Muranaga's Golf

46歳で始めたゴルフ。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

森守洋プロの「ダウンブロー理論」と、三觜喜一プロの「うねりスイング」の共通点

自分がめざすべきは「ハンドファーストインパクトのスイング、そのための理論的な根拠は、三觜喜一プロの「うねりスイング」にあると考えている。その三觜プロの理論は、森守洋プロの「ダウンブロー理論」に通じるものが多い。改めて森プロの著書を読み直してみると、多くの学びがある。数年前に何冊か読んだ時には、森プロの言わんとすることを本当の意味で理解してはいなかったように思う。もちろん、今でも理解できるレベルには到達していないのかもしれないが、三觜プロの教えと比較する中で、より多くのことがわかるようになったと感じている。

たとえば両プロとも、腕を振ってフェースターンを行うことの重要性を強調する。その際に、森プロは「空手の瓦割り・正拳突き」のドリルを教えているが、これは三觜プロも同じである。この時、胸郭と肩の動きを分離して、うねるように動くことを教えるのが、三觜プロのユニークなところである。また森プロは「スイングは自分から見て右回り」と教える。これは三觜プロが言う「パッシブトルク」の考え方である。さらに森プロは長いインパクトゾーンを実現するフェースターンのために「左前腕の外旋」を強調する。三觜プロが言う「左手主導のスピネーション」と同じことを指している。

森守洋プロの「ダウンブロー理論」については、一度、そのエッセンスをまとめている。ここで改めて、森プロの著書を年代順に振り返って、その教えを書き留めておく。『ゴルフ プロのダウンブロー最新理論』という 2011年に書かれた最も初期の本に、ポイントがまとめられている。そして『森守洋のダウンブロー革命』という2冊のコミックに、上達のプロセスが練習ドリルと共に詳しく紹介されている(これを1冊にまとめた『森守洋のダウンブローレッスン』というムック本もある)。このコミック本が一番わかり易い。

ゴルフ プロのダウンブロー最新理論 (青春新書プレイブックス)

ゴルフ プロのダウンブロー最新理論 (青春新書プレイブックス)

長いインパクトゾーンを実現するには、レベルブローではなく、ボールの先に最下点が来るダウンブローが必要になる。森守洋プロは、ダウンブローに打つにはボディーターンよりも腕の振り、フェースターンを重視する。腕の振りが「主」で体の回転は「従」。体の回転は腕を振った結果、自然と起こるものだと言う。下半身リードもスムースな重心移動も、下記の空手の「瓦割り」の動作で自動的に起こると言う。

  • ダウンスイングは、右足の真上めがけてグリップを思い切り降ろす。上体の開きを抑え、クラブ・腕・上体の重さが一気にボール方向に解放されて、分厚いインパクトとなる。
  • 真下へ力を開放する動きは、空手の「瓦割り」の動作で身につける。
  • 「瓦割り」では、右ひじを曲げて体に引きつけると、自然と右股関節に重心が移る。その体勢から力いっぱい拳を振り下ろすと、腰が素早く左へ切れて左股関節に重心が移る。要するに「瓦割り」の動きにより、下半身リードやスムーズな重心移動もオートマチックに行える。

より詳しくスイングを解説すると:

  • インパクトでは、腰が5時から5時半、胸は6時から7時を向いている(足元に時計版を置いたと仮定、6時が正面)。
  • 切り返しで、上半身と下半身がひとかたまりになって、同じタイミングでダウンスイングへ向けて動き出すのは NG。
  • 正しい「下半身リード」とは、下半身が先行してダウンスイング方向に動いた時、上半身・腕・クラブはまだトップ方向に動いている。
  • トップから「瓦割り」「正拳突き」のイメージで、グリップを真下に向けて勢いよく下す。下半身リードや体を回す意識がなくても、自然と下半身が先行して動き始め、オートマチックに体重が移動する。
  • 下半身リードを意識しすぎると、左股関節で体重を受け止めきれない(スエーする)。
  • 体が開かない。インサイドからクラブを立てたまま下すことができる。
  • スイングは自分から見て「右回り」になる。切り返しでクラブが寝る。そこから右腕の前腕を上に向けたまま、ダウンスイングすることでフェースターンがしやすくなる。

