Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

友人とドライブ:新型ゴルフ(6代目)とレガシィ(4代目)を乗り比べる

友人が新車、それも新型のゴルフ(Golf 6代目)を買ったので乗せてもらうことにした。せっかくの機会なので、もう一人友人を誘って3人で、レガシィ・ツーリングワゴン(4代目、BP型)と乗り比べる日帰りドライブを決行することとなった。渋滞をいかに避け、快適に走り続けるかがポイント。何だか学生時代も同じようなことをしていたような気がする。

コースは当初、午前中はゴルフで千葉を、午後はレガシィで箱根をめざすことにしていたが、あいにく連休の中日のせいか、湾岸からアクアラインへ向かう長い列。そこで予定を変更、羽田空港でUターンして、湾岸・横横で三浦半島に行くことになった。

友人の好意で Golf TSI Comfortline を運転させてもらう。生まれて初めてドイツ車を運転した。質実剛健というか、シンプルで、かつしっかりした造りを感じる。びっくりしたのは、そのエンジンとトランスミッションである。

  • 1400cc のターボエンジンながら、非常に力強く、軽々と加速する。トランスミッションとの組み合わせで、低速でも十分なトルクがあり、高速域からの加速もスムーズである。
  • レスポンスもいい。ターボエンジンのタイムラグは感じられない。
  • 驚くべきは燃費。車内の表示でも 17km/l は余裕で行く。
  • トランスミッション7段 DSG。加速時はアクセルワークに合わせて、細かくシフトアップしていく。そのシフトチェンジは滑らかで、CVT(無段変速)のような切れ目ない感覚である。
  • たとえ 7速でもアクセルから足を離すと、エンジンブレーキがよく効く。下り坂であえてシフトダウンしなくてもよく、マニュアルでのシフト操作がほとんど不要、オートマの制御に任せておけばほぼ事足りる。
  • ステアリングの遊びは、一般的な日本車に比べると少ない。きっちり回す必要があるし、また直線走行時も、いつもよりしっかりホールドしておかないと、車に動きが伝わる可能性がある。
  • サスペンションは硬い。レガシィが柔らかく感じるほど、硬い。しっかりした安定感があるが、その一方で路面の状況をかなり正確に拾う。長距離ツーリングでは、もう少ししなやかさがあってもいいのでは?と感じる。

このように Golf はきびきびと走って気持ちがよく、しかも燃費がいい。このエンジンとトランスミッションの組み合わせのもたらす走行性能と燃費の両立は、今まで僕が乗ってきた日本車の常識からすると驚異的ですらある。家族4人で旅行するには荷室が小さいが、2人で乗るには十分、いざという時は後席を倒せば広いスペースが確保できる。子供が独立したら、こういうサイズの車に乗り換えるのも悪くない。望むらくは、もう少しサスペンションがしなやかで優しいことだろうか。

午後はレガシィに乗り換え、箱根ターンパイクを駆け上がる。オートマだとしばしば 2速/3速 でギアが切り替わり、シフトショックがある。こういう登り坂ではマニュアルでシフト操作する方がいいのかもしれない。そして芦ノ湖畔から桃源台、仙石原を抜けるワインディング。下り坂ではマニュアルモードにして、手元のパドルシフトでギアチェンジしながら、エンジンブレーキを効かせつつ乙女峠を下っていく。運転する身としては快適だったが、果たして同乗者はどうだったろうか。

レガシィ水平対向エンジン 2500cc NA も走りの性能は十二分にある。燃費は高速で 12km/h というところだ。しなやかなサスペンションも素晴らしい。一方、Golf の 7速 DSG というトランスミッションを知ってしまうと、4速では少々物足りなく感じる。その意味では、新型レガシィ(5代目、BR型)で初めて搭載された無段変速「リニアトロニック」は、待ち望まれていたメカニズムであったことがわかる。この無段変速機では、6速のマニュアルシフトも楽しめる。「なるほど、新型レガシィの魅力はそこにあったんだ。」と Golf に乗って初めて気づいた次第である。

午前 Golf、午後レガシィと、いずれも「走る」車に乗ったにもかかわらず、こんなに味つけが変わるものかと思い知らされた。車の世界は奥が深い。

最後に、走ったコースを復習しておく。

  1. Golf Comfotline:
    • 第三京浜港北インター → 湾岸(アクアラインをあきらめる)→ 羽田空港でUターン → 湾岸 → 並木→ 横横 → 衣笠インター →佐島マリーナ(昼食)→ 湘南国際村(ワインディング)→ 逗葉新道 → 逗子インター → 横横 → 並木 → 第三京浜港北インター
  2. Legacy Touringwagon:

昼食は、佐島の「海辺」で刺身定食をいただく。テラスがあり、潮風を感じながら食事ができる。ちょうど昼時で店内が混み合いテラス席ではなかったが、海を眺めながらの新鮮な海の幸は美味。焼魚・煮魚は時間がかかるというので今回頼めなかったのが少し残念。

帰りの御殿場インターから大井松田まで事故渋滞に巻き込まれ、横浜に帰ってくるまでに 2時間半もかかってしまった。大和トンネル付近でも 17km の自然渋滞。僕らのような日帰り客が多かったものと見える。すっかりお腹がすいたので、夕食は焼肉。こういう時にアルコール 0.00% でビア・テイストを実現した「キリン フリー」のありがたさを実感する。車を運転する者にとって福音であり、しかも痛風予備軍にとってプリン体も少なく、画期的な商品である。

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