昨日の惨敗は、ミスショットの連続、大叩きの連続から、ネガティブになっていたメンタルが大きな要因であることは言うまでもない。
中部銀次郎の著書について 7年ほど前に一度まとめているが、今一度、その珠玉の言葉を噛みしめよう。
わかったと思うな―中部銀次郎ラストメッセージ (ちくま文庫)
- 作者: 中部銀次郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: 文庫
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著書『わかったと思うな』の最終章より:
- ナイスショットは、心が平静なときに出る。何のこだわりもない、不安や欲や虚栄の一切ない、心が無の状態。そのときにこそナイスショットが出る。
- ショットのたびに、平静でいられる術を持っているゴルファーほどナイスショットが出るし、いいスコアで上がれる。
- これまで触れてきたことは、この平静な心を持つことであり、謙虚さを持つことであり、虚栄心を捨て、確率の高いゴルフを展開し、実力どおりに、執着心を持って我慢のゴルフを行えば、練習場で大量のボールを打ち込まなくとも、誰でもうまくなれる
- いくらボールを正確に打てる技術を身につけていても、ラウンド中の状況の変化やそれに応じたい心の揺れ動きによって、ミスショットはいくらでも出る。そしてその心の揺れ動きこそ曲者で、これをコントロール術を持っている人がやはり試合では上位にいるという現実。
- だから心の鍛錬。これに尽きる。
もっと深く、もっと楽しく。―アマチュアのためのゴルフ聖書(バイブル) (集英社文庫)
- 作者: 中部銀次郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1991/05/01
- メディア: 文庫
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著書『もっと深く、もっと楽しく。』より:
- ほどほどボールを打てる基礎的な技術を身につけているゴルファーであれば、ゲームの設計次第で目覚ましいスコアを実現することが可能だ
- もし、いいスコアでラウンドしたいと思い、自分のベストスコアを更新できたときが一番嬉しいとするなら、自分を知り、自分のショット力を基に、徹底的に確率を重視したゴルフを自分に課す
- ゴルフというゲームは、ボールを打つ技術によって決まるものではない。ゲームに対する執着によって、彼我の差が生じていく
- 自分の技術の範囲で、自分の持てる力を最大限に引き出す方法を考える。結局、行き着くところは心の問題になる
- ゴルフについて言葉で語れるのは、ゲームについての考え方の領分だけである
- いかなる局面でも自分を支えてくれる心の余裕は、最終的には自分が積んだ練習の量から生まれてくる
- 難しいショットを避け、安全なところへボールを出して、次のショットを確実に処理するほうが、結果的には最善である
- ゴルフはミスのゲームである。ミスが必ず発生することを前提に、ゲームプランを組み立てなければ嘘である
中部銀次郎 ゴルフの神髄―新編もっと深く、もっと楽しく (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 中部銀次郎
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
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著書『ゴルフの神髄 新編 もっと深く、もっと楽しく』より:
- 目の前にあるボールをどこへ打つべきか、そのことだけに専念することが大崩れを防ぐ
- 自分を知り、自分のショット力をもとに、徹底的に確率を重視したゴルフを自分に課す
- 7I、シングルでも半分以上は芯に当たらない。目論見通りの距離が打てるのは十のうち一か二。スクラッチプレーヤーでも三から四、グリーンに乗せられるのは半分くらい。
- ボールを打つ技術ではない、ゲームに対する執着心で差が生じる
- ラウンド中 1ストロークといえでも投げやりには扱わない。それが自分の実力に対する誠実さ。
- ゲームに対する執着には、局面によって一歩を退くという勇気までが含まれる。
- 賭けに出るよりもゴルフに対する自分の姿勢を崩さないことが大事だ
- 結果だけを重視して意図を問わない態度をとるかぎり、上達はとうてい望めない
- 意図があるから反省があり、反省することによってゴルファーは過去に学んでいける。
- 距離は自分で目測する。それが鉄則である
- 絶対に距離を少なめに見ること。ショートするミスは微罪だが、オーバーは大罪だからである。
- 自分の技術は自分の感覚で築くしかないと自覚することが、上達にいたる最大の秘訣
- レッスン用教材は有効ではない。他人の意見に耳を貸さなくてよいということではないが、ゴルフの技術論は途方もなく難しい。人の感覚が介在する以上、伝達するのはきわめて難しい。
- 技ではなく心の問題に帰着する
- いつか自分のゴルフが乱高下しなくなっていることに、ふと気づく。そしてハンディキャップは飛躍的に縮まり始める。
- どんな相手と一緒にラウンドしようと、心を乱されず平静にプレーできるようにする必要がある
- 他人のプレーに一日のゴルフを台なしにされるなんて、つまらない。
- ゴルファーの数だけ「正しい」スイングはある
- 技術論はまず口にしない。仮にしたとしても自分はこういうふうにしていると述べているだけであり、自分と同じようにしろとは言わない。
- ゴルフについて言葉で語れるのは、ゲームについての考え方の領分だけ。
- いかなる局面でも自分を支えてくれる心の余裕は、自分が積んだ練習量から生まれてくる
- だからこそアプローチの練習をしなければならない。
- 自分のショットの確率がどれほどのものであるかを知ることは、ゴルフを続けるうえで必須
- グリーンを狙う、ピンのそばに寄せたいと思う。この瞬間、もうミスは生じている。
- 自分自身の力以上の結果を望む欲望が、気持ちの上で自分を縛ってしまう。
- 自分のショットの精度が年間を通してどれほどのものか、知っておく必要がある。ナイスショットの確率がどれほどのものかを知って、次打に対するだけで馬鹿げたミスは未然に防げる。
- 芝の上から思うような距離が出せないのは、ボールを正確に打てていない。地面の上にあるボールを打つ際には、円弧の最下点がボールの 2-3cm 先にくるようにクラブを振らなければならない。
- アイアンのスイングはダウンブローではない。円弧の最下点は、地面を擦れば十分である。
- プレッシャーに克つためには、練習から精神的な制約を自分に課す
- 練習するにも単にボールを打つだけでは無意味、目標をきっちり定めて打たなくてはならない。
- なぜミスが出たかを自分なりに分析する。精神的な制約を自分に課し、負けないようにする。
- 自分の力を甘くなく辛くなく正確に把握する。そこからすべては始まる
- ハンディ18なら90でラウンドすることが目標、ショットのつなぎがよければ 87-88 でまわれて上出来。こういうラウンドが10回に5-6回できれば、すでにハンディキャップも 14-15 の腕前になっている。ゴルフの上達とは、そういうことなのだ。
- 調子がよくないときに、どうスコアを崩さないか。欲のかけらもない、自分の力以上のショットを夢想しない。許容量を大きくしておけば、ミスの確率は大幅に少なくなる。
- あらゆるレベルのゴルファーにとって最も重要なショットはアプローチである
- ミスを犯したら、何はともあれ深呼吸。その間にミスを犯した後の処理の方法が冷静に判断できる
- 自分の真の力を知る
- ゴルファーは100人中99人までが、自分の実力を過信している。あるいは錯覚している。
- ハンディキャップ 18、7I で140ヤードが距離の目安と思っている。これは誤った判断・錯覚である。
- 7I で30球打つ。ダフり・トップも交えると平均飛距離は 120ヤードのはず。30球のうち 20球は 130ヤードに達するかどうか。