Muranaga's Golf

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Nokia の Ovi:携帯電話からサービスへのシフト(The Economist 誌より)

The Economist 誌に Nokia の携帯電話向けサービス Ovi に関する記事 "Ovi go again" が掲載されている。簡単に要約してみる。

Nokia は日本市場からの撤退を発表したばかりだが、その数日後には Ovi 強化を行っている(携帯電話に地図とメールを提供)。成熟してコモディティ化した携帯電話のハンドセット市場から、新たにサービス市場へ参入する強い意思を Nokia は持っている。Ovi はフィンランド語で「扉(door)」を意味するが、それ以上にハンドセットと PC のハブになることをめざしている。その動きを懐疑的に見る向きも多いが、Nokia は着実に歩を進めている。世界最大のデジタル地図メーカー Navteq の買収に 100億ドル以上をかけ、さらには PC とのデータ同期や音楽配信についても買収を考えている。

Ovi が成功するには、今までにリリースしたサービスをどうシームレスに統合化するかが鍵となる。また AppleiPhoneGoogleAndroid のようなブランドを作り上げるのも容易なことではない。しかし Ovi を過小評価するのは間違いだろう。全世界で今年 4.7 億ものハンドセットを売った Nokia である。その一部の顧客が Ovi に入会するだけで巨大な市場となるのである。

Nokia は19世紀に林業、紙製品からスタートした会社である。その後、ゴム、ケーブル、電子機器とビジネスを変え、1980年代になって携帯電話に集中した。143年の歴史を持つ Nokia は、会社自体を作り変える技を持っているのである。