Muranaga's Golf

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『マンキュー経済学』読了、教科書と現実のギャップ

ようやくマンキュー(Gregory Mankiw)の大学1年生向け教科書 『マンキュー経済学』(I.ミクロ編II.マクロ編、原著 "Principles of Economics")を読み終えた(ただし旧版)。マクロ編を2日で一気に読んだあと、ミクロ編を気の向いた時に1日20分、1章づつ読んでいったら2ヶ月くらいかかった。一応、経営の一端を担う者として、ミクロ経済学の基本知識くらい身についているだろうと思っていたのだが、意外と知らなかったことが多く、また教科書を通して読むことで知識が体系的に整理された気がする。

マンキュー経済学〈1〉ミクロ編 マンキュー経済学〈2〉マクロ編 Principles of Economics

これでやっと世の中を理解するための基本ツールを身につけたことになるのだろう。ただマンキューが言うように、ふだんの生活の中で応用していかないと、例によってすぐに忘れてしまいそうだ。

一方、教科書レベルの知識と、現実世界の理解・分析との間にギャップがあることも感じている。以前にも書いたが、最近の経済危機を理解するには、実体経済だけではなく、グローバルに巨大化した金融の動き、開放経済の中での為替や利子の影響を把握する必要があると感じている。

この辺りについて、マンキュー自身も「大学1年生向けコースも少しだけ変わるだろう」とコラム("That Freshman Course Won't Be Quite the Same", New York Times, May 23, 2009)を書いている。今回の経済危機を受けて、大学1年生向けコースの内容をほとんど変えなくてもよいが、4点だけ変える必要がある。

  1. The Role of Financial Institutions(金融機関の役割)
  2. The Effects of Leverage(レバレッジの効果)
  3. The Limits of Monetary Policy(金融政策の限界)
  4. The Challenge of Forecasting(予測の難しさ)

このコラムについては、 翻訳PDF 版)があるので参照されたい。

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