Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

寺西明『30歳からゴルフを始めた賞金王』が示す効率的な練習法

30歳で独立して会社を創業、社長業をやりながら、ゴルフを始めて、49歳でプロテスト合格、54歳でシニアの賞金王になった寺西明プロ。練習は量より質であり、『30歳からゴルフを始めた賞金王』には、その効率的な練習法が紹介されている。時間のないビジネスマン、大人になってからゴルフを始めた人にも、参考になるのではないかと思って、この本を書いたそうだ。

そのゴルフ人生から得られる 10 の上達のヒントは次の通り:

  1. やると決めたらとことんやる
  2. 重いものを振る
    • パワーをつけ、手先に頼らない動きを身につける
  3. 本番と同じルーティンで練習する
  4. 1打の重みを知る
    • 競技に可能な限り参加して、1打の大切さを知り、出たミスを改善する
  5. セオリーや常識を妄信しない
    • 自分に合わないものは採り入れない
  6. やってはいけないミスは絶対に避ける
  7. 100点満点のショットはいらない
  8. 上手い人と回る
  9. 緊張を楽しむ
    • 緊張するのはゴルフが好きな証拠
  10. 覚悟を決める

覚悟を決めたら高過ぎる目標を持ち、その目標達成のために以下を行う:

  1. 目標・達成期限を具体的に決める
  2. 自分に足りないものを書き出す
  3. ウィークポイントを矯正する方法を考え、クリアしていく
  4. 目標を口に出して言い、覚悟を決める


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練習法
  • 練習場はコースのように、コースは練習場のように
  • 実戦を想定して 1球 1球を丁寧に打つ
    • ボールの後方に立って目標を確認したら、球筋や落としどころをイメージ
    • 本番と同じルーティン
  • 実際のコースをイメージして 1球ごとに番手・方向・距離を変えて打つ
  • 距離の感覚を体に刻み込む
    • 練習場の 30ヤード、50ヤード、70ヤード → 実戦で再現する
  • 球を曲げる
    • まずは 7I - 9I で。できるようになったらドライバー
    • 球の曲がるメカニズムを理解する
    • 曲がり幅を抑えて、ボールをコントロールする力が磨かれる
  • 高さを打ち分ける
    • まずは SW で
    • 丹田(へその下)の動き・向きを意識する
  • ひとつの距離を複数の番手で打ち分ける
    • 残り 120ヤードを 9I だけでなく、7I や 5I でも打てるようにする
    • 「遊び」の中で、微妙な距離を打ち分ける感覚が磨かれる
    • 距離感を揃えるには、レベルな軌道で打つ
      • 高めのティーアップから SW で打った時に、高さと距離が揃うか?
スイング
  • 体を止めない
    • 頭を動かすな、膝の向きを変えるな、左の壁を作れ、ボールをよく見ろ、など、体を「止める」意識をすべて排除
    • 自分が動きやすい自然体の動きが残る。地面からの力も感じ取れる
  • SW のステップ打ちで、動きを止めないスイングを身につける
    • 下半身の動きに対して、上半身とクラブが遅れてついてくることが大切
    • 下半身を使って、しっかり体重移動を行い、動きを止めない


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パッティング
  • パッティングも体を止めない。下半身が動いてもいい
  • グリップは下から握り、ハンドアップに構える
  • 右腕の橈骨でフェースの向きを意識する
    • 右前腕の橈骨を、パターのシャフトと一体にして、その向きを変えずにストロークして、フェース面をスクエアにコントロール
    • 左右両方試してみて、自分に合う方を見つけて欲しい


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アプローチ & バンカー
  • SW 1本でほとんどのアプローチを行っている
    • 1本を打ち分ける方が技術を覚えるのに時間がかからず効率的
  • 左へ飛ぶのを防ぐために、トゥ寄りにボールを置く
  • バンカーショット
    1. バウンスの小さい SW はフェースを開く
    2. スタンスはややオープン
    3. 重心を下げる
    4. ターゲットに対して真っ直ぐ振る(カットに振らない)
    5. 手首を柔らかく使い、ヘッドの重さを利用して下ろし、ヘッドを走らせる
    6. 打ち込んで終わりではなく、フォローまで振り抜く

寺西明プロの独自の工夫をいくつかメモしておいた。倉本昌弘プロの『本番に強くなるゴルフ』と共通する内容もある。特に、本番を意識した練習法については参考になる。スイング、ショートゲームの技術については、いろいろ試してみて、自分に合うものを採り入れていこう。

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