Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

日本で twitter はどのように発展するのか

広告スペースがほとんどなく、ユーザ課金も難しそうな twitter はどうやって儲けるのか?企業の告知・プロモーションのメディアになるのか?収益モデルがまだ確立していない中、爆発的に増えている投稿のためのストレージへの投資は増えるし、今後も twitter は成立するのだろうか?

そういう素朴な疑問に対して、"10 Ways Twitter Can Make Money" は、ある程度回答を用意してくれている。会員を増やすことに専念すれば、いずれ収益モデルは確立できるのかもしれない。

さて、その twitter で友人が教えてくれたのだが、New York Times"Who's Driving Twitter's Popularity? Not Teens" という興味深い記事がある。この記事によると、ティーンズは友人同士、携帯電話のテキスト・メッセージで十分であり、twitter を必要としていない。30代以上が仕事上の付き合いをオンラインで続けたり、業界ニュースを知ったりするために、 twitter のようなソーシャル・サービスを使っている。

ここで気になる記述にぶつかった。「Twitter は1対多のコミュニケーションで、そのほとんどのコンテンツはパブリックなので、友人間のコミュニケーションに最適化されたソーシャル・サービスと比較して、twitter はより仕事用に使われている。」という twitter の創業者 Evan Williams のことばである。この公共性・パブリック性がティーンズと相容れないという訳である。

世界的にはインターネットはパブリックなものであるという認識があり、当然、twitter 上の「つぶやき」も、それが個人的なイベントに端を発しながらも、コンテンツ自体はパブリックなものであると認識されている。たとえば ID とプロファイル欄で自分が特定できるような書き方をするか。フォローしてくれているのが自分の知人だと知るには、プロファイル欄を読むしかない。また自分を特定できる書き方にすることで、自分の「つぶやき」がパブリックなものになるという意識づけになる。

ミクシィmixi)などを見ていると、日本ではここが違う感覚になる気がする。ミクシィも当初は実名ベースの SNS であったが、今はそうではない。そしてオープンなコミュニティというよりも、よりクローズドな方を志向している。Twitter のようなオープンなコミュニティで、かつ自分がアイデンティファイされる形で、日本人はつぶやいていくのだろうか。今は黎明期にあり、ブロガー、しかも著名なブロガーが初期のユーザとなっている。彼らはインターネットで発信すること、それも自分を特定できる形で発信することに慣れている。今後、そういったことに慣れていない利用者が、つぶやき始めるかどうか。そしてマスがつぶやき始めた時、twitter はパブリック性を維持できるかどうか。日本において最大規模のコミュニティ、2チャンネルとは違うメディアに twitter がなるのか。興味深い。