Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

バックティーから初めての 80台!悔しい思いをした月例杯のリベンジを果たした(入間CC Back AG)

上がり3ホールで 8オーバーと叩き、とても悔しい思いをした Bクラスの月例杯から 1週間。シングルプレーヤーを含む親しい友人たちと、バックティーからラウンドする。今週の練習で、今までにはない感触を掴んだ気がしていたこともあり、何とか「90切り」を果たしたい。そう思って、89(OUT:45、IN:44)を目標として臨んだ。

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前半 OUT は不調のドライバーを、好調の 5W と 100ヤード以内のアプローチショットで粘って 45。後半 IN はアプローチとパットが冴えて 4連続パーて 42。先週 8オーバーを叩いた上がり 3ホールは、その悔しさと反省を活かして、何と 1オーバーで締めることができた。

結果は OUT:45(16パット)、IN:42(13パット)の 87(29パット)。先週のリベンジを果たすとともに、ホームコースのバックティーから、初めての 80台を達成することができた。

距離のあるバックティーからということで、どうしても力んで叩きに行ってしまうのだろう。ドライバーショットは全くの不調で、テンプラすること何と 4回。全然、前に飛ばない。距離の残ったセカンドショットを、フェアウェイウッドで取り戻し、何とかボギーオンさせるというゴルフが続いた。

1番ホールで寄せワンのパーを取ってからはずっとボギーが続く。9番パー 5では、メンタルの弱さを露呈し、ショット・アプローチのミスをしてダボとしてしまうものの、目標通りの 45 で OUT を終える。

44 が目標となる IN は、11番・13番とアプローチミスからダボを先行するも、直後の 12番・14番でパーを取り返す展開が続く。残り 4ホールを 3オーバーで行けば「90切り」できる。先週も叩いたように、17番・18番は難しいので、15番・16番のどちらかでパーが欲しい。

15番の短いパー4 は寄せで 70cm に寄せられてパー。これで気合が入った。

16番は先週 1.5m ほどパーパットを打ち過ぎて 3パットのダボを叩いている。その反省を踏まえて、残り 5m のパーパットをジャストタッチで打ったところ、何とこれがカップイン!望外のパーが来た。

17番は右奥から下る難しいアプローチが残るが、ワンクッションさせて、ピンを 3m ほどオーバー、上りのスライスラインが残る。カップ一つ切れると読んで打ったパットが、何とこれもカップインしてパー!

トリプルを叩いても「90切り」できる状況で、最終 18番パー 5を迎えた。友人たちには「5I で確実にフェアウェイをとらえる手もあるんじゃない?」などと言われながらも、当たり前のように不調のドライバーを握る。ところがこれが何と大テンプラ!100ヤード先のフェアウェイにも届かずラフに沈み、「90切り」に黄信号が灯った。

だがここから今日好調な 5W が活躍する。第2打・第3打とも 5W で、残り 75ヤードの打ち上げ地点まで運ぶ。50度のウェッジで打った第4打は、わずかにグリーンを右に外してしまうものの、ここから 30cm に寄せて、何とかボギー。「あのドライバーの大ミスからよくボギーを取ったな」という最終ホールとなった。

16番・17番のミドルパットが入っていなかったら、「90切り」はかなり薄氷だったと思う。好調のパットに感謝するとともに、距離の長いバックティーからの 80台達成を支えてくれたのは、フェアウェイウッドであった。ドライバーをミスするも、5W で残り 100ヤード前後に運び、それを確実にボギーオンさせ続けたのが奏功した。

そうやって粘っているうちに、パットが入ると言うご褒美が来た。そんなラウンドであった。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2024.4.20入間CC OUT→IN (71.8/95.7/129)657372874542414629209.5t、晴れ

  1. スコア:87、パット:29(1.61)
  2. ショット(60Y以上)41:、ショートゲーム(60Y未満):46、ペナルティ:0
  3. パーオン率:11.1%、ボギーオン率:61.1%
  4. バーディ率:0%、パー率:33.3%、ボギー率:50.0%
  5. ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:0%
  6. フェアウェイキープ率:57.1%
  7. OB 発生率:0回、ペナルティ率:0回、ガードバンカー率:2回
  8. パー3 計 +4 以下:+4
  9. パー4 パー 4H 以上:3H
  10. パー4 セカンドでグリーンを狙える 7H 以上:6H
  11. パー5 計 +2 以下:+3
  12. トリプルボギー 2H 以内:0H
  13. トリプルボギー直後 +1内:0/0
  14. グリーンオン率(60Y以上)50% 以上:5/18

結果的に 80台に到達できたからよかったようなものの、9番のダボは大反省である。

  • ドライバー・5W を成功させ、残り 120ヤードからの第3打:
    • 「乗せてパーを取りたい!」という欲からか、トップするミスでグリーン右に外してしまう
  • 第4打のアプローチ:
    • 大ミスのトップ。グリーンを横切って左のバンカーに入ってしまう
    • ここも「寄せたい!」欲が働いた。身体でターンせず、手を使ったアプローチになってしまった
  • 第5打のバンカーショット:
    • 脱出はさせたものの、グリーン上に止まらず、再びグリーンを横断してしまう
  • 第6打のアプローチを何とか OK 圏内に寄せてのダボ

本当にメンタルが弱い。欲とミスへの怖れが、大きなミスを生んでいる

今回のドライバーの不調を自分なりに分析すると、バックスイングの捻転不足だと考えている。腕と身体を同期したバックスイングを意識するあまり、背中をターゲットに向ける動きが不足していた。捻転不足の状態から切り返すので、どうしても腕に力が入って叩きに行ってしまう。そのためにヘッドが上から入って、テンプラを連発したし、うまく当たってもフェード系の球筋になっていた。

スイングにおけるチェック・ポイントを、本番中にも思い出せるといいのだが…。

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シングルプレーヤーの友人は、けっして好調とは言えないものの、43、42 と着実に 85 というスコアを作っている。今回はたまたま 2打という差であったが、そこには「90台の世界」と「70台の世界」との大きな違いが存在する。

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とは言え、ホール・バイ・ホールのマッチプレーだとしたら、今回はオール・スクエア、引き分けであった。今日だけは A クラスのゲームができたのではないかと思う。スコア・ディファレンシャルは 13.3。ハンディキャップは 15.6 に戻ってきた。

B クラスの月例杯で 3ヶ月連続でベスグロを出した僕のことを、口の悪い友人は「B クラス最強」とからかうが、僕としては「A クラス最弱」をめざしたい!バックティーから行われる Aクラスの月例杯の平均スコアは 90 前後と聞く。今日のようなプレーができれば「Aクラス入り」だけでなく「A クラス定着」が可能になる。

