Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

クラウドシステムの設計パターンをまとめた『Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド』

Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド』には、AWS(Amazon Web Services) を使ったクラウドシステムのアーキテクチャ設計・構築・開発のデザインパターンがまとめられている。AWS の提供するコンポーネントやサービス(仮想サーバ、ディスク、ロードバランサ―、コンテンツ配信、DNS、KVS、Autoscale など)をどのように組み合わせると、信頼性や性能に考慮した Web アプリケーションシステムが構築できるかがわかる。開発者向けの本であるが、それ以外の人が読んでも、Web システムの裏側(クラウド側)で、分散システムがどのように構成されているのか、その概略が掴めるだろう。

Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド

Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド

二部構成になっており、第一部で48のデザインパターンが説明され、第二部でその応用事例として、画像配信、EC、キャンペーンサイト紹介される。薄い本なので、一時間もあればざっと目を通して概略を把握できる。あとは開発者が必要に応じて辞書のように使うことになるだろう。

AWS を例にしているが、基本的には Web アプリケーションやミドルウェアのシステム・アーキテクチャデザインパターンと考えてよい。スクラッチからサーバを動かすのと違い、AWS は役に立つ部品群を提供しており、これらを組み合わせて分散システムを構成していく。標準部品として提供されていない場合は、当然、汎用の仮想サーバをアプリケーションサーバとして使うこともあれば、NFS(Network File System)として使うこともあるし、proxy サーバにして使う場合もある。

AWS では使った分だけ課金されることから、トライ&エラーを重ねながらスモールスタートできるのも魅力である。

クラウドデザインパターンの最新情報は、こちらのサイトにある。

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