「製造業崩壊」（"The collapse of manufacturing"、The Economist）

• "The collapse of manufacturing" (The Economist, February 21st 2009)
• JB Press の翻訳

最近の日本のビジネス週刊誌は「電機全滅」「建設焦土」と言ったショッキングなタイトルを並べているが、天下の The Economist の表紙にも、"The collapse of manufacturing"（「製造業崩壊」）というタイトルが踊っているとあっては、電機メーカーに勤める身として心穏やかではいられない。

"The collapse of manufacturing"と題された社説には、金融システムは救済すべきだが、製造業のように産業セクター別の政府支援はするべきではないという主張がなされている。一つには製造業は複雑で常に変化している問題に政府は対処できないから、さらには特定のセクターを救済しても根本的な課題である需要の回復につながらないからである。金融システムを救済するのは、すべての企業にお金が流れ込むからで、景気刺激策と一緒に需要を押し上げる可能性がある。