新しいドライバー、テーラーメイド GLOIRE F2 (2016) と、4年半愛用してきたブリヂストン PHYZ (2011) を比較してみよう。
まず仕様の比較は下記の通り:
ドライバー | PHYZ (2011) | GLOIRE F2 (2016) | ||
---|---|---|---|---|
シャフト | PZ-501W | GL6600 | ||
フレックス | R | R | SR | S |
振動数(cpm) | 234(S) | N/A | 220 | 230 |
ロフト(度) | 10.5 | 10.5 | ||
実ロフト(度) | 13.5 | 11.5 | ||
ライ角(度) | 58 | 60 | ||
体積(cc) | 460 | 460 | ||
ヘッド重量(g) | N/A | N/A | ||
長さ(inch) | 46.25 | 46 | ||
クラブ重量(g) | 282 | 284 | 287 | 290 |
バランス | D1 | D3 | D3.5 | |
シャフト重量(g) | 49 | 47 | 50 | 53 |
トルク | 4.6 | 4.9 | 4.2 | 4.1 |
調子 | 中 | 中 | ||
グリップ(径、重さ) | φ62、40g | φ60、38.5g |
練習場での打ち比べてみると、PHYZ より GLOIRE はクラブ全体が重く、ヘッドも重く感じる。クラブ自体の重量は GLOIRE の方が 2g だけ重いのだが、グリップとシャフトの重量を足し算した数値を比較してみると、GLOIRE は PHYZ より3.5g 軽い。ということは、GLOIRE のヘッド重量は PHYZ より 5.5g も重いことになる。そのうえ、PHYZ が手元バランスであった(D1)のに対し、GLOIRE のバランスは D3 であり、なおさらヘッドが重く感じるようになっている。そのせいか、PHYZ の打感が金属音で、軽い感触であったのに対して、GLOIRE はより重くバシっという音で、ボールとの接触時間が長い感覚がある。
そして何よりも嬉しく特筆すべきことは、飛距離が伸びたことだ。GLOIRE F2 で、うまくミートした時の最大飛距離は、PHYZ を超えている。練習場の奥のネットで、今までは届くことのなかった高さに到達する時がある。PHYZ での最大飛距離が、GLOIRE での平均飛距離になっている感覚である。期待のし過ぎは禁物だが、最大飛距離で +10ヤード、平均飛距離で +5ヤードくらい行っているのではないか? 高く上がった球がスゥーっと伸びるというか、なかなか落ちない。滞空時間が長く感じる。バックスピン量が適切なのだろうか。コーチによると、低い弾道でライナーを打つゴルファーより、高弾道のゴルファーに評価が高いらしい。
また PHYZ では、長尺シャフトの「しなり戻り」を効果的に使うべく、ゆったりと、抑え目に打っていた。それは自分では少しもの足りないと感じるくらいの力とテンポであったが、GLOIRE では、それほど抑制する必要はない。わりと自分にとって自然なリズム・テンポで振ることができる。
かといって、思い切りフルスイングする必要はなく、力まずにゆっくりめのテンポで切り返す方がよく飛ぶ。切り返しで急がずに、また腕を徐々に加速していくイメージで振っていくといい当たりが出る。僕には、切り返しで力んでボールを叩きに行く癖があるのだが、たとえ切り返しで力んだとしても、GLOIRE だと PHYZ ほど大きなミスにならないと感じる。方向性に関するミスの許容度合いは、GLOIRE の方がよさそうである。自分なりにその理由を考えてみると、PHYZ のシャフトは軽くて柔らかいため、インパクトでの「しなり戻り」のタイミングがズレが大きいのではないだろうか。わずか 0.25インチの違いだが、PHYZ の長尺はちょっと持て余し気味だったのだと思う。
このように飛距離・方向性ともに、自分に適したと思われる GLOIRE F2 ドライバーのコースデビューが、今から楽しみである。
GLOIRE F2 で一つだけ残念なのは、ヘッドカバーである。コンパクトに作られてはいるものの、PHYZ のそれに比べるとプレミアム感に欠ける。そこで現在使っているキャディーバッグと同じ、アドミラルのマグネット式のヘッドカバーを使うことにした。白いクラウンに合わせて、ヘッドカバーの色も白を選んだ。