このところドライバーショットは「擦りスライス」となったり、アイアンも捕まらずに右にプッシュアウトしたりする。左肘が引けてフェースターンが不足しているというのが見立てだが、コーチに「ラウンド中のスイング映像を撮ってきてください」と言われる。練習場ではそんなに悪いスイングではないらしいのだが、コースでは何をやらかしているのか?練習場とコースとで何が違うのか?
先日のホームコースでのラウンドで、友人にカメラマンをお願いして、ドライバーの正面・後方、アイアンの正面・後方の計4回、いずれもティーイングショットで「振った」時の映像を撮影してもらった。わざわざ三脚まで用意してもらって、感謝!である。
撮影に使ったのは Clipstro Golf というアプリで、スイングの軌跡がわかるスロー映像を撮ることができる。
apps.apple.com正直、自分のスイング映像を見ると悲しくなる。自分の内的イメージと、実際の映像とのギャップが大きいからだ。改良点ばかりが目についてしまう。何よりトップがレイドオフではなく、シャフトクロスになっている。
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悲しくなるのは我慢して、今回のラウンド中のティーイングショットの映像を見ていこう。
正面からの映像は、11番ホールで、ドライバーを思い切り振ってみたら、右にプッシュ・スライスして林の中に飛び込んでいった時のものである。最近の典型的なエラーが起きている時のスイングであり、まさにコーチに見てもらいたい映像である。
後方からの映像は、12番ホールにおいて、狙った方向に飛び出していった球が、途中からスライスしていった時のものである。
これらの正面・後方からの映像を見て、ドライバーショットについて、僕が課題だと感じることは以下の通り:
- インパクトからフォローにかけて、左肘が引けている(このためスライスする)。
- スイングが軽く、力強さがない。
- インパクトで球を押す体勢になっていない。
- インパクトからフォローにかけて、前傾をキープできず、上体が起き上がっている。
- ハーフウェイダウンにおいて、フェースが開いている(スクエアになっていない)。
一方、同じ映像を何度かコーチに見てもらい、次のような指摘をもらった:
- スイング軌道はいい。インサイドからヘッドが入っている。
- 切り返しの動きもいい。
- 練習場とラウンドで大きく違うのは、アドレス・構え。
- 地面に対して「浮いて」構えている。下半身が「抜けて」いる。地面に対して、下に力が働くように構えていない。
- 股関節が「抜けて」いるため、下半身の動きが使えない。このため上体で何とかしようとしている。
要するに、多くの課題は、アドレスの問題に集約されるというのだ。なるほど。「ゴルフはアドレスに始まり、アドレスに終わる」である。
コーチからは、アドレスにおいて、次のようなアドバイスがあった。
- 股関節をしっかり入れて前傾を作る。
- 僕の場合、お尻を持ち上げるくらいの感覚があっていい。
- その状態で地面に対して、下に力が働くように、下半身に力を入れる。
その上で、フォローにおいて左肘を下に向けることで、左肘が引けるエラーをなくしていく。そのためにはショートアイアンや PW のハーフショットで、左肘の位置・向きを確認しながら、徹底的にそれを練習する。ドライバーのフルショットはしばらく封印、である。
コーチ自身は、ハーフショットばかりの練習は嫌いだそうだが(きっと若いころに死ぬほど練習したのだろう)、幸い僕はそんなに嫌いな方ではない。ハーフショットの繰り返しだけだったら単調でつまらないが、9I やウェッジでハーフショットの練習をすることで、100ヤード以内のショットに磨きをかけられるからである。
ラウンド中のアイアンの映像も掲載しておく。
2番ホールの 6I でのショットは球を捕まえきれずに、目標より右側に飛んで行った。
7番ホールの 7I のショットはまずまずのショットで、ピンの右サイドにワンオンした。自分では 80% くらいの「スリークォーターショット」のつもりだったが、実際の映像では「フルショット」になっている。自分の内的な感覚と、実際とのギャップである。
自分のスイング映像を見ると悲しくなるばかりだが、アイアンについては、朗報がある。ちゃんとハンドファーストでインパクトできていることが確認できた。これは嬉しい。