Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

9ヶ月ぶりに BPPV(良性発作性頭位めまい症)、めまいリハビリ体操を学ぶ

季節の変わり目、睡眠不足もあったのか、9ヶ月ぶりに BPPV のめまいにおそわれた。月曜日の夜、就寝しようとした時に兆候を感じ、翌朝起床の時には回転性のめまいの症状として現れた。ただいつもより軽かったので、1日安静にしていれば大丈夫かと思って寝ていたのだが(寝ているしかない、本も読めない)、逆にそれがよくなかったのか、2日目水曜日には重くなり、特定の方向に頭を傾けると、ぐるぐると部屋全体がまわるまでになった。3日目、少し症状が落ち着いて何とか外に出られそうだったので、大きい病院に行き、診察をしてもらうことにした。朝一番にまずは近くのクリニックに行き、紹介状を書いてもらい、家内の運転で車で 20分ほどの大学病院へ。

聴力検査(異常なし)、ゴーグルを通しての目の動きの確認などから、やはりBPPV(良性発作性頭位めまい症)という診断。めまいを抑える薬が処方されるものの、本質的には耳石を排出するしか治す方法はないとのこと。重いめまいがある時には無理だが、軽いめまいの時は、安静にしているのではなく、どんどん頭を動かすこと。エプリー法も効用が確認されているし、毎朝、起きる前に首を左右に動かす、左右に寝返りを打つ体操も予防にはいいらしい。

その予防・治療のための体操を解説している本として勧められたのが下記である:

めまいは寝てては治らない 実践!めまいを治す23のリハビリ [DVD付]

めまいは寝てては治らない 実践!めまいを治す23のリハビリ [DVD付]

横浜市立みなと赤十字病院でめまい専門の診療・リハビリを実施している新井医師によるもの(読売新聞の紹介記事)。今回も事前調査でこの病院に行くことも考えたのだが、遠いこと、そして新規の外来は予約でいっぱいで、翌月以降になるということで、近くの大学病院にしたのだった。ただ、同じ療法に行きついたということでは、結果としてはよかったのだと思う。

この本では BPPV に限らず、さまざまなめまいを扱う。中枢系(脳)ではなく、末梢系(耳)に起因するめまいについては、いったん左右のバランスが崩れた時に小脳での対応力をつけておくことが有効であり、そのために考案した体操を数多く紹介している。この体操は、リハビリでもあり、予防でもある。そして BPPV 用には、 寝返り体操や、耳石を半規管から排出するエプリー法も紹介されている。

めまいの恐怖は、突然発作のように症状がやってくることだ。そしていったん目が回り出すと日常の生活がおくれなくなる。そして外に出るのも怖くなり、家の中に閉じこもってしまう。そんなネガティブ・ループに入らないよう、この本では明るくポジティブに体操を続けることを勧める。多少、めまいの症状があっても、体を動かすこと。そしてめまい外来に来て、仲間と一緒に悩みを共有し、互いに声をかけながらリハビリ体操をすること。確実に治すために、4日5泊の教育入院(体験記)で、このリハビリ体操を身につけ、継続することを勧めている。

めまいを恐れず、めまいになっても消極的にならず、前向きに体を動かして、めまいへの適応力をつけていく。ポジティブな気持ちが大切。それがこの本の『めまいは寝てては治らない』という題に表れている。

一人でリハビリを継続するために、一日10分に絞り込んだバージョンも紹介されている(以下は Kindle 版)。

めまいを自分で治す10分体操

めまいを自分で治す10分体操

僕の場合、BPPV 予防の寝返りをやるべきだろう。毎日続けられるだろうか? BPPV に襲われてからの体操は、かえってめまいがひどくなる場合があるので苦しい。その苦しさを思えば、継続できる、かもしれない。

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