Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

倉本昌弘の「90を切るゴルフ」

倉本昌弘プロの教えはロジカルで、わかりやすい。100も切れないいまだに「初心者」の僕にとって、「90を切る」教えは少々高度だが、とても参考になる。『90を切る!倉本昌弘のゴルフ上達問答集』、『90を切ろう!マッシー倉本のチャンピオンズゴルフ』、その DVD がある。

「90を切る」ゴルフは、87-88 をコンスタントに出し、調子のよくない時でも95に収めるゴルフ、決して100を叩かないゴルフである。自分のミスショットを認識し、起きうるショットを想定しながらゲームを組み立てていく。それはやりたいようにはやらないゴルフである。自分の欲を消して、スコアを作るために自分を制するゴルフである。

基本的にはボギーオンでよい。そのためには、60-100ヤードのアプローチを徹底的に練習して、何が何でもグリーンにしがみついて乗せる。ピンは狙わず、グリーンセンターを狙う。そして毎日100回の素振りを勧めている。素振りは自分が一番素直に振れ、繰り返すうちに無駄な動きがなくなり合理的なスイングになる。

一方、練習場では一球一球以下の10項目に気をつけながら、同じスイングで同じショット(方向、高さ、キャリー、ランが同じ)が打てるように練習する。

  1. 体の向き(足と膝と腰と肩の線)が目標とボールを結んだ飛球線に対して平行
  2. 体の中心軸が地面に対して真っ直ぐ
  3. ボールは正しい位置にある
  4. 頭や視線が傾いていない
  5. バックスイングのスタート方向が合っている
  6. トップの位置が正しい
  7. スイングが淀みなくスムーズ
  8. 軸はぶれていない
  9. きちんとボールをヒットしている
  10. フォロースルーは正しい方向に出ている

素振りといい、この練習の精度といい、いやはや、これを実行するのは並大抵のことではないぞ。少なくとも今の僕のレベルでは無理である。

『スコアメイクの真実』は『書斎のゴルフ』の倉本昌弘特集。その人となりも含めてさまざまなことがわかる楽しい本である。「90を切る」ための心得、ラウンド術が紹介されている。

「90を切る」ゴルフ心得 10ヵ条:

  1. 欲をかかず、冒険をしない地道なゴルフを我慢強く行う
  2. 90 を切るゴルフとは、決して 100 を叩かないゴルフ
  3. 90 を切りたければ、ボギーオンのゴルフを行う
  4. 「飛ばさない、乗せない、寄せない、入れない」の「4ない」ゴルフ
  5. ゴルフはミスのゲーム、ミスを想定してプレーする
  6. ゴルフは足し算のゲーム、1ホールの大叩きは取り返せない
  7. ボギーオンが無理ならば、ダボオンにしっかりと切り替える
  8. OB と池には絶対に入れない、グリーンオーバーもしない
  9. パットは 30回を切る!それだけで 90 が切れる
  10. 9ホールを3ホールずつに分け、3オーバー以内にするよう頑張る

賢いラウンド術 25 の方法:

  1. ナイスショットはアドレスで決まる。目標に向かって正しくアドレスせよ!
  2. ナイスショットを打とうとせず、ナイススイングを心がける
  3. 打つ前にきちんと素振りを行い、そのリズムとテンポでボールを打つ
  4. マン振りは決してせず、7割の力でフルスイング
  5. 気持ちが悪ければ打たない。気持ちよく構えるようにする
  6. 最悪を避けるように自らボールを曲げて逃げる
  7. グリーンに無理に近づかない。第3打が打ちやすいところに運ぶ
  8. ひどいミスショットが出たら、得意なクラブで自信を回復する
  9. 林に入れたら、安全に横に出す。ギャンブルを犯すのは頭が悪い証拠
  10. グリーン前の池には絶対に入れてはいけない
  11. 傾斜のライは目標を変えるのでなく、フェースの向きで目標を狙う
  12. ミドルアイアンよりもユーティリティやショートウッドを使う
  13. グリーンへはピンを狙わず、センターセオリーで
  14. グリーンまでのフロントエッジ、バックエッジまでの距離を把握する
  15. 時にはグリーンを狙わず、グリーンまで届かないクラブで打つ
  16. 100ヤード以内の距離はウェッジ3本で打ち分ける
  17. アプローチショットは次のパットが打ちやすいところに
  18. バンカーからは普通の打ち方で確実に1回で出すこと
  19. バンカー越えのアプローチはピンの奥に打ってもいい
  20. グリーン周りは転がしで。パターが使えるならまずパター
  21. パターヘッドの芯でボールの芯をヒットする
  22. ロングパットは寄せるより次のパットが入りやすいところに
  23. カップには入り口がある。ボールはその入り口から入れよ
  24. パッティングではフォローを出すよう心がける
  25. ショートパットはカップインの音を耳で聞け

『シングルへの道』、『本番に強くなるゴルフ』という本もある。僕のレベルには高度過ぎるかもしれない。いずれこれらの内容が消化できるようなレベルになりたいものである。

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