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今日もほぼ 50組入っていたが、先週のようにショートホールで 4組待たされるような事態はなく、ハーフ 2時間半でまわることができた。月例杯の時はワンペナが存在せず、林の中や崖下のようなトラブルになっても、最後まで打ち続けなければならない。月例杯の日に 50組入れなければ、ハーフ 3時間超というような異常事態は避けられるのかもしれない。

一緒にまわった気の置けない友人たちと、いつもの蕎麦屋で祝勝会。昼休みの間に「90切り」したらビールを奢ってもらう約束をしていたので、それを果たしてもらう。15番ホールあたりから「90切り」に向けて、打数をカウントして激励してくれた友人たちに感謝!それはそれでプレッシャーにもなっていたかもしれない訳だが、結果よければすべてよし。「一緒にまわったメンバーがよかったと、ブログに書け」とも言われており、この通り、その約束も果たした。

最近の AI ビジネスの話もしながらも、ゴルフ談義に花が咲く。バックティーからの狙いどころを教わったり、ゴルフのルールを確認したり(2度打ち、1クラブレングスか 2クラブレングスか、マッチプレーでの注意点)、どうしたら本番と練習・素振りの差をなくせるのかを論じたり、数ある YouTube のスイング習得メソッドをカテゴリー分けして整理したり、重心管理や地面反力といったキーワードの意味するところを解説したり、倉本節の気持ちよさを共有したり、パッティングレール3D Swing Mentor の有効性を説いたり…。ゴルフ上達に向けて話は尽きない。

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ゴルフ ラウンド記

今までにはない感触!バックスイングをいったん止めてから「静かに切り返す」

先週の月例杯でのスイング動画をゴルフスクールのコーチに見せたら、「練習場とコースで、本当にスイングが違うんですねぇ」と半ば呆れられてしまった。

確かに本番では、練習場のようには振れていないという自覚はあるが、そんなにも違うのか…。


www.youtube.com

この日はショットの調子もまずまずで、朝から1番・2番と 180ヤードをグリーンオンするなど、いい感じに脱力できていた。この動画の 5番ホールのドライバーは、切り返しで力んだと思ったが、それでもミートして 215ヤードほど飛んでいた。

それを踏まえて、この動画では、ダウンスイングで上半身が力み、下半身が暴れ、左足がかかとを中心に回ってしまっているというのが、僕なりの反省ポイントである。

しかしコーチの指摘は違う。次の2点である:

  • バックスイングの手上げ
  • 当て(合わせ)に行っている

当て(合わせ)に行っているので、上半身の回転が詰まる。それで左足を使って、身体を回してしまっているというわけだ。

とにかく本番では、結果を怖れずに振ること!

思い切り振ってミスするのと、合わせに行ってミスするのと、後悔が大きいのは後者。だったら「思い切り振れ!」というわけだ。振っていないから上体が詰まるし、そもそもスイングに力強さが感じられない。

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そして相変わらず、本質的な技術課題はバックスイングにある。腕と身体が同期しておらず、「手上げ」になっている。

バックスイング時の課題のいくつかは改善されて、左肩は下がらなくなったし、背中がターゲットに向くようにはなっている。しかし腕を使ってテークバックすることにより、身体のターンが途中で止まり、最後「手上げ」でトップを作っている。「手上げ」からの切り返しだから、腕で打ちに行ってしまう。

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P3 - P4:「手上げ」のバックスイング

P5-P6:ダウンスイング

P7:インパク

奥嶋誠昭 『ゴルフ 当たる!飛ばせる! スイング解剖図鑑』P.12-P.13 より引用

静止画だとわかりにくいが、「2段モーション」のように見える。腕と身体が同期していない。クラブと腕が体の正面にない。

修正のために、コーチから新たに習ったドリルは次の通り:

  • P2 の位置でいったんバックスイングを止める。そこから切り返す
    • P2 で止まった状態から、クラブも持ち上げず、 そのまま身体のターンで切り返す
    • 飛ばさなくていい
  • 慣れてきたら、スイング幅を大きくしていく
    • 切り返しの位置で、クラブと腕が胸の前にあることを確認する
  • P3 の位置でバックスイングを止め、そこから切り返す
    • P3 の位置で既に身体のターンは終了。つまり トップ P4 と同じくらい上体は回っている
    • クラブと腕は身体(上体)の前にある
    • そこから身体のターンで切り返す
  • さらにスイングを大きく、フルショットへ
    • P3 でバックスイングは終わっており、そこから P4 へは勢いで上がっていく感覚
    • フルショットの時は、P4 で完全には止まらず、静かに動き続けている感覚になる

このドリルでわかったのは、やはり切り返しの直前に振り上げる(持ち上げる)癖が、僕にはあるということだ。

コーチのアドバイスは次の通り:

  • 右足→右腰→肩→腕→クラブの順に引いて、最後にヘッドが動き出す感覚
  • 僕の場合、それくらいの感覚でいないと、手が身体(胸郭)より先行してしまう

番手やスイング幅を変えながらこのドリルを続けていくと、興味深いことがわかった。「手上げ」を封じることにより、打点が安定してミート率がよくなるのだ。ダフったりトップしたりの上下のズレが少なくなり、球の方向性もよい。当たりがいいので、止まったところからの切り返しでもちゃんと飛距離は出る。

要するに、静かに切り返す。その方が当たりがよく、球は真っ直ぐ飛ぶ。これは自分としては、新たな感覚であり、発見であった。もしこれが本番のコースで通用するなら、ショットの質は明らかに改善する。

ときどき真っ直ぐ出てスライスする球が出る。その時はヘッドが上から入っている。つまり少し叩きに行っている。ヘッドをインサイドから低く入れることを意識したい。

最後に、今の僕が気をつけるべきポイントをまとめよう:

  • クラブは身体の前
  • 胸郭から始動、背中を使ってターゲットに背を向けるバックスイング
    • 右足から順に動かして最後にヘッドを引く感覚
  • 左肩を下げずにレイドオフのトップからの切り返し
  • いったん止めてから切り返す感覚で、静かに切り返す
    • 左下半身主導で切り返す
  • 右足親指側面で地面を押し、両腿を締める下半身
  • 結果を恐れず、思い切り振ること!

めっちゃ悔しい!上がり3ホールですべてを台無しにしてしまった Bクラス月例杯(入間CC AG)

まだ桜が残るホームコースでの Bクラス月例杯。キャディー付きの組が予約できず、セルフプレーとなる。ハンディキャップ 16 をもらったので、アンダーパーの 87(OUT: 44、IN:43)を目標として臨む。OUT を 43 で終え、IN も 6ホール終えたところで 3オーバー。残り 3ホールをすべてボギーで上がれば 85 と、15 ホールまでは、思った通りのゲームマネジメントができていた。

それにもかかわらず、最後の上がり 3ホールでショットとパットのミスを続けて、ダボ、トリ、トリ。アンダーパーどころか、80台もベスグロ(ベスグロは 88 だった)も、すべて台無しにしてしまった!

