取材は、事前の準備に始まり最後のまとめに至るまで、相当大変だったらしい。その苦労の甲斐あって、美しい装丁のムックに仕上がり、妹も感慨無量なのではないかと思う。多くの人がこの本を手にとって、源氏物語と京都の魅力を存分に感じてもらえたら、と願っている。