Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

「地面反力」を使う左足の踏み込みを勧められたが、まだ早い。その前に取り組むべきテーマがある

昨日一緒にラウンドしたシングルプレーヤーの友人は、切り返しでの左足の踏み込みにハマっている。左足の「地面反力」を使うことで飛距離が伸びるとのこと。僕にもしきりに勧めてくる。確かにホームコースのバックティーからは、ドライバーの飛距離が求められる。

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友人がハマっているのは、「ひぐけんゴルフ TV」の「左足踏み込み」の解説動画である。正直「ひぐけんゴルフ」は、今まで見たことがなかった:


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また「タカサックゴルフチャンネル」の「下半身リードの鍵は左膝」という動画も、同じように左足の使い方を扱っている:


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これら 2本の動画を見て(あれだけ勧められると見ざるを得ない)、自分なりの解釈をしていこう。

まず「ひぐけんゴルフ」の「左足踏み込み」の動きは、次の3つのステップのドリルを行うことを提唱している。各ステップを明確に分けて行うことで、一つ一つの基本的な動きを身につける。ふだんの練習の中で、20-30球くらいをこのドリルに当てることを推奨している。

  1. クラブをトップまで上げて止まる
  2. 右に向いた胸をキープしたまま、左足を踏み込む
  3. 地面を蹴って左下半身を使う意識で、ダウンスイングする

「ひぐけんゴルフ」より

ステップ 2 が上半身と下半身の捻転差を生む。

ステップ 3 はいわゆる左足の「地面反力」である。左足を踏み込んだ際の地面からの力を利用して、左サイドの尻を後ろに引くことで、回転の推進力を得ると同時に、クラブの通り道を作る。

ステップ 2. について「タカサックゴルフチャンネル」では、「左膝を割る」という表現を使っている。胸を右に向けた状態で、左膝だけを壁につける(ぶつける)。その時、左股関節が外旋する。これにより、胸(肩)と腰の捻転差、いわゆる X ファクターを最大にする。

「タカサックゴルフチャンネル」:左膝を割る

「タカサックゴルフチャンネル」:捻転差

要するに、切り返し時に胸を右に向けたまま、左足を踏み込む(左膝を割る)ことが鍵である。「ひぐけんゴルフ」では、さらにその後の地面反力まで言及していることになる。

この 2本の動画を見て、僕は自分がよく見ている三觜喜一プロの「MITSUHASHI TV」の教えを思い出した。胸郭の動きを使う「うねりスイング」である。

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まず「ひぐけん」のステップ 2、そして「タカサック」の動画の動きは、三觜プロの言う「肩と胸郭の分離」に通じる。胸を右に向けたまま左足を踏み込むには、「肩と胸郭の分離」ができないと難しい。三觜プロはその動きを身につけるために、「うねりドリル」を勧めている:


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そのうえで三觜プロは、クラブを上げているうちに左足を踏み込む「プロのような」切り返しを身につけるドリルとして、「ステップドリル」を提唱している:


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この動きにより、下半身は左下へ、上半身は右上へ、引っ張り合う。上半身と下半身の捻転差・引っ張り合いが、飛距離の源泉となる。

「うねりドリル」「ステップドリル」はずいぶん前に取り組んで、苦労の末にある程度できるようになったと、自分では勝手に思っている。

実際のスイングにおいて、クラブを上げている間に、胸が右を向いた状態で、左足の踏み込みができているかについては、まったく自信はないけれども。

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一方、「ひぐけん」のステップ 2 から 3 の左足の踏み込みについては、ゴルフスクールのコーチに習った(矢部昭プロ直伝の)右足荷重せずに打つドリルが当てはまると思う。「ひぐけん」ではトップの状態から踏み込むが、この「昭和」のドリルでは左足荷重の状態から、バックスイングを行うと同時に、左足を踏み込んでいく。つまり左足踏み込みとバックスイングの順番は違うが、トップからダウンスイング以降の動きは同じである。このドリルにより、左サイドの動き、左足を踏み込んでその反動でターンさせる動きが身につくと思う。

