Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

箱根駅伝をリアルに描く『冬の喝采』

毎年、なぜか箱根駅伝の中継を見てしまう。今年の往路は1年生の選手が5区の「山登り」で5分もの差を逆転するという劇的なレースであった。抜きつ抜かれつのデッドヒートが最後まで続き、目を離すことができなかった。

箱根駅伝を題材にした三浦しをん『風が強く吹いている』も楽しいが、箱根駅伝のランナーであった作家・黒木亮の自伝とも言える小説『冬の喝采』は、長距離陸上の世界をリアルに描いている。彼は瀬古利彦という天才選手とチームメイトであった早稲田大学の競走部時代に、箱根駅伝に2度出場している。怪我と闘う不安な日々、老監督との葛藤。何冊にもなる練習日誌をもとに、長距離ランナーの生き方が鮮やかに蘇る。

冬の喝采 風が強く吹いている