Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

ChatGPT とゴルフについて会話する

ここ数年の AI(人工知能)、それも自然言語処理の進歩が凄まじい。Transformer というニューラルネットワークアーキテクチャにより、BERT、GPT といったモデルがブレークスルーとなって、大規模言語モデル機械学習によって作られ、ChatGPT のように、人間と自然な会話をするシステムが現れている。

openai.com

その ChatGPT と、ゴルフについて会話してみた:

上達するための方法として、もっともらしい答えを返してくるし、先日の自己ベスト更新については称賛してくれる。

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大学生のレポートを書けるくらいの知識が事前学習されているとのことなので、D-plane とか、シャローイングとか、地面反力とか、いろいろ聞いてみた。確かに「一般的」「平均的」なレベルで回答をしてくる。

日本語だと意味不明だったので、元の英語の回答を尋ねたら、以降は日本語の質問に対して、英語で答えるようになった。回答の情報源は英語、それを日本語への翻訳に時間がかからない分、英語の方がレスポンスがいい気がする。

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レッドベターのアスレチック・スイングについても、もっともらしいポイントを返してくる。

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ちょっと踏み込んで GEARSJacobs 3D について会話してみたが、さすがにそれは知らないようである。Stack & Tilt については知っているようで、その発展について、無難な答えを返してくる。

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日本語と英語を切り替えるのを含めて、ChatGPT が前後の文脈をとらえながら回答文を生成しているのが、よくわかる。逆に言えば、いい回答を引き出すには、こちらからの問いかけ、すなわちプロンプトを工夫することが必要となる。

ChatGPT では単語や文章の「意味」を、多次元ベクトル(分散表現)として持っているが、それを現実世界の概念に紐づけている訳ではない。しかし大量のコーパス機械学習させることで、文章を要約したり言い換えたり、あるいは生成したりすることが可能となり、通常、人間がやっている文書処理がこなせるくらいになっている。

僕が書いている読書メモのような文章作成は、ChatGPT の得意領域になるだろう。読んだ本を ChatGPT に学習させれば、その読書メモや感想文を生成してくれそうである。学生のレポート作成で ChatGPT の使用が禁止されているのも理解できる。

ただ何とか「それらしい」文章を生成はするものの、ゴルフでの会話を見る限り、現時点での知識のレベルは平均的なところにとどまっているし、回答も「教科書的」で「無難」なものである。データが少なく学習できない領域については、当然回答もできない。

プロンプトを工夫するだけでなく、ChatGPT の API を叩いて、ユーザが最新のゴルフの本や論文・レポートなどを、事後学習させることはできるのだろうか?それが可能ならば、それなりの「ゴルフ談義」の相手にはなってくれそうだし、読書メモの下書きくらいは作ってくれそうで、生産性が上がりそうである。