Muranaga's Golf

46歳で始めたゴルフ。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

『科学的ゴルフ上達法 ビジュアル版』:板橋繁プロ「G1メソッド」が、映像と写真でわかりやすくなった

板橋繁プロのスイング理論「G1メソッド」を解説する本として、5万部を超えるベストセラーになった『科学的ゴルフ上達法』。シャローな入射角&ハンドファーストインパクトを実現する現代的なスイング理論を、独特なイメージ表現で紹介する非常に興味深い本であるが、文章だけではなにぶん難解だったことは否めない。しかもブルーバックスでありながら、非科学的な記述がときおり見受けられ、個人的には素直に頭に入ってこない側面もあった。

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今回、これを補完するムック本が出た。『見るだけでスコアがあがる 科学的ゴルフ上達法 ビジュアル版』である。豊富なカラー写真と、付録の DVD で視覚的に「G1メソッド」のポイントを理解することができる。ゼロトップ、裏面ダウン、SRゾーン(Shallow & Round、「まーるく振る」)、ノーリストターン(「右手は常に左手より下にある」)、Y字インパクトといった、特徴的なネーミングのスイング解説は、文章だけではわかりにくかったが、DVD の映像により格段にイメージし易くなっている。

週刊現代別冊 週刊現代プレミアム 2019Vol.2 見るだけでスコアが上がる 科学的ゴルフ上達法ビジュアル版 (講談社MOOK 週刊現代別冊)
週刊現代別冊 週刊現代プレミアム 2019Vol.2 見るだけでスコアが上がる 科学的ゴルフ上達法ビジュアル版 (講談社MOOK 週刊現代別冊)

120分もの DVDの映像は、このムックのために撮影された「G1メソッド」スイングの解説と、既にYouTubeに上がっている著者のレッスン映像から選ばれたものである。Kindle版にDVDは付いてこないが、特設サイトがあり、スマホタブレットで DVD と同じ映像を見ることができる。

bluebacks.kodansha.co.jp

ブルーバックスにも、「G1メソッド」を身につけるドリルを紹介する映像サイトが設けられていたが、それと合わせて視聴することで、「G1メソッド」の理解が進む。

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三觜喜一プロの「うねりスイング」、板橋繁プロの「G1メソッド」。細かなイメージ表現の違いはあるものの、どちらも浅い入射角のヘッドの動きとハンドファーストインパクトを実現する点において、大枠においては同じ方向性の理論ではないかと思う。ジョージ・ガンカスの「GGスイング」も、レッドベターの「Aスイング」も同様である。切り返しからダウンスイングにおいて、自分から見て「右回り」にシャフトを回転させるように使うことで、シャローなヘッドの入射角を実現する。

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ブルーバックスの広告では、トップアマたちが「飛ぶ!曲がらない!」「裏面ダウンを習得して球質のコントロールができるようになった」と、「G1メソッド」を絶賛している。その一方で、ホームコースには「G1 にトライしてみたが、スイングを壊した」という片手シングルのプレーヤーもいるやに聞く。ハーフウェイ・ダウンで、クラブヘッドの裏面が地面を向くという「裏面ダウン」の手の使い方が、特に難解である。トップでのクラブの倒れ込みから、クラブが右肩の上に落下、その際に右腕の「掌屈」「回外」「内転」という三つの動きを同時に行うことで、クラブヘッドの裏面が地面を向いて落下すると説明されている。複雑な動きであると同時に、本当にクラブの裏面が地面に向くのかというイメージに対する疑問もあり、「裏面ダウン」の理解こそが「G1メソッド」習得の鍵を握るのではないだろうか?

「うねりスイング」をスイング理解のベースに置いている僕としては、「裏面ダウン」は切り返しにおける「左ハンドル→右ハンドル」と言われる動き、左ハンドルから誘発される右ハンドルの動きと同じものだと考えている。切り返し以降、クラブが落下する動きにまかせていると、「パッシブトルク」により、自分から見て「右回り」にシャフトが回転する動きとなる。これが「裏面ダウン」と言われるイメージに相当するのではないだろうか?

この位置から身体を回転させると、ヘッドはシャローな入射角でボールに向かう。手を使わない、リリースしないことで、ハンドファーストインパクトが実現する。このことを「G1メソッド」では「ノー・リストターン」で「まーるく振る」と表現する。「ハンマー投げ」のイメージで背中を180度入れかえる感覚で、体の回転を行う。

このハーフウェイダウンからフォローにかけてのビジネスゾーンは、「うねりスイング」と表現が異なるところだ。「G1メソッド」では横回転のイメージが強いが、「うねりスイング」では、上体・肩のタテ回転による直線的なスイングを標榜する。このため「うねりスイング」では右肩が下がる側屈の動作が入るのに対し、「G1メソッド」では胸骨-股関節-土踏まずの回転軸をキープしながら、背骨は15-20度右に傾くと表現する。インパクトで「G1メソッド」ではボールをかっさらうイメージなのに対して、「うねりスイング」では地面方向に力を出すことを強調する。

一方「G1メソッド」で、ハーフウェイダウンから「刀から鞘を抜くように振る」と言っているのは、「うねりスイング」での「(左ハンドル→右ハンドル→)左ハンドル」、左腕の外旋(スピネーション)に相当すると思う。

このようにスイングの大枠は同じでも、各ポイントにおける表現は異なっている。僕の場合、アイアンは身体が縦に回転する直線的なイメージだが、ドライバーやフェアウェイウッドは横回転がイメージし易い。地面に向かって力を出そうとすると、切り返しで叩きに行ってしまうので、スイングの途中でボールをかっさらうくらいのイメージの方が力まない。

このようにめざすスイングの方向性は同じでも、そのイメージを伝える表現はさまざまである。自分に合ったイメージ表現を取捨選択しながら取り入れる姿勢が大切になりそうである。

本格的にスイングを改造して「G1メソッド」や「うねりスイング」の習得をめざすのであれば、一度、自分のスイングが崩れることを覚悟する必要がある。適切に導いてくれるインストラクターがいないと、おそらく何が正しいのかわからなくなり、迷いの森に踏み込んでしまうだろう。ゴルフスクールのコーチから、「スイングがよくなってきた。スイングの大枠は出来てきた」と言われている僕個人としては、本格的な改造をするよりも、「G1メソッド」や「うねりスイング」のイメージ表現の要素を、適宜取り入れていくことで、スイングを微修正していくアプローチをとりたい。現時点のスイングにおいても、「うねりスイング」や「G1メソッド」の表現が、自分の中でしっくり当てはまるところは結構ある。スイングの方向性は間違っていない

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