最近の著書『月イチゴルファーでも70台で回れてしまう超GOLF学 』では、長いインパクトゾーンを実現するために、「左前腕の外旋運動」の重要性を強調している。そしてフリップを防ぐために、次の3つの原則をまとめている:

インパクトでフェース面をボールに合わせるとフリップする。そうならないためには、しっかり重心を左足に移動する。そうすると両手が目標方向に移動して、ハンドファーストの体勢ができあがる。そこにフェースターンを加味することで、長いインパクトゾーンが作れる。フェースは開閉しながら、軌道に対しては常にスクエアとなる。

長いインパクトゾーンを作るフェースターンを実現する腕の回旋、すなわち左腕の外旋と右腕の内旋については、『最強不変のスイング法則: 体内振り子と片手感覚で上手くなる!』に詳しい。この本では、腕の使い方にのみフォーカスして、詳しく解説している。

ゴルフ 誰もいわなかったプロのスイングになる極意

ゴルフ 誰もいわなかったプロのスイングになる極意

基本的にゴルフのスイングは芝をこするもの。こする位置がボールの手前(右)にあるのが、初級者。真ん中(ボール)になるのが中級者。左、ボールの先になるのが上級者。 このように、最近の森プロは「ダウンブロー」という言葉を使わずに、「左サイドでスイングする」「ボールの先に最下点がある」という言い方をするようになっている。

森守洋プロは、東京ゴルフスタジオでレッスンをしている。このウェブサイトに「永久不変のゴルフ理論」という DVD が紹介されている。この紹介サイトにいくつか映像が掲載されており、これも参考になる。

mori-morihiro.net

muranaga-golf.hatenablog.com

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ゴルフ 読書メモ

本エントリーに関連する森守洋プロと、三觜喜一プロの本の読書メモを掲載する。

ボディーターンは重要だが、アマチュアの多くはそれを誤解している。正しいスイングを身につけるには、体を回転させるのではなく、腕をしなやかに縦に振れ、と提唱する。これによりフェースターンで球が捕まり、ダウンブローに打てるようになる。

マチュアのボディーターンに対する誤解は、正しくはボディーターンではなくヒップターンであることにある。下半身と上半身の間に捻転差が生じるべきなのに、上半身と下半身を一緒に回転させてしまうため、体が開き、振り遅れ、アウトサイドインの軌道になる。そうならないための教え方が「まず、腕を振れ」という、アンチテーゼのような教えになる。(この辺り、まずは手打ちせよ、という桑田泉のクォーター理論にも通じる。)

この本によれば、ダウンブローへの最重要ポイントは、体を回さない、腕をしっかり振る、重さと力を真下に解放するの三つ。

正しい腕の振り方、アームローテーションのドリルにより、アマチュアの球筋はスライスからドローボールへ変貌を遂げる。

2冊の本だった『森守洋のダウンブロー革命』を1冊にまとめ、さらに巻頭に16ページのカラーレッスンを加えたものが500円という価格で発売されたので購入。非常にコストパフォーマンスのよい、漫画でのスイング解説本である。

ボディーターンよりも腕の振りによるフェイスターンを重視し、最終的にはレベルブローではなくダウンブローを目指す。一般に、ボディーターン重視の風潮がある中、僕自身も一時期、ボディーターンか腕の振りかで悩んだこともあったが(たとえば中井学か森守洋か)、ゴルフ・スイングには実は両方の要素がある。どちらを先に重視するか、それはそのプロが育ってきた環境やアマチュアに教える順番に依存する。そう考えるようにした。

その意味で、この本はスイングにおける腕の使い方、フェースターンのための腕の内旋・ローテーションの動きを重視し、それを身につけるためのドリルを丁寧に説明してくれるものと位置づけられる。またアプローチやパット、コースレッスンの様子も紹介される。

○ダウンブロー・スイングのポイント
・腕の振りが「主」で、体の回転は「従」。ビシッと叩くように腕を振る。
・左手を押し下げる動きでバックスイング、不要な体の回転を抑える。
・ダウンスイングは、右足の真上にグリップを思い切り降ろす。ボール方向に下ろすと、上体が開いてしまう。
・空手の瓦割りの動作で、真下に力を解放する感覚を掴むことができる。
・グリップを右足の真上に下ろすと、アームローテーションが自然に発生し、フェースがターン、インパクトゾーンが長くなる。
・右前腕を上に向けたままダウンスイングすると、フェースターンが容易になる。