めっちゃ悔しい!情けない!

気温 25度という暑さに体が慣れなかった。13番ショートホールで何と 4組待たされ、ハーフ 3時間を超えた。そんなことで集中力を欠いたとは思わないし、思いたくもない。何をやらかしたか、しっかり記憶に刻みつけて、次回に活かすしかない。

  • 16番パー3
    • 168ヤード打ち下ろしのアゲンスト。グリーンヒットすると、止まらず左のバンカーに行く可能性がある。
    • 7I でグリーンとグリーンの間を狙い、サブグリーンに乗る。
    • 救済を受けた地点、残り 20ヤードからのアプローチが寄らず、6m の上りのパットを残す。
    • 最初のパットが想定以上に転がり、ピンを過ぎて 1.5m のところに止まる。
    • 返しのパットがわずかに外れて 3パット。ダボとしてしまう。
    • 最初のパットが順目で転がることを失念していた!
  • 17番パー4
    • ドライバーはいい当たりだったが、右の斜面を嫌がり、左に引っ張ってしまう。
    • 残り 170 ヤード、打ち上げのラフ。4U のミスショットは大きく右に外れ、サブグリーンのバンカーへ。
    • 残り 50 ヤードのバンカーショット、PW で出すもグリーンには届かず。
    • アプローチが寄らず、7m の横からのパットを残す。
    • このパットもグリーンの傾斜に負けて寄らず、1.5m を残し、これも入らず 3パット。トリプル。
  • 18番パー5
    • 2ホール連続ミスしたが、このホールをボギーで切り抜ければ、88。しっかり頑張ろう。
    • ドライバーは会心の当たりでフェアウェイ左サイドへ。
    • 第2打の 5W をチョロる。動揺したのか、残り 200ヤードの第3打、5W を今度はダフる。明らかに力んでいた。
    • 残り 60ヤード、打ち上げ・上り傾斜からの 50度のショット。砲台グリーンに乗ったかと思ったが、エッジから無情に転がり落ちる。
    • 第5打、左足上がりで残り 15ヤード。50度か 56度か迷う。上り傾斜でロフトが寝て、球が上がり過ぎて転がらないことを警戒、50度を選択。
    • うまく打ったと思ったが、50度のためかピンを 3m オーバーし、下りのパットを残す。
    • ピンをわずかにかすめて下ったパットは、残り 1.5m へ。この返しを外して 3パット。トリプル。

ショットのミスも大きかったが、3連続 3パットが痛い。3ホールとも 1.5m のパットを残して、それを入れられなかった。

ファーストパット、あるいは寄せでピンを行き過ぎてしまったのが敗因。「入れたい」とまでは思っていなかったが、「OK の距離まで寄せたい」という欲が働いたように思う。目の前の一打に対して、少し冷静さを欠いていた。15番をパーで切り抜け、85 というスコアが頭の中によぎってしまったのが、その要因を作ったかもしれない。落ち着くために少し時間をかけるなどしてもよかった。

技術的には、もっと 1.5m のパットの練習量を増やすことが考えられる。パッティングレールで 1m を真っ直ぐ転がせるようになってきたので、練習グリーンで 1.5m の練習量・経験値を増やすようにしたい。

3ヶ月前、最後の 3ホールを粘り抜いてベスグロにたどり着いたのとは、対照的なできごとであった。いい経験も悪い経験も積み重ねて、次につなげたいものである。

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DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2024.4.14入間CC OUT→IN (70.2/93.6/126)621672904347365437208.5t、晴れ

  1. スコア:90、パット:37(2.06)
  2. ショット(60Y以上):36、ショートゲーム(60Y未満):54、ペナルティ:0
  3. パーオン率:22.2%、ボギーオン率:61.1%
  4. バーディ率:0%、パー率:33.3%、ボギー率:44.4%
  5. ダブルボギー率:11.1%、トリプルボギー以上率:11.1%
  6. フェアウェイキープ率:750.0%
  7. OB 発生率:0回、ペナルティ率:0回、ガードバンカー率:2回
  8. パー3 計 +4 以下:+4
  9. パー4 パー 4H 以上:5H
  10. パー4 セカンドでグリーンを狙える 7H 以上:8H
  11. パー5 計 +2 以下:+6
  12. トリプルボギー 2H 以内:2H
  13. トリプルボギー直後 +1内:0/1
  14. グリーンオン率(60Y以上)50% 以上:4/16

前半 15ホールは、よいゲームをしたと思う。技術的には、パーオン率 22.2%、グリーンオン率 4/16(25%)がよかった。特に 1番、2番で 180ヤードを 4U でグリーン手前から乗せたこと、さらに 6番で残り 185 ヤードを 5W でグリーン奥に乗せたことが、いい記憶として残っている。5番でも残り 185ヤードを 4U でグリーン手前に運んだし、9番でも残り 142ヤードを 7I でグリーンエッジまで持っていくことができた。前半 OUT は、いい力感でクラブを振り抜けていた。

思えば、後半の上がり 3ホールは、前半のショットの力感、いい具合に力が抜けていた感覚がなかった。ボールに当てようと、少し力んで切り返しており、それがミスショットとなっていた。

ドライバーショットも全体にまずまず。3番、4番はミスショットだったが、それ以外はいい当たりであった。ドライバーがまずまずということもあり、短いパー4である 14番、かなりのアゲンストでもあり、ドライバーを握ってみた。アゲンストであるにもかかわらず、いい当たりはあやうく 210 ヤード先のバンカーに入るところであった。やはりここは安全に 3W で刻むホールである。

桜の舞う 5番ホールでのドライバーショットを、友人が撮影してくれた。この時は上半身に力が入り、下半身が粘れず、左かかとを中心に体が回ってしまう「横振り」のカッコ悪いショットになっている。だが当たり自体はよく、215ヤードほど飛んでいた。


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今日一緒になった一人は、僕のブログを読んでくれている方であった。これで何人目だろう?もともと自分の記録用に始めたゴルフ日記だが、同じ倶楽部の方に読んでいただけるのは嬉しい。入間カントリー倶楽部の難しさ、ハンディキャップ 15 の壁(Aクラスの壁)を共有できる気がする。そして読者の方と同じ組になると、「あまりみっともないゴルフはできない」という、いい意味での緊張感もある。

さて、リソルグループに経営母体が変わった入間カントリー倶楽部だが、メンバーの顧客満足度という点では、いくつか疑問に思うところがある。その最たる例が、今回の 13番ショートホールでの 4組待ちである。全員がグリーンに乗ったらマークして、次の組を打たせるコールオンを行っていたが、今までは絶対に考えられなかった事態である。

休日に 50組以上、詰め込む。キャディーはその半数。ハーフ 2時間半が常態化し、今日に至っては何と 3時間超。

この運営はぜひ再考してもらいたい。メンバーは今、口々に文句を言っており、それを直接ゴルフ場スタフに伝えたり、評価表でコメントを返したりしている段階だが、こういう状況が続くと、黙って退会するメンバーも出てくるように思う。

昨年の猛暑など、気候の変化にもよるのかもしれないが、フェアウェイの整備具合が悪化していると思われるのも、懸念点の一つである。朝食代も値上げされている。

入間カントリー倶楽部は、戦略性に富み、適度に難しく、何度行っても飽きない。グリーンなどのコース・メンテナンスもよい。アプローチやバンカー練習場が完備されている。電車でのアクセスもしやすい。素晴らしいコースだと思っている。

経営効率化、ビジター料金の値上げなどについては、ある程度は致し方ないと理解する。しかしクラブ運営で最も重要と思われる会員の顧客満足度、エンゲージメントが失われる施策については、検討する余地が大いにあるのではないだろうか?

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ゴルフ ラウンド記

倉本昌弘プロの YouTube 動画「ゴルフの真の基本」は、本質的でためになる

ゴルフを始めて 16年。倉本昌弘プロの教えをいつも参考にしてきた。その著書や DVD にだいぶお世話になっており、幾度となくこのブログでも紹介してきた。「倉本節」と言っていいだろう、歯に衣着せぬ辛口で、しかしゴルフの本質を突いた言葉が心に残る。

特に「90 切り」の技術とコースマネジメントについては、完全に倉本プロの教えを参考にしている。残念ながらその上の「平均 85」「80切り」といったレベルには到達できていないものの、絶賛、それを実践中であると言っても過言ではない。

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最近、ゴルフスクールでは「左肩を下げないバックスイング」というテーマを与えられ、コーチから「参考にすべきは、倉本昌弘プロのスイング」と言われた。

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そこで YouTube で倉本昌弘プロのスイング動画を探してみたら、「ゴルフの真の基本」というとても本質的でためになるレッスン動画集が見つかった。全 11 話ある動画の中に、26 のレッスンが入っている。一つの動画は 10分前後なので、全部見るのに 2時間もかからない。

この中で特に印象的だったのは、第4話、第5話(レッスン 7 ~ 11)だろうか。

  • スイングの本質(第4話 レッスン7):
    • スイングで大事なのは足の動きであり、それが先行動作や時間差といったものを生み出す
    • 先行動作や時間差は作るものではなく、できる」という意識で、鳥の羽ドリルと足踏みドリルに取り組んで欲しい
  • スイング軸(第4話 レッスン8):
    • バックスイングの大きさは人それぞれ
    • クラブを振ると、背骨側に回転軸ができる
    • その軸は、歩いても走っても、体重移動してもブレない
    • 人間の身体には厚みがあるので、背中側に軸がある時には、その前にある頭・身体は左右に動く
  • 力感の見えないショットを披露:
    • フルショットは練習場で必要なのか?コースに行ったら、中途半端な距離しか残らない
    • 距離をコントロールすることが大事であって、最大飛距離を練習場で打つことは全く意味がない
  • レッスンでよく耳にする言葉(第5話 レッスン9、10):
    • 過去の歴史の中で、さまざまなトレンドがあった
    • 「左足1軸」
      • 長所も短所もある。力のある人が1軸で振ることでコントロールできるが、反面、距離は出なくなる
    • 「床反力」「地面反力」
      • 今までのレッスンで言ってきたこと。しっかり地面を踏んでクラブを動かすことが、床反力そのもの
    • 「30cm 真っ直ぐ引く」
      • 腕だけで引こうとしたり、力んで外に引いたり、急にインサイドに引いたりする悪癖を直すためのただのキーワード
    • 「バックスイングで右膝を動かすな」「右膝を止めてバックスイングせよ」
      • 右足に体重が 100% 乗ってバックスイングすると、右膝は止まらざるを得ない
      • 「止めるのではなく、止まる」
      • レッスンで言うべき言葉は「右足にしっかり体重が乗った状態で、バックスイングしましょう」
    • インパクトで左の壁を作れ」
      • 100% 左足に体重が乗った状態で回転すれば、壁ができるのは当たり前
    • 現象を直すのではなく、原因を直す言葉が必要
    • 言われている言葉は、何のためのその言葉があるのか、何のためにその言葉を言っているのか、しっかり考えて理解すること
  • 練習場でするべきこと(第5話 レッスン11):
    • やってはいけないのは、同じクラブで真っ直ぐ何球も打ち続けること
    • 練習場の幅いっぱいを使って、ターゲットを変えながら 3球づつ打つ
    • クラブを変えながら打つ
    • ターゲットに向かって、思い描いた球筋を打つために、構えや球の位置を感じる

以下に「ゴルフの真の基本」すべての動画へのリンクを貼っておく:

1.ゴルフの本質、グリップの握り方


www.youtube.com

2.セットアップの本質、ボールの位置


www.youtube.com

3.球筋のメカニズム


www.youtube.com

4.スイングの本質、スイング軸


www.youtube.com

5.レッスンでよく耳にする言葉、練習場でするべきこと


www.youtube.com

6.アプローチ(サンドウェッジ、ピッチングウェッジ)


www.youtube.com

7.8番アイアンでのアプローチ、アプローチの距離感、球を上げるアプローチ


www.youtube.com

8.アプローチのボール位置、バンカーショットの基本


www.youtube.com

9.バンカーショット練習法、ティショットを考える、セカンドショットの距離感


www.youtube.com

10.アゲインストと複合ライ、グリーンの見方


www.youtube.com

11.ラフからのアプローチ、パー3の考え方、ライの悪いアプローチ


www.youtube.com

3D Swing Mentor、来たー!

3D Swing Mentor、来たー!

Jacobs 3D のアンバサダーである TASKGOLF の松本協(タスク)プロが開発した、クラブの重心を感じとり、「重心管理」しながら「引いて引く」スイングを習得するための素振り練習器具である。通称「メンターちゃん」(named by 宮崎太輝プロ)。

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www.youtube.com

ふだん素振り練習に使っている Tour Pro Swinger、通称「うねり棒」と同じ人たちが開発に携わり、ある意味、その上位互換になっている。

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「メンターちゃん」と「うねり棒」を並べてみると、シャフトの曲がりはほぼ同じである。「うねり棒」は逆さにして振れる一方で、「メンターちゃん」は重りがついて、クラブの「重心」を可視化している。シャフトの先に第2の曲がりがあり、ダウンスイングにおけるクラブの進行方向のエネルギー変化を実現している。このため「うねり棒」にはフォローで手首が返り過ぎるという課題があったらしいが、「メンターちゃん」にはそれがない。

クラブを「(テークバックで)引いて、(切り返しで)引く」と、その偏重心特性に従って、クラブは右ループを起こし、自然とインパクトに向かって行く。その重心の動きにできるだけ逆らわず、クラブが胸の前にある「重心管理」された状態を維持して、余計なエネルギーをかけないスイングを学ぶ練習器具が 3D Swing Mentor である。

「引いて、引く」を Jacobs 3D の言葉で表現すると、次のようになる:

  • ヘッドが落ちないようにアーム角(コック)を保持(βトルクをかけた状態を維持)
  • テークバックではシャフトの横方向にクラブを引っ張る(βフォース)
  • 切り返しでは、グリップ方向にクラブを引く(γフォース)

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ちなみに、3D Swing Mentor の背景にあるクラブの原理原則、Jacobs 3D の基礎については、次の 1時間 20分もの解説動画が決定版である:


www.youtube.com

そんな能書きはさておき、とにもかくにも 3D Swing Mentor をさっそく振ってみた。

やばい。

何がやばいかというと、違和感があまり感じられないのだ。

これをいいニュースととらえるならば、僕は「重心管理」ができていることになる。ふだんから「うねり棒」を振っているのが、よかったということだろうか?

一方、悪いニュースととらえるならば、僕が重心を感じ取れない鈍感だということになる。「メンターちゃん」はクラブの偏重心特性を強調しているが、全体にかなり重い。その重みがずっしり来るので、重心を感じにくい気もする。

taskgolf.com

改めて Web サイトや購入者向けの取扱説明動画を見て、正しい使い方を確認する。

Web サイト上の動画で、タスクさんが強調しているのは、手とシャフトのアーム角を維持することである。

  • アーム角を維持することが大切
    • 胸の前に 3D Swing Mentor を構えて、ウェイトの先の部分の白いマークが見える角度を維持
    • その状態のまま体を前傾して構える
  • グリップを緩く握り、グリップの中で圧力の変化を感じる
  • 常に自分の胸の前に重心がある

「重心が管理されている」「重心をキャッチしている」とは、グリップの中に、3D Swing Mentor の重心が収まっていて、腕にテンションがかかっていない状態である。

練習法の概要は以下の通り:

  • ハーフショットの連続素振り
    • 腰より下のハーフショットで「引っ張って引っ張る」
    • ハーフショットからダウンに入る時に、自然に「右回り」ループが生じて、縦のエネルギーが横のエネルギーが変換される
    • それをグリップの中の圧力の変化で感じ取って欲しい。
  • フルショットの連続素振り
    • ハーフショットの次は、振りを大きくしていく。腰から上の世界
    • 振りを大きくする中で、そのまま自然に引っ張り上げる(腕で持ち上げない)
    • トップからは飛球線と逆方向へ引っ張り戻す、ループが発生して、縦から横のエネルギー変換が起こる
    • 引っ張り戻す間に、腰の回転を使って重心を管理するわけではなく、あくまでクラブの特性に従って、身体を動かす
    • クラブの特性に逆らわずに、3D Swing Mentor が行きたいように体を動かす

上記の使い方に注意して、3D Swing Mentor による素振りを行う。何となくだが、僕自身はわりと重心管理ができている方なのだと思う。3D Swing Mentor の重りが、クラブの偏重心を表わしているが、それが必ず胸の前にあるような意識で振ると、グリップ圧に大きな変化を感じないのである。

ラウンドに持って行って、友人にも試しに振ってもらった。彼曰く「スイング中、軽く感じられるところと、そうでないところがある。軽い時は重心管理されていて、そうでない時は重心が外れている。」なるほど、そういう表現もできる。グリップ圧に大きな変化を感じないと言うことは、重みの変化を感じないということである。

僕には、テークバックを手で引いてしまう癖がある。そうすると腕と身体が同期せずに「手上げ」になって、重心が外れてしまう。3D Swing Mentor 自体が重いので、腕だけで引くことは難しい。自然と胸郭を使ったバックスイングの始動が身につきそうな気がする。

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ゴルフスクールのコーチには「身体の正面にクラブがある」「胸の前に、腕とクラブがある」ようにスイングせよ、と教わっている。昔からある教えだが、これがまさに「重心管理」と表現されていることだろう。3D Swing Mentor が教えてくれる重心キャッチの感覚は、胸の前にクラブがある感覚と同じものである。

これからは毎日、素振り練習に「メンターちゃん」を採り入れる。「重いものをゆったり振る」のに「メンターちゃん」は適している。この素振り練習により、テークバックを手で引く癖を修正し、「重心管理」「クラブが胸の前にある」スイングを身につけたい。偏重心特性が強調されているので、クラブの「右ループ特性」を感じつつ、クラブを「縦に下ろす」感覚も身につくと思う。

一方、「うねり棒」はキャディーバッグに入れて、練習場に持っていくことにした。ショット練習の合間に振って、「重心管理」や「右ループ特性」の感覚を思い出すためである。

最後に、Web サイトに掲載されている図を引用しながら、3D Swing Mentor のフルショット時の使い方を、自分用のメモとしてまとめておく:

1.セットアップ

  • グリップする際に、左手小指・薬指・中指でしっかり握り、他の指は添える感じで、柔らかくホールドする感じ
  • 前傾時に縦コックを意識し、アーム角(グリップと腕の角度)を維持する
    • アイアンのセットアップ:前傾した時に目線上でウェイトの縦の白線がすべて見えている
    • ドライバーのセットアップ:先端部の白いマーカーが見えている
    • 白色が見えていない状態では、適切なアーム角が維持できていない
  • 仮想ボールに先端を合わせる

2.動き出し準備

3.テークバック(動き出し)

  • ウェイトを遅らせて、グリップを飛球線後方へ、真っ直ぐ引き出す
  • 左側屈を入れながら、グリップエンドを体幹で引き上げる感覚、ウェイトが遅れてくる感じが重要
  • 身体を回す(ヨコ回転)のではなく、胸郭を縦に動かす、側屈を使う

4.切り返し

  • 身体のコアからのエネルギーでウェイトを引き上げ、飛球線後方へグリップエンドを引き始めることで切り返す
  • 単純に真っ直ぐ引き上げ、ウェイトが背中側へ反転するやいなや、引き下ろす。一瞬たりとも持ち上げない
  • 多少グリップを押し下げる感覚でテークバックすると、先端は回転運動により素早く切り返しに向かう。その際に、両手で持ち上げようとリフトしてはいけない

