Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

『DUO 3.0』を読んでみて、改めて知るその凄さ

先日書いたように、英語の語彙増強(ボキャビル)を意識的にやることにした。ふだん英語を読んだり聴いたりして出会う語彙が限られてきているので、効果的に語彙を増やすには、ボキャブラリー本に取り組む必要がある。僕にとって語彙増強の目標は二つある。

  1. 受容語彙(passive vocabulary):
    • 読んでわかる語彙を 12,000語まで引き上げて、The Economist のような英文誌やペーパーバックを、できるだけ辞書なしで読めるようにしたい。英語で読むことがあまり苦にならず、英語だからと言って読むのを一瞬ためらわないようになれば、しめたものである。
  2. 能動(発信)語彙(active vocabulary):
    • 会話や作文などアウトプットに使える語彙を増やして、ビジネスの現場で自分が伝えたいと思うことが伝えられるようになりたい。瞬間英作文で養いつつある構文力+使える表現の増加により、どんな状況でも自分の意図が伝えられるようにしたい。

現在、僕の読んでわかる語彙は 7,000-8,000語レベルと考えられ、これを引き上げるためには 10,000語レベルのボキャビル本に取り組む必要がある。一方、発信できる語彙はかなり限られている。ひとまず 5,000-6,000語を目標としたい。

そのために、改めて『DUO 3.0』と、その例文を収録した『DUO 3.0 復習用 CD』に、より真剣に取り組むことにした。

DUO 3.0

DUO 3.0

DUO 3.0 / CD復習用

DUO 3.0 / CD復習用

『DUO 3.0』のいいところは、560の例文で約2,500の英単語・熟語が学べる効率のよさである。例文の中には時折クスッと笑えるようなユーモラスなものが混じっていて、心の清涼剤の役割を果たしている。しかも全例文が CD 1枚の中に収められており、1時間で復習することができる。

僕の場合、6,000語レベルと言われる DUO の見出し語の多くは、見ればだいたい意味がわかる。これをアウトプットに使える語彙にしたい。つまり日本語訳を見て英語の例文が思い浮かぶ(瞬間英作文ができる)ようにしたい。

そう考えて、DUO の本文にもちゃんと目を通すことにした。今までは iPhone に入れた例文を通勤途中に聞き流したり、シャドウイングしたりする程度だったのだ。今回、初めて DUO を本として読んだ訳だが、これがなかなかの優れ本であることがわかってきた。見出し語に関連して派生語、同義語の記述が充実していて、これらを含めると9,000語近くまでカバーしている。また多義語や、come to とか turn to といった句動詞の意味について、僕の記憶がかなりいい加減なものであることが判明した。

英語学習者が混同し易い語を、注意点とともに併記してくれているのもありがたい(たとえば curve / carve / curb とか continuous / continual)。さらに「たぶん」の確実度をネイティブに確認して % で言うと、in all likelihood (95-90%) / ten to one (90-80%) / probably (90-75%) / likely (80-60%) / maybe (50%) / possibly (50-40%) / perhaps (50-30%)、というように説明してくれているのも、実用性が高い。

発信語彙増強のためには、例文に出てくる以外のコロケーションをもう少し充実してくれるとありがたいと思うが、このコンパクトな大きさに、既にこれだけの密度で情報を詰め込んでくれていることを考えると、あまり多くを望んではいけないだろう。コロケーションについては、また別の形で勉強していくことになると思う。

今回、改めて『DUO 3.0』を読んでみて、読めば読むほどにありがたみがわかる凄い本だと、遅ればせながら知った次第である。

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