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友人はさらにその先のステップ 3、 地面反力をさかんに勧めてくるが、地面反力を積極的に使おうとすると、スクワットをするような動きになり、頭が上下するし、地面を蹴るタイミングが難しい。上級者の彼だからできるのだろう。せっかくのアドバイスではあるが、僕はそれに惑わされることなく、自分のスキルレベルに合わせて、自分のペースで段階的に取り組んでいくつもり。

下半身・脚の使い方については、現在取り組んでいる右足の使い方を身につけるところから始め、左足の使い方についたは矢部昭プロ流のドリルを行う。上半身と下半身の捻転差については、「うねりドリル」と「ステップドリル」の継続である。すなわち、以下が僕の練習メニューになる:

  1. まず右足の使い方に取り組む。
  2. 左サイド・左足の使い方については、右足荷重せずに左足を踏み込むドリルを行う。
  3. この二つで両脚の使い方を学びつつ、切り返しのタイミングについては、三觜プロの左足を踏み込みながらの「ステップドリル」を行う。

この3つの動きがある程度できるようになったその先に、地面反力というテーマがあると考えている。

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バックティーから「90切り」をめざす。前半はよかったが、バンカーショットのミスをきっかけに後半崩れた(入間CC Back AG)

上級者の友人とホームコースのバックティーから回る。暖かく風も弱いゴルフ日和。直前のゴルフスクールで「バックスイング時に左肩が下がっている」と指摘を受け、その修正がまだできていない状態でのラウンドとなった。

バックティーからの「90 切り」に向けて、連続パーとまたとないスタートを切った前半 OUT。しかし 8番パー3 のバンカー脱出に失敗してトリプルを叩き、45(14パット)としてしまう。

目標達成に望みを残しての IN も、11番パー4 でバンカー脱出に失敗してダボ。その後は林に入れたり(14番)、パー3 でアプローチのミスが続いたり(13番、16番)で、何と 52(17パット)と崩れ、97(31パット)と不甲斐ない結果に終わってしまった。ハンディキャップは 15.2 から 15.5 に逆戻りである。

先週の月例競技と同じように後半 IN で大叩きするゲーム展開。技術的な課題も変わらない。グリーンを狙うショットの精度、フェアウェイウッドの精度、バンカーショット、薄芝のライからのアプローチミス

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バンカー脱出失敗からの大叩きがいただけない。朝のバンカー練習場ではちゃんと一発脱出できるのに、本番ではきちんと振り切れずに失敗してしまう。ラウンド後もバンカー練習に向かうが、ちゃんと脱出できていた。ときどきバンスが使えず深く入ってしまったり、距離感を出せなかったりするものの、僕のレベルであれば、とにかく一発で脱出させること、あわよくばグリーンに乗せることが先決である。本番で失敗するということは、やはり「心がざわつく」メンタルの問題もあるのだろう。自信がないものだから、怖がって合わせに行き、振り切れていないということだろう。

グリーンを狙うショットのミスも相変わらず多い。パーオン率 0 % はひどい。これもメンタルに起因すると思っている。「乗せたい」欲からの力みである。

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そしてマネジメント的にも少しリスキーな選択をしてしまい、それがミスにつながっていた。たとえば 6番は第2打をグリーンに近づけるべく 4U を選択して、チョロってフェアウェイバンカーに入れてしまった。ライが難しいところだったので、無難にショートアイアンを使うべきであった。14番もティーショットのミスを取り返すべく、サブグリーンまで届く 4U を選択したが、ボールは右の林に突入してしまった。こういったマネジメントのミスでも 3打は損している。

バンカーショットにしろ、グリーンを狙うショットにしろ、「成功体験」を増やすしかないと思っている。「卵が先か、鶏が先か」という話ではあるのだが、失敗体験ばかり多くて、かって力むミスにつながっている。成功体験が増えれば、徐々に改善に向かうと信じたい。そのためには、過去にも未来にも思いを馳せず、目の前の一打への集中することである。

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DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2024.3.16入間CC OUT→IN (71.8/93.6/196)6573729745524057315010.5t、晴れ