5.ダウンスイング

  • 振り子運動の感覚でグリップエンドを引き続ける
  • クラブヘッドがいったん背中側に回り込み(シャローアウト)、右回りのルーピングを起こす
  • ゴルフクラブは基本性能としてルーピングを起こし、縦方向のエネルギーから進行方向・横方向のエネルギーベクトルに転換する。そのため勝手にヘッドがボールに向かう感覚を得る

6.インパク

  • グリップを引き続けて、インパクトに向かう
  • ウェイトが勝手に走り、インパクトに向かう感覚。身体側はバランスを保っているだけ
  • グリップを引く方向は、インパクト時点では自分側の上空方向
  • 遠心力でトゥダウンが起こるが、アーム角を完全にほどかない

7.フォロー

  • ウェイトは勝手に飛球線前方へ
  • 自然なシャフトの軸旋回により、自然なフォローに
  • 無理にフォローを作るのではなく、振り子運動の結果、バランスのよいフォローがとれるのが理想

8.フィニッシュ

  • フィニッシュは形を作っているのではなく、振り子運動の中で、自然に身体がバランスがとれた結果の姿である

今年初のバーディー!さらにそこから人生初の連続バーディー!(JGM 霞丘GC 南→西)

ゴルフを始めた後輩の3回目のラウンドは、JGM 霞丘ゴルフクラブにて。河川敷にてデビュー、次は平坦な林間コース、そして今回はなだらかな丘陵コースと、幹事がしっかり考えて、徐々に難易度を上げていっている。

距離は 5,281 ヤードと短い。僕のホームコースの入間カントリーも丘陵コースだが、それよりも傾斜はなだらかである。ホームコースのシニアティーと同程度か、それより易しいくらいのゴルフ場だろう。そう考え、85 を目標スコアとした。掲示板に貼ってある競技結果をみると、ハンディキャップ 15 のゴルファーが 85 で上位に入っているので、目標としてもちょうどよいくらいだろう。

今年はパーオン率の低さ、グリーンオン率の低さが課題で、ショートアイアンでグリーンを狙うよい練習ラウンドにしよう。そんな気持ちで臨んだ。

距離は短いものの、ほぼすべてのホールが横長の砲台グリーンになっている。グリーンのすぐ奥は OB や崖になっており、絶対にオーバーさせないアイアンやウェッジのマネジメントと距離感が求められる。幸いグリーンは朝の雨のおかげで止まり易い。下りのパットも怖くない。一方、上りのパットは相当打たないといけないし、ジャストタッチだと思わぬ方向にボールが曲がる。タッチの出し加減が難しいグリーンであった。

結果は南コース:40(17パット)、西コース:42(15パット)の 82(32パット)と、上々の出来。目標もクリアした。何といっても嬉しかったのは、西コース 6番パー 3 にて今年初のバーディーがようやく取れたことである。さらに続く 7番パー 5 でもバーディー、何とゴルフ人生初の連続バーディーを達成したのであった。

西コース 6番パー 3 は、打ち上げの 125 ヤード。9I のショットが真っ直ぐピン奥 1.5m についた。下りパットのボールがカップに吸い込まれた時は本当に嬉しかった。去年の 11月以来、実に 4ヶ月ぶりのバーディーだったのだ。今年はパーオン率が何と 7%。18ホール中 2回もパーオンできていない。当然、バーディーパットを打つチャンスもほとんどなかったのである。

続く 7番パー 5 は 473ヤード。ドライバーが 220ヤードほど飛び、続くセカンドの 5W もまずまずのあたりで、グリーン手前 40 ヤードまで運ぶことができた。ここから砲台グリーンへ打ち上げ分を含めると、50 ヤードの第3打。いつも練習している距離のショットは、ピンの左手前 1m につき、わずかに右に曲がるラインを強めに打って、人生初の連続バーディーを成し遂げた。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2024.4.7JGM霞丘GC 南→西 (-/-/-)52817282404332483011晴れ

  1. スコア:82、パット:30(1.67)
  2. ショット(60Y以上):32、ショートゲーム(60Y未満):48、ペナルティ:2
  3. パーオン率:44.4%、ボギーオン率:27.8%
  4. バーディ率:11.1%、パー率:38.9%、ボギー率:38.9%
  5. ダブルボギー率:5.6%、トリプルボギー以上率:5.6%
  6. フェアウェイキープ率:50.0%
  7. OB 発生率:1回、ペナルティ率:0回、ガードバンカー率:1回
  8. パー3 計 +4 以下:+1
  9. パー4 パー 4H 以上:5H
  10. パー4 セカンドでグリーンを狙える 7H 以上:10H
  11. パー5 計 +2 以下:+3
  12. トリプルボギー 2H 以内:1H
  13. トリプルボギー直後 +1内:1/1
  14. グリーンオン率(60Y以上)50% 以上:4/14

スタッツでは 60ヤードをショットとショートゲームの境目としているため、ショット 32、ショートゲーム 48 という数字になっているが、短いコースのため 60ヤード以内からパーオンをできる機会が 4回あり、それを 4回とも成功させている。実質、ショット 36、ショートゲーム 44 という内容であった。

南コースは 30台が狙える感触だった。2番でパーパットがカップに蹴られたこと、5番で 1.5m のボギーパットをねじこんだこと以外は、ほぼパーオンして、危なげなくパーを取っていた。7番で 1.2m のパーパットをジャストタッチで打ったところ、カップ手前で予想以上に曲がり、3 パットのボギー。これで 3オーバーとなる。

この 3パットがショックだったせいで、50度と56度のウェッジを 7番ホールに置き忘れてしまう。パットを打つ前は「あそこにウェッジを置いたな」と思っていたのに、3パットしてすっかり頭から抜け落ちてしまった。まだまだ冷静さが足りない。

8番のグリーンに近づいた時に、50度・56度がないことに気づいた。ピンまで 50ヤード弱。PW を使って、5m ほどピンをオーバーさせたものの何とかパー。しかし 9番はグリーン手前からの寄せを 4m ほどオーバーさせてしまい、ボギーとしてしまう。「ウェッジを置いて来なければ、もっと寄せられたのに…」という事件であった。

前半・南コースでは、ドライバーもショットもよい調子だった。今の僕が気をつけるべきは 4点

  • クラブは身体の前
  • 胸郭から始動、背中を使ってターゲットに背を向けるバックスイング
  • 左肩を下げずにレイドオフのトップからの切り返し
  • 右足親指側面で地面を押し、両腿を締める下半身

これらに気をつけてプレーできたのが奏功した。

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後半・西コースでは、ショットがぶれ始めた。バックスイングの捻転が浅くなり、その分切り返しが早く、手打ちになり、インパクトが不安定になった。ドライバーが捉まらず右に行くようになり、3番で痛恨の OB!このホールをトリプルボギーとしてしまったのが残念である。多少の疲れが見えてきたのかもしれない。

