2017年7月に入間カントリー倶楽部の会員となって以来、2年が過ぎた。気心の知れた友人たちと一緒にラウンドするのがほとんどだが、初対面の会員の方と回ったり、たった2回だが月例競技にも出場したりと、会員ライフを楽しんでいる。友人の中には一緒に来る回数が多くて、僕よりもコースに熟知している者もいる。彼が、とあるコースの会員になることを考え始めたようなので、これを機に「ホームコースを持つということ」について考えてみたい。
ホームコースを持つ主なメリットを挙げてみよう:
- JGA 公式ハンディキャップが取得できる。
- 前日に一人参加の予約ができるので、いつでも思いついた時にラウンドできる。その際は初めての人と回ったり、上手な人のゴルフを見たり、いろいろな人とプレイできる。
- 月例競技に出られる。(入間の場合、HDCP 15.9 以下は A クラス、16以上は B クラス)
- レンジに加えて、バンカー練習、天然芝からのアプローチ練習ができる。
気心の知れた友人どうしで切磋琢磨するのもいいが、競技ゴルフの世界は、ゴルフの上達に向けてモチベーションになる。月例に出ているような上手な人と回るのは、さまざまな点で参考になるだろう。
競技ゴルフの世界を知ったのは、クラブチャンピオンがシニアプロに、ホームコースで戦いを挑む「ゴルフ侍」というテレビ番組がきっかけだった。そして入間カントリー倶楽部に興味を持ったのは、ゴルフ侍をめざすシングルプレーヤーが、友人にいたからだ。彼と何度か入間でプレーし、どんなコースかわかっていたし、2時間はかかるが電車で通えることも知っていた。彼から開場40周年で新規会員を募集していることを教えてもらい、名義書き換えよりもかなり安く会員権が取得できることがわかり、俄然、興味が湧いてきたのである。紹介状を書いてもらい、社長と支配人の面接を受けて、無事、入会することができた。
さて入間カントリー倶楽部とは、どんなクラブか?2017年の検討当時は次のような認識であった:
- 6,572 ヤード(BACKティー:JGA コースレート:71.4、スロープレート 124)、6,215 ヤード(REGティー:69.9、120)
- OUT は距離があり、IN は方向性重視と、性格が異なるハーフを持つ丘陵コース。狭いトリッキーなコースではなく、攻略しがいがあるコース。100 を切ったり切らなかったり、自分の実力通りのスコアが出る。
- コーチに聞くと「名門コース」と言われるけど、そんなに高級感はない。「歴史がある」という意味かもしれない。
- キャディーさんをはじめ、明るくカジュアルな接客・ホスピタリティ。
- 経営母体がクラレ。クラレの歴代総務部長が社長になっているとのこと。
- 年会費: 54,000円。ロッカー(10,000円)もあるが、共同のクラブバッグ庫が安く使える。
- 土日の会員のプレー代は 10,000円弱(キャディー付き)。基本はキャディーがつくが、セルフプレーだと 2,000円安くなる。
入会を検討するにあたり、支配人とのラウンドレポートや、会員のコメント、GDO の口コミなども参考にした。
交通アクセスは入会の重要な判断ポイントになる。横浜の自宅からは、車だと1時間半から2時間と、千葉のゴルフ場に行くよりは遠い。しかし何といっても電車で行けるというのが、僕にとって魅力であった。東急東横線、東京メトロ副都心線、東武東上線と直通電車で 1時間半、坂戸駅からクラブバスに乗って20分(予約不要)、家からは 2時間前後で行くことができる。座っていけるので、本を読んだり眠ったりできる。帰りに飲み会(祝勝会 or 反省会)を開催することもできる。環八や関越の渋滞にハマることもない。
一方、電車で行くことの問題は、往復のゴルフバッグの宅急便代だ。週末ゴルフスクールで練習するので、ゴルフバッグを預けっ放しにはできない。往復の電車代と合わせると約 5,000円。車で往復した時の高速代とガソリン代とあまり変わらない感じだ。件のシングルプレーヤーは、クラブバッグ庫に預けて、練習する数本だけを持ち帰っているそうだ。僕の場合、ゴルフスクールが日曜日の午前中であり、土曜日にラウンドすると、宅急便ではゴルフスクールに間に合わないという問題もあった。僕も 1年ほどはクラブを数本、練習用に持ち帰るようにしていたが、結局のところ、ドライバー以外、ほぼ同じクラブを2セット持ち、一つはホームコースに、もう一つは家に置くことによって、問題を解決した。
ホームコースを持つことで、いろいろなゴルフ場に行くことが少なくなったかというと、そうでもない。2セット持つことの機動力を活かして、友人のホームコースに行ったり、夏のゴルフ旅を満喫したりしている。2019年は、2回に1回は入間というペースである。
紹介してくれた件のシングルプレーヤーには「もっと月例競技に出るように!」と言われ、僕もそう思っているのだが、なかなかできていない。競技という緊張感はそれなりに楽しいのだが、ついつい友人たちとの気楽なラウンドを選んでしまう自分がいる。
入間カントリー倶楽部の写真をいくつか紹介しておく: