Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

待ちに待った Kindle が日本で発売、Amazon.com と Amazon.co.jp のアカウントを統合・結合は見合わせるつもり

10月24日、iPad mini の発表と同日に、Kindle も11月から日本で発売することがアナウンスされた。個人的には iPad mini よりも Kindle Paperwhite 3G の日本発売を待っていたので、さっそく予約。カバーと AC アダプターをつけて。

Kindle Paperwhite 3G (第5世代)

Kindle Paperwhite 3G (第5世代)

さて考慮しなければいけないことがいくつかある。一つは、米国 Amazon.com に既にある自分の Kindle アカウント(3年前に第2世代 Kindle 国際版を購入)と、日本の Amazon.co.jp のアカウントを統合・結合すべきか、ということである(参考:「日米Amazonアカウント併用ユーザーのKindle利用方法」など)。アカウントを統合すると、コンテンツを一元管理できるようになり、Kindle Paperwhite で今までに買ったコンテンツを読むことができるようになる。その代わり今後、Amazon.comKindle コンテンツが買えなくなる。Amazon.comAmazon.co.jp で洋書の品揃えが同じになればアカウントを結合してもよいかもしれないが、今は時期尚早という気がする。

ではアカウントは別々にするとして、次に考えるべきは、いくつかある KindleiPadiPhone (の Kindle アプリ)をどちらのアカウントに紐付けるか、である。現時点では以下のように考えている。

今まで買った Kindle 版洋書は旧型端末で読むことにする。幸か不幸か、Amazon.com で買う Kindle 洋書の値段が実質値上げになっているという状況もあり、今後は Amazon.co.jp に品揃えがある限り、和書も洋書も Kindle 版は Amazon.co.jp から買うことになるだろう。そこで新型端末を Amazon.co.jp に紐づけることとする。

うちの場合、2台の iPad をリビング(というかダイニングテーブル)に置いて、家族で共用している。したがって僕が買った Kindle 本を、家族も読むことが可能となる。

ちょっと迷うのは iPhone 4S だ。電車通勤など立って片手で読むには最適の端末だが、これを Amazon.co.jp に紐付けてしまうと、せっかくの Kindle Paperwhite を持ち歩かなくなってしまうかもしれない。

では、iPadAmazon.com から Amazon.co.jp に切り替えてみよう。手順、および気をつけるべきは下記の通り:

  • Amazon.comAmazon.co.jp のアカウントは、メールアドレスとパスワードの組み合わせで区別される。つまりメールアドレスが同じでも、パスワードが違えば、異なるアカウントとして認識される。メールアドレスかパスワードを、日米で異なるように予め設定しておく。
  • iPadKindle アプリ経由で Amazon.com から当該 iPad を登録から削除する。
  • そして Amazon.co.jp のメールアドレスとパスワードでログインし直す。これにより iPad は新たに Amazon.co.jp に登録される。
  • この時 Kindle アプリは最新版(Ver.3.4)に更新しておくこと。最新版でないと「登録に失敗しました Eメールアドレスとパスワードの組み合わせが正しくありません」と怒られて登録できない。
  • 登録から外すと、その端末にダウンロードされていたコンテンツは削除される。辞書も削除される。したがって一つの端末で、Amazon.comAmazon.co.jp を交互に切り替えるのは効率がよくない。

Kindle ストアで最初に買ったのは、クリス・アンダーソンの『フリー』、476円である(もちろん紙版も持っているのだが)。そして Facebook で友人に勧められた SF『Gene Mapper (ジーン・マッパー)』。これは自己出版作品であると同時に、電子書籍専用コンテンツでもある。

フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略

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Gene Mapper -core- (ジーン・マッパー コア)

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さて最も気になるのは、日本版 Kindle ストアの品揃えである。紙の本より Kindle 版の方が安いが、実のところ、まだあまり欲しい Kindle 本がないというのが正直なところだ。売れ筋系では既に紙で買ってしまったものが多い(たとえば『天地明察』、『光圀伝』、ドラッカーの『マネジメント』)。個人的には、ハヤカワのポピュラーサイエンス系とかブルーバックスなどの科学読み物、歴史書、本格的なビジネス単行本の Kindle 化を望んでいる。「さすがアマゾン、抜け目ないなぁ」と思うのは、紙の本の画像の下に「Kindle 化リクエスト」ボタンがあることだ。これで集めたデータをもとに消費者からのニーズを示して、出版社と交渉する材料にするのだろう。「Kindle 化リクエスト・ランキング」などを発表してら面白いかもしれない。改めて言うまでもなく、Kindle は端末売りではなく、コンテンツを販売するというサービス・ビジネスである。出版社との交渉がさらに進み、もっともっと日本語で読める電子書籍が増えることを望んでいる。

前述したように、うちは 2台の iPad を家族で共用しているので、僕が買った Kindle コンテンツを、家族も iPad で読むことができる。電子書籍時代がさらに進み、家族ひとりひとりがそれぞれリーダ端末を持つようになると、共用の本棚・端末がなくなり、お互いに読んだ本を回し読みするという機会が少なくなるのかもしれない。たとえば今、僕は『これが物理学だ!』を読んでいて、息子たちにもぜひ勧めたいと思っているのだが、電子書籍にしたら同じコンテンツを彼らの端末に配信する必要が出てくるだろう。そう考えると、電子版は数冊家族で購入されることになる。電子版は紙版よりもずっと安くして欲しい。家族用に部数が増えるから、単価は安くしても売上は伸びると思うのだ。きっと。

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