それでもあきらめずに、4番・5番を 1パットボギーで粘り続けたところ、6番・7番の連続バーディーにつながった。9番はこの日初めてのバンカーショットを失敗してしまい、ダボ。

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このように距離の短いコースで、ドライバーショットが好調だと、いいスコアが出る。ショートアイアンやウェッジでグリーンが狙えるので、当然、パーオン率やグリーンオン率も上がる。「85切り」のマネジメントが実行できる。

これを通常のコース、たとえばホームコースのレギュラーティー(白ティー)と照らし合わせて考えると、以下の 2つの結論が導き出される:

  • ドライバーの飛距離を伸ばせれば、戦える(「85切り」がめざせる)。
  • アイアンの精度を上げて、150ヤード前後からのパーオン率を高めれば、戦える。

僕としては、アイアンの精度を上げることをめざしたい。おそらくバックティーでも、今のドライバーの飛距離で戦える気がする。バックティー(青ティー)から 85 を出すのが目標である。ただしフルバック(黒ティー)からは厳しいかもしれない。

「稼いだ打数」(Strokes Gaind)を考案したマーク・ブローディ『ゴルフデータ革命』によれば、飛距離と精度はトレードオフではないが、アマチュアがスコアを縮めるには飛距離のほうが精度よりはるかに重要であると結論づけている。ドライバーの飛距離が 20ヤード違うと、アマチュアにとって 1.3 - 1.6打の差になる。

しかも「よく飛んだときでも 220ヤードに届かないアマチュアには、6,500ヤード以上のコースで平均スコアを80に近づけることさえほとんど不可能である」とさえ明言されている。耳が痛い。

しかし還暦を過ぎた今、ドライバーの飛距離を伸ばすことは難しいし、これからは逆に落ちてくる可能性もある。『ゴルフデータ革命』によれば、平均 90のプレーヤーと平均 80プレーヤーの10打の差は、ティーショットで 2.5打、100ヤード以上のショットで4打、100ヤード以内のショートゲームで 2.1打、パットで 1.4打ある。100ヤード以上のグリーンに近づけるショット、100ヤード以内のショートゲームで 6.1打の差がある。

僕としては、ドライバーの飛距離が落ちる前に、この 6.1打を縮めることをにフォーカスしたい。すなわちアイアンショットの精度を高めたい。アイアンの打点を安定させることができれば、おのずとドライバーのミート率も上がってくる期待もある。

150ヤード以内からグリーンを狙うショットの成功率を 50% にする。グリーンから外れた残りの 50% については、そこから 2.5打で上がりたい。できればワンピン以内に寄せてパット勝負に持ち込みたい。そのためにはバンカーショットも含め、ウェッジの練習を徹底的に行う必要がある。

これは面白い。動的計画法に基づくゴルフの統計データ分析により、ゴルフの 1打の価値を示す。ゴルフは各ショットによる多段階の決定問題と見なせるので動的計画法が応用できる。

(2018年3月:再読
3年ぶりに読み直したら、自分の上達具合に応じて、新たな箇所が気になったりした。データに基づくパッティングのライン読みは、もっと頭の中に入れて実践してみると、役に立つ気がする。)

スコアに対するショットの貢献を「稼いだ打数」と定義する。ホールアウトまでの平均打数の減少分からそのショットの 1打を差し引いたもの 。たとえば 、平均スコア 4のホ ールでティーショットを打ち 、ホールアウトまでの平均打数が 2.8打のフェアウェイにボールが止まったとすると 、このティーショット 1打でボールを 1.2打分カップに近づけたことになる 。この 1回のティーショットで稼いだ打数は 0.2打となる 。

「稼いだ打数」を、パット、ティーショット、100ヤード以内のショートゲーム、100ヤード以上のショット(「アプローチ」という)など、ショットの種類で分類。これら Score Gained Putt (スコアに対するパットの貢献。たとえば 平均打数が 1.5打の距離から 2パットでホ ールアウトしたとすると 、稼いだ打数は -0.5打となる 。)、Score Gained Driver、Score Gained Approach / Shortgame などの指標により、それぞれのショットの価値を分析すると、米国 PGA ツアーで活躍するプレーヤーの特徴・意外な姿が浮かび上がってくる。PGA ツアーのすべてのショットが記録されているデータベース、ショットリンクの賜物である。

さらには平均的なアマチュアプレーヤーのデータベースもあるので、たとえば平均80プレーヤーと平均90プレーヤーの違いがわかる。

パッティングについては、(A) ツアー選手、(B) スクラッチプレーヤー、(C) 「平均 90 プレーヤー」が 1パットで入れる確率:
(A) (B) (C)
0.6m: 99% 99% 95%
0.9m: 96% 93% 84%
1.2m: 88% 80% 65%
1.5m: 77% 66% 50%
1.8m: 66% 55% 39%
2.1m: 58% 47% 32%
2.4m: 50% 41% 27%
2.7m: 45% 36% 23%
3.0m: 40% 33% 20%

平均90プレーヤーだと、1.5m(5ft)を1パットで入れる確率は 50%、平均 1.5パット(SGP)である。ここを 1パットで入れれば SGP で0.5打稼ぐことになる。

また、平均 90のプレーヤーと平均 80プレーヤーの10打の差は、ティショットで 2.5打、100ヤード以上のショットで4打、100ヤード以内のショートゲームで 2.1打、パットで 1.4打あると分析している。つまりわれわれレベルはショット練習が重要ということだ。

またセカンド・サードショットにおいて、打ち易い距離を残すべき、というのが、アベレージ・ゴルファーへの一般的な教えだったが、実はハザードがない限り、できるだけグリーンに近づけるべきというのが統計的にデータ分析をした結論。へぇー。確かにウェッジのフルショットの距離、70-100ヤード残すよりも 30-50ヤードの方がグリーンに乗せる確率は高そう。

そして最も興味深いのは、「飛距離か精度か」という問いに答えを出していること。これらはトレードオフではなく、実は統計的には「よく飛ぶゴルファーほど真っ直ぐ打てる。」そのうえで「プロにとっては飛距離のほうが精度より重要である。アマチュアがスコアを縮めるには飛距離のほうが精度よりはるかに重要である。」と結論づけている。

というのは、20ヤード、ドライビングディスタンスを伸ばした時の縮まる打数は、PGAツアー選手で 0.8、80プレーヤーで 1.3、90プレーヤーで 1.6、100プレーヤーで 2.3。精度を 1度高めた時の縮まる打数は、PGAツアー選手で 0.8、80・90プレーヤーで 0.9、100プレーヤーで 1.0。つまり、われわれにとってドライビング・ディスタンス、「飛ばし」は重要なテーマなのである。