  1. スコア:97、パット:31(1.72)
  2. ショット(60Y以上):40、ショートゲーム(60Y未満):57、ペナルティ:0
  3. パーオン率:0%、ボギーオン率:55.6%
  4. バーディ率:0%、パー率:16.7%、ボギー率:44.4%
  5. ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:16.7%
  6. フェアウェイキープ率:64.3%
  7. OB 発生率:0回、ペナルティ率:0回、ガードバンカー率:5回
  8. パー3 計 +4 以下:+8
  9. パー4 パー 4H 以上:1H
  10. パー4 セカンドでグリーンを狙える 7H 以上:6H
  11. パー5 計 +2 以下:+3
  12. トリプルボギー 2H 以内:3H
  13. トリプルボギー直後 +1内:2/3
  14. グリーンオン率(60Y以上)50% 以上:3/19

唯一よかったのは、ドライバーショットだろうか。口の悪い友人には「素振りだけはハンディキャッパー」とからかわれていたが、今日は「(素振りだけでなく)実際のショットも横振りになっておらず、よかった。5番と10番のドライバーショットは、今年一番では?」と褒められた。

最近の練習テーマである右足の使い方が身について、足が暴れずにフィニッシュを決められるようになってきたということだろう。上半身が力まずにスイングできると、いいショットになる。バックティーからだと力みがちだったが、先週同様、いい力感でドライバーを振れて、真っ直ぐな球筋で 220 ヤードほど飛んでいたように思う。

後半の大叩きが悔しいが、友人には「前半はシングルプレーヤーみたいだった。それだけのポテンシャルはあるということ」と慰められた。そうだ、うなだれる必要はない。頭を上げて前を向こう!

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そのシングルプレーヤーである友人は、今「ひぐけんゴルフ」の左足踏み込みによる地面反力にハマっていて、僕にもさかんに勧めてくる。これについては稿を改めたい

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ゴルフ ラウンド記

4ヶ月連続のベストグロスがかかった B クラス月例杯。80台をめざすも、ショートゲームのミスが多く撃沈…(入間CC AG)

気温は 11度まで上がったものの、先週に引き続き、6m/s の強風が吹くホームコース。4ヶ月連続のベストグロスがかかった B クラス月例杯(ハンディ 15以上)に参加する。試合開始前から「自分で自分にプレッシャーをかけてどうする?」とも思うが、ベストグロスをいやがうえにも意識してしまう。

この日のコースハンディキャップは 14(僕のハンディキャップは 15.2)。パープレーには 86 というスコアが必要になる。腰に不安も抱えており、80台にたどり着くこと、つまり 89(OUT:45、IN:44) を目標として臨んだ。

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ドライバーを含めてショットはまずまずであったが、ショートゲームのミスが多く、前半 OUT は3連続ダボ、後半 IN はトリプルボギー 2回を叩く。それでも OUT はパーを取り返し、目標通りの 45(15パット)と粘ってはいたのだが、風が強くなってからの IN はパーが取れず、2つのトリプルボギーを最後まで取り戻すことができなかった。

OUT:45(15パット)、IN:49(17パット)。短い IN コースで叩いたのは悔しい。

因みに本日のベスグロは 89、ただ一人であった。つまり 89という目標設定自体は妥当なものであった。そして計画通りには行かないのが、ゴルフである。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2024.3.10入間CC OUT→IN (70.2/93.6/126)6216729445493856323010.5t、晴れ、風速 6m/s

  1. スコア:94、パット:32(1.78)
  2. ショット(60Y以上):38、ショートゲーム(60Y未満):56、ペナルティ:0
  3. パーオン率:5.6%、ボギーオン率:50.0%
  4. バーディ率:0%、パー率:16.7%、ボギー率:55.6%
  5. ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:11.1%
  6. フェアウェイキープ率:71.4%
  7. OB 発生率:0回、ペナルティ率:0回、ガードバンカー率:3回
  8. パー3 計 +4 以下:+5
  9. パー4 パー 4H 以上:1H
  10. パー4 セカンドでグリーンを狙える 7H 以上:8H
  11. パー5 計 +2 以下:+3
  12. トリプルボギー 2H 以内:2H
  13. トリプルボギー直後 +1内:2/2
  14. グリーンオン率(60Y以上)50% 以上:1/17

悔しい結果に終わったが、ある意味、自分の弱点、強化すべき課題が明確になったという点では、有意義なゲームであった。

ドライバーショットはまずまず。腰に不安があるものだから、マン振りしない。したがってフィニッシュが取れる。力まずに振ることでミート率がよく、キャリー 200ヤードがほぼコンスタントに出ていた。17番では右ドッグレッグのフェアウェイを突き抜けており、ランも含めると 240ヤード飛んでいた。

要するに、フィニッシュが取れる力感、すなわち素振りの力感、リズムとテンポで振ればよいこと、上半身の力みを抑えて脚を使うべきであることを、改めて確認することができた。

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問題はセカンドショット以降である。グリーンを狙うショットの精度が、1/17(6%)と低過ぎる!パー4 でグリーンを狙えるのが 8ホールあるのに、パーオン率 5.6% はひどい。

アイアンショット自体は、もっとパーオンできてもおかしくない出来だった。今日は番手選択のミスが多かったと思う:

  • 8番パー3:
    • 150ヤード+アゲンストで、170ヤード打つところを 4U まであげてグリーンオーバーした。
    • 5I を選択すべきだった。
  • 10番パー4:
    • 第3打、110ヤード+10ヤード打ち上げ。9I でグリーンヒットするも、右奥にこぼれた。
    • さすがに PW では届かなかったろう。9I の左右の精度向上!
  • 12番パー5:
    • 第3打、75ヤード+フォロー。56度のハーフショットの当たりが薄く、わずかにグリーンに届かず。
    • フォローを怖れ過ぎた。56度のスリークォーターショットか、50度のハーフショットを選択すべきだったのではないか?
  • 14番パー4:
    • 第2打、150ヤード+フォロー。手前から速いグリーンなので、8I ではなく 9I を選択。ナイスショットだったが、わずかに届かず。
    • 8I を選択すべきだったかも。いや、その後のアプローチのショートが痛い。
  • 16番パー3:
    • 163ヤード+20ヤード打ち下ろし+フォロー。9I がわずかにダフり、手前のバンカーに捕まる。
    • 8I を選択すべきだった。あるいは 9I の左右の精度の問題。グリーンとグリーンの間を狙ったはずなのに、左に捕まった。
  • 17番パー4:
    • 第2打、133ヤード+10ヤード打ち上げ+アゲンスト。グリーンヒットするとオーバーすると思い、8I を選択。いい当たりなのにわずかに届かず、砲台を下ってきてしまう。
    • 7I を選択すべきだった。

ドライバーが真っ直ぐ飛んでいたのとは対照的に、フェアウェイウッドはうまくミートしないミスもあったし、横風でだいぶ流される場面が多かった。ちょっとドロー回転がかかった球が、大きく左に曲がったり、スライス回転のかかった球が、アゲンストで戻されたり。

さらにグリーンを外した後の、残り70ヤード以内の精度も低過ぎた。薄いベアグラウンドのようなライ、上り傾斜、風の影響などもあって、ショートさせるミス多発。

  • 4番パー4:
    • 第3打、残り 50ヤード打ち上げ。56度をショートさせ、ボギーオンならず。
    • 上り傾斜を考慮して、強く打つべきだった。
  • 5番パー4:
    • 第3打、残り 46ヤードだが、ベアグラウンドのようなライ。56度を大ダフり。
    • その後同じようなライの50ヤードから、2m にオンさせると言うチグハグ。
  • 6番パー4:
    • 第3打、右サイドから残り 50ヤード。4番・5番のミスが頭によぎったか、切り返しの間に余裕がなく、シャンク。

