ハンデが 18 になって資格を得たことだし、Bクラスの月例競技仲間に勧められて、軽い気持ちでエントリーした理事長杯予選。コースハンデ 20 を貰い、ボギーペースを守って 92(Net 72)で回ることを目標に臨んだのだが…。IN:49、OUT:50、99(36パット)を叩き、悔しいデビュー戦となってしまった。最初の5ホールまではボギー、何とか我慢のゴルフをしていたが、15、16番で 2回ショートパットを外して連続ダボとしてから、ずるずると後退して、粘り切れなかった。
何とパーが一つも取れず。ダボが先行してそれを取り返す機会がなかった。基本的には「寄らず入らず」、アプローチとパットが下手くそだった。
ダボ以上となった状況を振り返ると、15、16番はショートパットを外しての 3パットダボ。18番のトリはティーショットミス+寄せられず。2番はティーショットがワンペナ。4番は 200ヤード以上距離が残った第2打を 5W で打ってミス。5番はティーショットを左への OB(打ち直して何とかダボで切り抜ける)。7番はバンカー一発脱出失敗。8番はバンカー脱出後のアプローチを寄せられず。
一方、パーを取れなかった要因は、ショートホールでバンカーに入れたこと(13番、8番)、ワンペナを叩いたこと(2番)、3パット(16番)。短いミドルホールでフェアウェイバンカーに入れたこと(14番)、第2打を木に当てるミスをしたこと(15番)。500ヤード前後のロングホールで、第3打をグリーンに乗せられなかったこと(1番、9番)。
こうして崩れるべくして崩れていったわけだが、さらにショット別に要因を考えてみる:
- パット:
- 36パットは叩き過ぎである。
- 黒ティーでの練習ラウンド、94 との差は、パットの差だと言っても過言ではない(練習ラウンドでは 29パット)
- 15番で 1m を外し、16番で 60cm を外したミスが痛い(いずれも 3パットのダボ)。少し引っかけていた。この後、何となくしっかり手が動かなくなった。
- 上りのパットを打ち切れないミスが多かった。ラインに乗っているのに、あと一転がり足りないなど。
- 下りのパットを打ち過ぎたのは 1回。
- 同組の上級者には、フォローでヘッドを持ち上げすぎて、ボールを押せていない、という指摘をいただく。
- バンカー:
- ガードバンカーに 4回、フェアウェイバンカーに 1回入れてしまう。うち1回は一発脱出できずにダボにしている。
- バンカーに入れてしまうと、ボギーを取るのがやっと。ダボにつながってしまうので、我慢のゴルフが続けられないきっかけにもなる。
- ショット:
- いつもよりドローがかからず、そのまま右に行きがちだったが、当たりとしてはまずまずだったと思う。
- 右に行くために、グリーンの幅に収まらず、バンカーに捕まったのが 3回(11番、13番、7番)。14番のフェアウェイバンカーも同じ現象。
- ティーイングショット:
- ドライバーはまずまずの当たり。だがラフに行くケースが多く、フェアウェイキープ率 36%。
- ときどき大きなミスが出る。こういった思いがけないミスショットを減らす必要がある。
- 18番:左に引っかけてあわや OB(木に当たって戻ってくる幸運)。
- 5番:左の山へ OB(打ち直して何とかダボで切り抜ける)。
- 2番(パー3、200ヤード):右の OB を嫌がった 5W の当たりが予想以上に左に曲がって、ワンペナ。
こうやって振り返ってはみたものの、一つ一つのミスを悔やんでも意味はない。真っ先に反省するべきは、日頃の練習不足・精進不足である。試合後も次に備えて練習している上級者たち。彼我との違いがすべてを物語っている。
Date | Course (rate) | Yard | Par | Score | Shot | ShortG / PT / GB | P | Situation | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021.6.20 | 入間CC IN→OUT(AG Full Back) 72.0/125) | 6654 | 72 | 99 | 49 | 50 | 42 | 55 | 36 | 4 | 2 | 8.5ft、晴れ |
