Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

遺伝子検査 MYCODE を受けてみた

遺伝子検査 MYCODE を受けてみた。東京・神奈川在住・在勤の人向けに割引キャンペーンがある。唾液を採取して返送すると、2週間ほどで、その結果が Web サイト上で見られるようになる。かなり詳細で、たとえば以下のようなことがわかる:

  • さまざまな病気の発症リスク
  • 病気の発症リスクが、自分の遺伝子型グループと「平均的な日本人」のグループと比較して出てくる。僕の場合、平均的な日本人と比較して、脂肪肝動脈硬化の病気になり易いそうだ。(尿酸値は高いにもかかわらず)痛風にはなりにくいらしい。
  • 体質の遺伝的な傾向
  • 人間ドックの検査でも同様の傾向だが、尿酸値やガンマGTP、悪玉コレステロールが高いこと、虫歯になり易いこと…。これは遺伝的な体質のようである。お酒を飲んでも赤くならない、飲酒傾向が高い、(幸い)髪の毛は抜けにくい…。なるほど。
  • ハプログループ
  • オプション(追加料金)のミトコンドリア DNA の解析により、自分のハプログループ、つまり母方の祖先がどうだったかもわかる。僕は日本人の 37% を占める「稲作の民」とのこと。

体質については、人間ドックの結果とだいたい合っているかな。人間ドックのオプションを選ぶ時の参考にして、検査代を少し節約できるかもしれない。

個々の病気に関する丁寧な解説・予防のためのアドバイス・また論文の根拠がどの程度支持されているか。そういったものを読むことができる。人間ドックの医師が提供してくれる情報量よりも多いかもしれない。人間ドックは現在の状態を示すもの、遺伝子検査は将来の発症リスク、相互に補完するもののように感じている。

遺伝子検査からは、非常に興味深い結果がわかり、健康であり続けるために生活習慣や環境を改善する一助とするものである。しかし難病のリスクや長生きの可能性など、中にはかなりドキドキする項目もあり(これらの項目を見る時にはいったん確認の画面が出る。見たくない人は見る必要はない)、結果を知ってくよくよ悩むタイプの人は、やらない方がいいかもしれない。

また Facebook の知人からのコメントによれば、この種の遺伝子検査自体は医療の範疇にはなく、また米国と違って当局の監督も行き届いていないので、今のところは、「ポジティブな結果に慢心せず、ネガティブな結果に悲観せず」という態度がよいだろうとのこと。まだ発展途上の分野で、技術の進展と規制強化の両方が必要で、それからが本番では?という意見。なるほど。

正直に言うと、興味本位と言うか、純粋に好奇心でやってみた感がある。結果については、参考程度、「血液型話よりは信憑性があるんじゃない?」くらいと受け止めている。特にミトコンドリア DNA の分析により、自分の母方の祖先が、中国の南部で稲作を始めた「稲作の民」で、弥生時代に日本に入ってきたらしいことを確認しただけでも、飲み会での話のタネになる。この中国南部での稲作の時に、突然変異でお酒に弱い人たちが出てきたらしいのだが(篠田謙一『日本人になった祖先たち』)、幸か不幸か、僕はお酒には強く、顔も赤くならないタイプなのであった。

今回、僕がやった MYCODE の体験記には、たとえば「唾液を送るだけの遺伝子検査『MYCODE』をやってみた! 280項目の検査結果がいろいろスゴイ」がある。

日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)

日本人になった祖先たち DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)

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