このように自分のレベルではどのショットを練習すべきなのか、その方針を導くことができる。その他にも興味深い、意外な事実が導かれ、一読の価値あり。

http://golf103.hatenablog.com/entry/2014/03/29/%25e6%259c%25ac-broadie-every-shot-counts-%25e6%2597%25a5%25e6%259c%25ac%25e8%25aa%259e%25e8%25a8%25b3%25e3%2581%25ae%25e3%2582%25bf%25e3%2582%25a4%25e3%2583%2588%25e3%2583%25ab%25e3%2581%25af%25e3%2580
ゴルフ ラウンド記

左肩を下げずにバックスイング、レイドオフのトップから切り返す感覚が「アウトサイド・イン」で新鮮

スイングの根幹はだいぶ固まってきたと思ったのだが…。最近またバックスイングの課題に取り組んでいる。

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  • 身体(胸郭)を使ってテークバックする。手でクラブを引くのは NG
    • 手で引くと、捻転が途中で止まることにより、最後は手上げのトップになる
  • クラブは常に胸の前にある
    • P2 の位置で胸が右を向き、クラブはその前にある
    • この時フェイスは地面を向く(前傾している背中と同じ角度)
    • P3 の位置で胸はトップ(P4)と同じ向き
  • 左肩を下げない、レイドオフのトップを意識する
    • 「左肩を下げる(左側屈)」という教えもあるが、僕の場合、下がり過ぎて捻転が途中で止まってしまう
    • 左肩と地面の距離を変えない。頭が前に行かない
    • トップに向けて、前傾が緩む(起きる)感覚があっていい
  • 背中を使って捻転、トップの位置で、ターゲットに背中を向ける

左肩を下げないバックスイングのお手本は、倉本昌弘プロや全盛期のタイガー・ウッズとのこと。

そのためのドリルとしては:

  • P3 でいったん静止。そこから起き上がる動作を入れてバックスイングする
  • ショット練習の合間に、この動きを取り混ぜる

バックスイングとともに気をつけるべきは、下半身・脚の使い方である。これについては、最後に述べる。

左肩を下げず、トップで前傾が起きる(緩む)意識だと、シャフトが横に寝てレイドオフの状態になる。レイドオフ(シャフトが横)の状態から、身体の回転を使って切り返すと、シャフトが横から縦になって下りてくる

その際、自分では「アウトサイド・インに振っているんじゃないか?」という感覚で、違和感があるのだが、実は「それが正しい」のだそう。コーチには「よくその感覚に気づいたねー!」と言われた。

いわゆるシャローアウトの「右回り」「右ループ」とは、逆の感覚。これでいいのかと思うが、コーチによればそれが正しいということだし、そういえば堀尾研仁プロコーチも「一本背負い(右掌を地面に向ける)」「アウトサイド・イン」の感覚と言っていたことを思い出す。

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トップの位置をレイドオフにしようとすると、一瞬、重心が少し外れてヘッドが後方へ落下する感覚がある(Jacobs 3D でいう α ローテーション)。昔、三觜プロがパッシブトルクといっていたもので、クラブの「右ループ」特性によるものである。そのヘッドの落下を、右手人差し指で支えて、クラブの重さとして感じることになる(α ローテーションと相殺する α トルクをかけている)。この右人差し指で支える力(α トルク)と、グリップを引く力(γ フォース)とが合わさって「アウトサイド・イン」の感覚を生んでいる気がする。

感覚は「アウトサイド・イン」だが、深く捻転したトップから、身体が回転してクラブを引っ張るので、実際にはインサイドからヘッドは入ってくる(逆にバックスイングが浅いと、本当に「アウトサイド・イン」の軌道になってしまう)。そして何より、自分ではそんなに頑張らなくても、力のある球が出る。

逆にここで頑張ると当たらなくなる。頑張ると、クラブを右人差し指で押す感覚が強くなる。おそらくこれは一種の力みであり、クラブに余計なエネルギーを与えることになる。「アウトサイド・イン」の感覚が強くなり、球を叩きに行くことになる。そうするとヘッドが上から入り、ダフったりトップしたりする。フェアウェイウッドを打つ時によくそうなる。そうなった時にティーアップして打つとテンプラになる。上からヘッドが入っている証拠である。球をレベルに捉まえるなら、インサイド・アウトの軌道を作る

切り返しからは、身体の回転を使って、グリップ方向にクラブを引く。トップからハーフウェイダウン、P4からP5 にかけては、横になったクラブを立てて下ろす感じである(ここが「アウトサイド・イン」の感覚)。どうもこの時、実際のクラブはシャローアウトするようだ。つまり実際には「右回り」になるらしい。

そのことを示している動画がある。堀尾研仁プロコーチが中西直人プロにアドバイスしている動画である。左肩をフラットに回し、右足支点でターンする。この動画の 3分10秒あたりで「フラットなクラブを低い位置から立てると、シャローに来る」と言っている。これって僕が習っていることと通じる内容なのではあるまいか?右足支点(かかと)で切り返すと、低くシャローに入る。感覚的には「右、右、左」、「右足で回って、右で切り返して、左に乗っていく」と言っている。


www.youtube.com

ハーフウェイダウンからインパクト、P5 から P7 にかけては、それまで縦に下ろして来たエネルギーが横方向のベクトルに転換されて、クラブが動いていく。その方向転換したエネルギーを使って球を打つので、自分ではあまり頑張らなくてもよい。

余計な力をかけずに、クラブが行きたい方向に行かせる。この辺りは三觜喜一プロ、森守洋プロ、あるいは Jacobs3D アンバサダーの松本協(タスク)プロが言う(テークバックで)引いて、(切り返しで)引くスイングの感覚なのかもしれない。

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ちなみにクラブが常に前にあるショットは、本質的にはバンカーショットと同じだと、コーチは言う。ゆりかごを下から支えて身体の前で揺らすイメージで、クラブが胸の前にあるように意識する。これがいわゆる「重心管理」された状態なのかもしれない。

このように違和感さえある新感覚のバックスイングと切り返しであるが、ドライバーショットの球が強くなったのを感じる。

ただ真っすぐ出た球がスライスすることがある。やはり「アウトサイド・イン」にヘッドが入っているからだろうか?コーチによると、右足がうまく使えていない。右足親指の側面を地面につけて、両腿を内側に締める下半身の使い方ができていない。右膝が前方に動くために左腰が引ける動きになり、スライスになっているらしい。なるほど。

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まとめると、

  • クラブは身体の前
  • 胸郭から始動、背中を使ってターゲットに背を向けるバックスイング
  • 左肩を下げずにレイドオフのトップからの切り返し
  • 右足親指側面で地面を押し、両腿を締める下半身

これらが今、僕が取り組むべき技術テーマである。