「もう2度と 80台は出せないのではないか?」そう思うくらいの調子が 3ヶ月ほど続いていたが、美しく戦略的な難コース、富士クラシックにて、何とか「90切り」を果たした。80台は実に4ヶ月ぶりである。素直に嬉しい。そしてちょっとホッとしている。
富士クラシックは、デズモンド・ミュアヘッドが葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」を題材として設計したコースであり(ホールにはすべてタイトルがついている)、全てのホールから雄大な富士を望むことができる。卍を配した大きなバンカーのある16番ミドルホールや、17番の《神奈川沖浪裏》をモチーフにしたショートホールが有名である。
フェアウェイはうねって平らなところはなく、池やバンカーが戦略的に配置されており、攻略が難しい。グリーンに食い込むようにガードバンカーが配置されているため、左右の精度が求められる。富士山麓を吹き抜ける風も強く、いかにハザードを避けるかマネジメントが要求されるコースである。平地よりも飛距離が伸びるので、縦距離の計算も考えさせられる。グリーンは大きくアンジュレーションがある。富士山からの芝目が効いており、順目・下りのパットは速く、逆目・上りのパットはショートしがちである。
これだけ難しい要素が揃っているコースだが、キャディーさんの的確なアドバイスもあり、またミスしたショットが思いがけずグリーンに乗るとか、いくつかのガードバンカーが修理地になっているといった幸運も重なって、 IN:48(17パット)、 OUT:41(15パット) の 89(32パット)と、ぎりぎり 80台にまでたどり着いた。特に後半、バーディーが来るという幸運もあり、ダボフリーでハーフ 41 というスコアが出せたのは、本当に嬉しい。
前半 IN はドライバーがまともに当たらず。地面からのショットもダフる。パットも打ち切れずにショートしがち。数日前の「100叩き」の時と同じ症状で、苦しいゴルフであった。
後半 OUT はミスしてもいいから、ドライバーを振り切ることと、体幹を使ってパットをすることを意識した。ミスショットも多かったが、アプローチやパットでカバーして、ダボフリーのゴルフを展開することができた。
長いミドルホールではボギーをキープ。短いショートホールでパー。そして短いロングホールで、残り 60-70ヤードの第3打が 1m に寄り、バーディーをとれたのもラッキーだった。一つのバーディーは、パー2つ分の価値があり、一気に元気になる。
前半 IN と後半 OUT の違いが、80台と90台の差になると考えられる。
- ドライバー
- 前半は左に出る球が何回かあったが、後半の出球は真っ直ぐか右。
- フェアウェイウッド・アイアン
- 前半はダフるミス多し。後半はどちらかというとトップ。
- アプローチ
- 前半は 50-100ヤードでミスあり。後半はほぼノーミス。
- パット
- 前半は手で距離感を調整しようとして打ち切れず。後半は体幹を意識してしっかりヘッドを出した。
また「『ラウンド慣れ』するな」というコーチのアドバイスにもあった通り、いつもとは違うコースに挑戦したこともよかったのかもしれない。ホームコースでのラウンドに、少し「マンネリ感」があったのは否めない。毎ホール毎ホール、フレッシュな気持ちでコース戦略を考え、それを実行に移すことができた気がする。
久しぶりの 80台のスコアが、スイング改造の迷路から抜け出す光明となればいいのだが…。
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Date | Course (rate) | Yard | Par | Score | Shot | ShortG / PT / GB | P | Situation | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022.4.13 | 富士クラシック IN→OUT | 6423 | 72 | 89 | 48 | 41 | 40 | 48 | 32 | 4 | 1 | 晴れ、風、27度 |
- スコア:89、パット:32(1.78)
- ショット(60Y以上):40、ショートゲーム(60Y未満):48、ペナルティ:1
- パーオン率:16.7%、ボギーオン率:50.0%
- バーディ率:5.6%、パー率:22.2%、ボギー率:50.0%
- ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:5.6%
- フェアウェイキープ率:42.9%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:5.6%、ガードバンカー率:16.7%