Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

レガシィ・ツーリングワゴン:新旧乗り比べ(5代目 BR型 vs. 4代目 BP型)

レガシィの6ヶ月検査が終わるのを待つ間、新型である5代目レガシィ(BR型)に試乗した。僕が乗っている4代目レガシィ(BP型)が 2500cc の NA(2.5i)であるのに対し、試乗したのは 2500cc のターボ(2.5GT S Package)なので、apple-to-apple の比較という訳にはいかないが、新型レガシィ・ツーリングワゴンの印象をまとめておく。

  • 運転席のヒップポイントは高くなった。一方、ボンネットが少し膨らんだようなデザインであり、前方の見切りはよくない。走行している時は気にならないが、車庫入れなどでは最初のうちは気を使うだろう。
  • 2.5GT だけに低速から非常にトルクがあり、滑らかに加速していく。
  • CVT ではないのだが減速の時のシフトダウンでもショックはない。シフトダウン時に瞬間的にエンジンの回転数を上げる制御が行われているためだ。
  • シフトレバーは簡素化され、マニュアルでのシフト操作はパドルシフトのみ。ステアリングも MOMO 製ではなくなり、「走るぞ」という高揚感の演出には欠ける。
  • 室内は広い。全長が 95mm、全幅が 60mm 大きくなり、ホイールベースも 80mm 長くなった。これが後席スペースの余裕につながり、後席の足元はアヴァンシア並みに広々としている。フロントシートも横に広がり、包まれ感がある。
  • 室内の内装の質感は上がっている。コックピットのデザインは直線中心、未来的な印象を受ける。これが気に入るかは人それぞれであろう。ステアリングのデザインも、僕としてはもう少し曲線を使ったものが好みである。これは MOMO製のステアリングを採用した4代目に軍配を上げたい。
  • そして今回の新型で評価が分かれるのが、エクステリアのデザインだろう。先代の流線型の美しさが好きでこちらを選んだ僕からすると、新型の堂々とした体躯とマッシヴなデザインは、全然違う方向性に進んだようで残念な気がする。
  • 写真でも分かるとおり、隣りに並べてみると、旧型が細く弱々しく見える。新型のフロントはトヨタのクラウン、あるいは日産のティアナのような印象があり、リアはアウディを意識したものかもしれないが、今一つ処理が甘いのではないか、というのが独断と偏見に基づく僕の感想である。
  • 今回試乗したのは 18インチのホイールを履いたスポーティなモデル。2500cc NA の L Package は 16インチのホイールで、どちらかというとゆったりしたクルージングを志向しているという。

4代目 BP 型の流麗なエクステリアが気に入って、5代目 BR 型が出る直前に購入した人間なので、5代目のデザインについては少し厳しいコメントになってしまった。しかし走りと室内空間の広さは素晴らしい。アヴァンシア以上のゆったり感が、新型レガシィでは実現されている。アコードツアラーの後席は足元に余裕がなかったが、レガシィは大人4人でのクルージングが楽しめると思う。

そういう訳で、アコードツアラーのデザイン(外観・コックピット)で、走りと室内の広さと価格が新型レガシィという「ありえない」組み合わせが成立すれば、個人的には「買い」である。

新型レガシィになかなか遭遇しないが、月間 10,000台売れたとのことなので、そのうち街で見かけるようになるだろう。数が増えてくれば、デザインにも慣れるかもしれない。レガシィは例年マイナーチェンジを繰り返しながら熟成していく。特に室内のインテリアについては、旧型でよかった部分(シフトレバーによるマニュアル操作、MOMO製ハンドル)を取り入れつつ、改良されていくことを期待したい。

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