「左足体重」「ハンドファースト」「フェースターン」がスイングの3原則。これにより「長いインパクトゾーン」を実現する。要点をよくまとめた本だが、これまでにこの著者の本を何冊も読んでおり、内容が重なることが多い。…と、初読の 2016年の時には書いたが、3年たった 2019年に読み返してみると、結構深い。

・名手はインパクトゾーンが長い
・フェースは開閉しつつ、軌道に対してスクエアに動き続ける
・左手の外旋運動、左ひじから先の左前腕部を自分から見て左に回転される動きが、上達の鍵。ダウンスイングでは左手の甲をボールに向けるイメージで振り下ろし、インパクトからフォロースルーにかけて、左手甲を目標方向に低く真っ直ぐ出していきながら、左前腕部を回旋させる。
・左手の外旋を妨げるのがフリップ。左手首が甲側に折れる動き。インパクトでフェース面を合わせに行くと、フリップが起きやすい。「ボールをしっかり打ち抜け」といった、インパクトで減速せず加速する言葉を見つける。
インパクトに向かって重心を左足に移動すると、グリップしている両手も自然と目標方向に移動し、ハンドファーストの体勢が出来上がる。そこにフェースターンを加味することで、長いインパクトゾーンが作れる。

森守洋プロの本はいくつか読んできたが、今回は「腕の動き」のみにフォーカスしている。

・クラブの振り子、肩を支点とする腕の振り子、二重振り子がスイング
・片手ではうまく打てても、両手だとうまく行かない現象。通常、力を入れる際、腕は内旋する。しかしダウンスイングからインパクトにかけて、右腕は内旋し、左腕は外旋する動きが本来の動き(両腕とも左に旋回)だが、力を入れると左腕も内旋してフェースが開いてしまう。
・右腕一本で、タメを作る練習
・左腕一本で、ダウンスイングにかけて腕を外旋させる練習
こういった練習を通して、正しい腕の使い方を学んでいく。

森プロは最近「ダウンブロー」という言い方をやめて、「左サイドでスイングする」「ボールの先に最下点がある」という言い方をするようになっている。

YouTube の番組 MITSUHASHI TV に多数のレッスン動画を上げ、その教えを広く普及させた三觜喜一プロの提唱する「うねりスイング」理論の集大成。前著『ゴルフは直線運動(スイング)で上手くなる!』でさわりだけ紹介された「左ハンドル」や「うねり」と言った概念、さらには大量の YouTube 映像の中で分散・散逸していた教えや理屈を、270ページもある本の中で、体系的にポイントをしてまとめ直したと言える。今まで YouTube のレッスン動画で説明されたことがほとんどではあるが、改めて重要なポイントを整理して学び直すことができる。

ハンドファースト」のインパクトを手に入れることが、この本の最大の目的。
①テイクバックでは「左ハンドル」を切る
②切り返しでは「パッシブトルク」の力がかかる
③ダウンスイングでは、左手による軸回転「スピネーション」を意図的に行う
④その結果、左手の甲がターゲット方向に突き出た「ハンドファーストインパク
と言う連続する動作を身につける。

シャフトをしならせる以外に飛距離アップの方法はない。「胸郭から動かしてバックスイングをし、胸郭から動かしてダウンスイング」すると言う体の使い方、「うねり」の動作が肝となる。肩を回すと胸と一緒に動いてしまう。胸郭、肋骨から動かすと、肩と胸が分離して時間差が生まれる。これが「うねり」と呼ぶ動作になる。

大判のハードカバーで、文章と写真とで詳しい説明がされるが、それだけではなく、至るところに QR コードが埋め込まれており、連動してスイング動作の映像・レッスン映像が見られる。本を読むと同時に、38本(1本あたり1分-3分)の動画を見ることで、実際の動きを確認することができる。本に数10分の DVD が付録としてついてくる感覚である。そう考えると、税込みで3,800円と言う価格は無闇に高いとは思えなくなるかもしれない。