Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

中井学のゴルフ理論

全英女子オープン 3日目は強風のため中止。一方、米国男子・ブリヂストン・インビテーショーナル 3日目は録画に失敗してしまった。ということで、今日はゴルフの試合を見ることができなかったので、代わりにゴルフの DVD を観た。中井学プロの DVD 3枚組である。ドライバー編、アイアン編、パター・ウェッジ編の 3枚組(それぞれ 1時間弱)で 880円という驚きのコストパフォーマンス。できるだけシンプルに、簡単にできる方法を説明する。

学Special DVD 中井 学 (<DVD>)

学Special DVD 中井 学 ()

ゴルフ雑誌ではさまざまなプロが十人十色のゴルフ理論を展開しているが、個人的にはシンプルかつロジカルな教えがしっくりくる。中部銀次郎倉本昌弘桑田泉、鶴見功樹、そして中井学である。

この DVD で特に参考になったのは、アイアン編と、パター・ウェッジ編。特に目下悩んでいる、傾斜地やフェアウェイバンカーからの易しい打ち方である。傾斜地については、傾斜に沿って平行に構えるか、傾斜に逆らって鉛直に構えるか、いくつか流儀があり、いろいろ試してみる中で自分にできるものを吸収していくしかなさそうだ。中井学プロは傾斜に沿って打つことを推奨している。DVD のポイントをまとめておく:

  1. ドライバー編:
    • ボールの位置は左脇。ドロー系はそれより右に。ただし体の真ん中より右に置くことはない。
    • 腕ではなく体の回転で打つ。
    • ティーグラウンドを対角に使うのではなく、ボックスとしてとらえるやり方。たとえばドロー系は右にティーアップし、真っ直ぐ打つ。
  2. アイアン編:傾斜地、フェアウェイバンカーなどの易しい打ち方を解説
    • 左足上がり:傾斜と平行に構え、いつもと同じスイング。肩から肩へのコンパクトなスイングでバランスを崩さない。キャリーが落ちるので番手を上げる。
    • つま先上がり:若干、オープンに構えることでダフらないところを見つける。スイングはスタンスの方向。フェースの向きは打ち出したい方向。フィニッシュでフェースが後ろを向く感じ。飛距離が落ちるので大きい番手。
    • つま先下がり:ボールが位置が下がっていて届かない分、スタンス幅を広げることで体の位置を下げる。前傾角を変えない。ヘッドのトウが浮く分、ボールは右目に出るので、フェースを被せる。ヘッドのトップエッジを目標に合わせる。コンパクトなスイング。
    • 左足下がり:傾斜と平行に構えて、肩から肩へのコンパクトなスイング。重心は常に左にある。ロフトは下がっているのでいつもと同じ番手でよい。球を上げる気持ちを捨てる。
    • 左足下がり:どうしても球を上げたい時は、鉛直に立ち(右ひざが曲がる)、オープンスタンスでダフラない最下点を見つける。カットに振ることでスピン量を増やし、球を上げる。スイングはスタンス方向、フェースは目標方向。距離は落ちるので番手を上げる場合がある。(つま先あがりと同じ打ち方に近い。)
    • フェアウェイバンカー:ダフりが禁物。二つの方法がある。
      1. ボールの上にクラブをセットアップしてそのまま打つ。
      2. ベルトのバックルをボールの左に持ってきて、そのまま左足荷重で打つ。
    • パー3の攻め方:
      • ボールが捉まる傾向にある場合は、右サイドにティーアップ、ピンに対してフェースを合わせ、軽くオープンに。ひっかかりにくくなる。
      • ボールが捉まらない、スライス気味の時は、左サイドにティーアップして、フェースもスタンスも左エッジに向き、ピン方向に押し出すイメージでスイング(インテンショナルなスライス)。
  3. アプローチ(パット・アプローチ編):
    • ピッチショット:腕でクラブを振るのではなく、胸・みぞおちを右、左と動かすことでスイングをする。
    • ランニング:ハンドファースト、ボールも通常より右に置く。左足荷重。手首を親指側に曲げる通常のコックではなく、手首を甲側に曲げるヒンジコックを使って(球が低くなる)、フェースをシャットに上げる。フィニッシュでヘッドがトウ側を向く。
    • 左足下がりのライ:自分ができる動きで切り抜けたい。
      • 傾斜地に対して平行に立ち、通常の胸・みぞおちを右、左に動かすスイングで打つ。この方法が選べるのならこれで。
      • スピンをかける必要がある場合は、傾斜に対して平行に立ち、若干オープンスタンスに。フェースは開く。ヘッドが円運動してまわるように打つ。左手を捩じるのではなく、旋回させるイメージ。
    • 左足上がりのライ:通常のランニングだとクラブがつっかかる。インサイドアウトに振る。
    • バンカーショット:
      • 距離がある場合の簡単なやり方は、SW ではなく AW を使う。
      • 打ち込むイメージを捨てる。通常のアプローチと同じ。ただしハンドファーストをやめ、その分少し右に移動する。キャリーが半分になると思って打つ。
      • アゴが高いバンカー、時計回りでオープンスタンスに。フェースを開き、ロフトを立てないよう、フェース・ローテーションさせる。左手親指方向にコッキングしてスタンス方向に振りぬく。
  4. パッティング(パット・アプローチ編):
    • グリーンの読み方:
      • 手前から歩いてグリーンに向かうことで、グリーンの全体像・傾斜を掴む。
      • ボールと反対側、カップ側からも低くしゃがんで見る。ボール側から見た時と傾斜が違う場合は、カップ側からの傾斜を優先する。カップ周りの傾斜がわかり易い。
      • カップの中を覗きこんで、縁の高さを確認、最後の曲がりを確認する。
    • パターの種類:
      • マレット型:テイクバックを大きくとって、トンカチのように打てば終わり。
      • ブレード型:ストロークが速く、フェースを開閉させる人向き。小さいストロークでしっかり打てる。テイクバックよりフォロー重視、緩めずに打つ。バックスイングをせずに、球を押して打つ練習でフォローの向きを掴む。
    • 朝の練習で重要なのは、その日のグリーンの距離感の基準を作ること。5m(あるいは 5歩)を徹底的に繰り返して掴む。10m はその倍、2m はその半分の力加減ということになる。

上記を詳しく知るには、『○○シングルになる!』という本がシリーズで出ており、DVD の補完になる。中井プロが常々言っているのは、ショートゲームの重要さ。『シングルになる!』シリーズでは「100ヤード以内を 3打で上がる」ためのパット、アプローチ、リカバリーを重視して解説する。

ゴルフ パットシングルになる! (池田書店のゴルフシリーズ)

ゴルフ パットシングルになる! (池田書店のゴルフシリーズ)

ゴルフ 100ydシングルになる! (-)

ゴルフ 100ydシングルになる! (-)

ショットについては、腕の振りではなくボディーターン、いやヒップターンによるスイングを提唱している。ティーショットでは対角線上にティーグラウンドを使うのではなく、飛ばしたい方向の「ボックス」をイメージしたアラインメントを推奨する。ドロー系であれば、右にティーアップして真っ直ぐ右サイドを狙って打つ。ドローがかかって、フェアウェイにボールが戻ってくる(フェード系であればその逆)。

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