Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

運転支援システム、アイサイト(EyeSight)にハマっている

この一年で、最もハマっているガジェットと言えば、iPhone 6s でもなければ、Amazon Fire TV でもない。スバルの運転支援システム、アイサイト(EyeSight)である。写真のようなステレオカメラによって前方を認識する。



アイサイトの機能の中では、いざという時にシステムが急ブレーキをかけてくれる、プリクラッシュ・ブレーキが有名だが、実はそれよりも便利で快適なのは、全車速域(0km/h - 114km/h)で、前車に追随していくオート・クルーズコントロールである。アクセルもブレーキも踏む必要なし。足を床に置いておくだけである。

一般にはアダプティブ・クルーズコントロールと言われている機能だが、アイサイトが他社に比べて、一歩秀でているのは、低速域で、しかも 0km/h になっても動作することである。つまり渋滞の時にも前車に追随する。のろのろ運転で前車との間隔を調整するべく、アクセルやブレーキを踏む必要がない。床に足を置いておくだけなので、ものすごく楽である。完全に停止した場合でも、クルーズコントロール機能は HOLD 状態にあり、次にアクセルペダルを軽く踏むだけで、前車への追随を再開する。

それに加えて、レーン・キープ機能もある。レーンの真ん中をキープするよう、システムがステアリング操作をアシストする。たとえば運転手がステアリングを切り過ぎると、戻すような力がステアリングに働く。レーンをはみ出さないように、ふらつきを防止してくれる。

前車追随クルーズ・コントロールと、レーン・キープを併用すると、たとえば車が多く走っている首都高ではほぼ「自動運転」に近い状態になる。前の車に適当に加速・減速しながらついていく。アクセル、ブレーキも踏まず、ステアリング操作もアシストしてくれる。未来の「自動運転」はこうなるんだろう、ということを感じさせてくれる瞬間である。

そして、いざという時に止まってくれる自動緊急ブレーキがあるのは、心なしか安心である。前で減速している車に近づこうとすると警告音を発し、それでもブレーキが遅れて危ない時には、自動的にブレーキがかかる。高速道路の渋滞の最後尾に追突するような事故を避けることができる。逆にスバル車の前を走れば、追突されることも少なくなるのではないだろうか?

全車速追随のクルーズコントロールは、高速道路・自動車専用道路での利用が推奨されている。たとえば渋滞時の料金所など、目の前で横から車が割り込んでくる状況では、このクルーズ・コントロールは使いにくい。こういう時は自らアクセルとブレーキを柔軟に使い分ける必要がある。同様に、一般道ではこれらの機能を使うことは推奨されていない。歩行者や自転車の予測できない動きには、対応するのはまだ難しそうだ。つまりアイサイトは、自動運転システムではなく、あくまで運転支援システム。「つい、うっかり」を警告してくれるなど、事故の確率を着実に下げていると感じる。

このアイサイトが欲しくて、車を買い替えたと言っても過言ではない(「運転支援システム EyeSight にちょっと感動」)。もちろん、レヴォーグ(同 スペシャルサイト)という車自体も気に入っているが、アイサイトの効果と利便性を十二分に楽しんでいる。ゴルフに行く時など、ついついアイサイトの効能を同乗者に語ってしまう。同乗者も理系の IT 系の人が多いので、「お、今、前車を認識したね。」「あ、レーンはこういう時は画像認識できないんだ。」とか興味津々である。

一つだけ残念なのは、レヴォーグのマイナーチェンジの直前に買い換えてしまったことだ。レヴォーグは 2015年 5月に最初のマイナーチェンジとなったが、そこではアドバンスド・セイフティパッケージが用意されており、後方に向けてのセンサーがつけられている。これで車線変更時の死角となるところに車がいるかを感知する。また助手席側のミラーにもカメラがついていて、運転席から死角になる左前方をディスプレイで確認することができる。幅寄せ、狭い道でのすれ違いなどに便利な機能である。

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