倉本昌弘プロは、コースでは 70-80% の力感のアイアンショットを使うことを提唱する。それはボールをコントロールできる範囲での最大の大きさのスイングであり、それがアイアンの「フルショット」だと言う。
あるいは「腕の振りと体の回転がシンクロする振りで、最も速く振れるスイング」という言い方もしている(倉本昌弘『シングルへの道』)。これをわかり易いように 80% スイングと言っていたが、自分の中ではそれが 100% の振りだと言う。80%、50% というのは、あくまでスイングスピードのこと。50% といってもスイングの大きさはフルスイングで、ハーフスイングではないと言う。
言わんとすることは何となくわかるのだが、ぎりぎりと上体を捻転してフルに上げたトップから、スピードをコントロールしようとすると、インパクトで緩んでしまう。またフルにバックスイングした状態から、アーリーリリースを抑えて、右手首の角度をキープするのは難しい。
muranaga-golf.hatenablog.com muranaga-golf.hatenablog.com
そういうこともあって、僕のなかでのコントロールショットは、振り幅を抑えることによって、スイングスピードをコントロールするという感覚になる。残念ながら、「スイングの大きさは同じ」という倉本プロの定義には当てはまらない感じだ。
Approach R10 で手軽にスイング動画を撮れるようになったので、ウェッジ・ショットで、その振り幅の違いを確認してみる。自分の中で 50%、80%、100% と感じるショットは以下の通りである:
- 50% ショット (ハーフスイング = 胸から胸):56度で 50ヤード
- 80% ショット (スリークォーター = 肩から肩):50度で 80ヤード
- 100% ショット (フルスイング =顔から顔): PW(44度)で 100ヤード
興味深いのは、自分の中の感覚では、腕が地面と平行くらいまで上げている「胸から胸」くらいが 50% ショットのつもりだが、実際の写真では、それよりもずっと上に上がっているということだ。
そして実際にコースに行くと、ここでいう「100% ショット」以上に振っていると思われる。特にティーショットはそうだ。ドライバーは、思い切り振り回している気がする。
そうか、ドライバーも「PW で 100ヤード打つくらいの振り幅・力感」で打てば、もっと安定するのかもしれない。
しかしながら、一方で、コーチには「コースではバックスイングが浅くなりがち。しっかりクラブを振れ!」と言われている。
うーむ…。コントロールすべきなのか、フルにバックスイングすべきなのか、悩ましい。
コーチの真意は
- 当てに行くな。当てに行くとバックスイングが浅くなる。浅くなったら、腕で振るしかない
- バックスイングを深く。そこから上体を回転して振れ!
ということにあるのだろう。バックスイングの深さを、自分で意識してコントロールするようになれれば、より安定したコントロールショットが打てるようになるのだろうか。