- スコア:99、パット:36(2.0)
- ショット(60Y以上):42、ショートゲーム(60Y未満):55、ペナルティ:2
- パーオン率:0.0%、ボギーオン率:61.1%
- バーディ率:0.0%、パー率:0.0%、ボギー率:55.6%
- ダブルボギー率:38.9%、トリプルボギー以上率:5.6%
- フェアウェイキープ率:35.7%、OB 発生率:5.6%、ペナルティ率:5.6%、ガードバンカー率:22.2%
さて理事長杯の予選自体は激戦だった。93名の参加者で平均 89.6。予選通過は 71(マッチングスコアカード方式)で、アンダーパーで回らないと予選通過できないという厳しいものだった(例年 74 くらい)。
送られてきた組み合わせ表を見ると、コースハンデ 20 でエントリーした僕のような「おっちょこちょい」(失礼!)は3人だけ。要するにほぼ全員 Aクラス、一緒に回る二人もハンデ 8.8、11.7 という上級者である。いつもの月例とは違う緊張感を抱えてのスタートだった。朝一番のドライバーがテンプラして大きくショートしたものの、何とか最初のホールをボギーにまとめられて、一息ついた。
一緒に回った上級者のおふたりは気さくな方たちだった。2人とも競技ゴルフのベテランで、普通に上手い(一人は70歳のシニアチャンピオン)。そして思わぬミスをしてダボを叩いてしまっても、決して諦めない。シニアチャンピオンは予選通過ラインと考えられていたイーヴンにまで追い込まれてからの3連続パーが凄かったし、もう一人は最終 9番パー5で、第2打を崖下に打ち込むという絶体絶命のピンチから、見事なリカバリーでフェアウェイに戻し、そこからグリーンオン、最後は 3m のパットを沈めてパーを奪取されたのには、ビックリした。
まずショットの安定感が違う。ドライバーの飛距離は大きく引き離される訳ではないが、必ずフェアウェイに運ぶ。アイアンは 150ヤード前後から必ずグリーンに乗せてくる精度がある。そしてアプローチの精度。30-50ヤードからはワンピン以内、グリーン周りからだと、1m以内、ほぼOKの距離に寄せてくる。低めの球で寄せてくる距離感が素晴らしい。パットは当然入れにくるし、ラインを外れたとしてもほんのわずか。ストレスのかからないタップインで次のホールに向かう。
2人とも 70(グロス 83)、71(グロス 81)で見事予選を通過。パーを少なくとも10個取り、ダボは滅多に叩かない。さすがのゴルフだった。途中シニアチャンピオンの方が「ゴルフはあきらめないことです。何が起こるかわからないから」と(自分に言い聞かせるように)呟いておられたのが、心に残った。
僕のゴルフについては「ショットは全く問題ない。パットのフォローでヘッドが上がるのが気になる。ボールを押すようにした方がいい」とアドバイスしてくれた。
理事長杯参加を勧めてくれたBクラスの月例仲間は、71(グロス 90)と頑張っていた。マッチングスコアカード方式で16名に残れたのか気になる。彼もラウンド後の練習を欠かさない一人である。見習わなければならない。
一緒に練習ラウンドしたシングルプレーヤーの友人も、70(グロス 82)で予選通過を果たした。前半を 40 で回った時点で、今日のコンディションだと予選通過のスコアがアンダーパーになると思って、気合いを入れ直したそうだ。ダボを叩かないよう、グリップを短めに持ってジャストミートを心がけたこと、ラフに入ったら無理にグリーンオンを狙わずに、一番手落として手前から寄せワンを狙うようにしたことが奏功したとのこと。ダボは一つだけ。こちらもさすがである。
理事長杯にちょっと背伸びをして参加してよかった。ゴルフ侍、あるいはその予備軍である上級者たちのゴルフを間近に見て、その技術・考え方・メンタルを感じ取るよい機会であった。もっと練習して、もっと精進して、少しでも近づけるようにしたい。無念の理事長杯デビューだったが「もっと上達したい」と改めて強く思った。
激戦を征し、16人に残ったゴルフ侍たちの健闘を祈ります。