50ヤード前後のミスから、4番から6番の難しいパー4を 3連続ダボとするようでは、ゲームを作れない。

  • 10番パー4:
    • 第3打がグリーン右奥にこぼれ、そこからのアプローチが下り傾斜を怖れて寄らず。
    • 下りの 6m のファーストパットも大きくショートさせて、3パットのトリプル。
  • 13番パー3:
    • 直前の 12番で1.5m のパーパットを外して、流れを作れず。
    • 直後の13番は 7I が捕まって左バンカーへ。左足下がりのライからダフって脱出できず。3打目はトップしてグリーンオーバー!
    • ここから1.5mに寄せるも、パットを決め切れずトリプル。

10番と13番のトリプルボギー2つで、メンタル的にはだいぶやられた。14番以降で、パーを取ろうと焦るが、結局一つも取れず仕舞いに終わる。

まぁこういう日もある。番手選択も含めてショットのミス、そしてショートゲームのミスが重なった。自分なりには精神面で切れそうになるのを耐えて、最後まであきらめずに頑張ったゲームであった。スイングの内容的には、80台にたどり着けたラウンドであっただろう。

今日の PCC は 2.0 と難しい状況であった。ハンディキャップは 15.2 と変わらず。しかし次回以降、80台を出していかないと下がってしまい、Aクラス入りがまた遠のいてしまう。ハンディ 15 の壁を改めて感じている。

ドライバーショットの力感、セカンド以降の精度(長いクラブのミス、風を考慮したアイアンの番手選択)、バンカーショット、アプローチの精度など、課題が明確になったのだから、また練習に励もう。

朝のバンカー練習ではまずまずだったんだけどなぁ。左足下がりなどさまざまなライを含め、まだまだ練習が足りない!

そして風が強い中、あれこれ考え、試行錯誤しながらゲームを組み立てようとしているうちに、スイング技術の向上だけではないゴルフの面白さが、ほんの少しわかってきたような気がする。今の自分の技術の範囲で、今置かれている状況の中でできることを考え、それをつなげていく妙味。精神的にきつい中で、そういう新たな感覚があったような気がする。

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先日の積雪で、練習場(レンジ)が当面使えなくなってしまっている。最近、僕は朝のショット練習をしないのだが、早く復旧されることを望んでいる。

冬の間は、東武東上線坂戸駅からゴルフ場に向かうクラブバスから、富士山がよく見える。今日は忘れずに写真に収めることができた。

衝動買いした Ai-ONE 2-Ball パターは、なかなかよい感じ。ロングパットは多少芯を外しても転がってくれる。その一方で 10.5ft の高速グリーンの急な下りで「触るだけ」の微妙なタッチも出せる。7年ぶりに、エースパターに昇格しそうである。

ところが何と「AI 設計のフェース Ai-ONE と、三角ネック TRI-BEAM を合体」させた究極の 2-Ball パターが 4月に発売されるらしい。どうする、俺?

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ゴルフ ラウンド記

吉本巧プロが説く「85 を切るマネジメント術」

半年ほど前、「吉本巧の YouTube ゴルフ大学」で話された「85 を切るための 10ヶ条」を紹介した。85 は「90台の世界」と「70台の世界」という全く違う世界の境目のスコアであり、90台の世界の技術・スキル・考え方では、70台の世界に行けないと、吉本プロは熱く語る。

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「90 切り」=「90台の世界」ではボギーを取ればよかったが、「85 切り」=「70台の世界」ではパーを取らなければいけない。「泥臭いパー」をどうやって取っていくか?「85 を切るマネジメント術」(正、続)という動画で、その基本的な考え方・マネジメントが示されており、「85 を切るための 10ヶ条」の内容がさらに掘り下げられている。


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  1. パーの数の目標 8個(ハーフ 4個)
  2. 一つのアプローチのやり方(ピッチ&ラン)のマスターになる
  3. 「グリーンオン率」 50%
    • アイアンを磨いて、グリーンを狙う時には 50% 乗せる
    • 外した時の 1/3 は死に物狂いで「寄せワン」のパー

これが基本的な考え方である。ではグリーンを狙うアイアンショットはどうするか?パーパットをねじ込むにはどうするか?

  • グリーンを狙う時は、ピンの位置で狙う場所を決める
    • ロングサイド、その中心を狙う
    • ショートサイドに残すと「寄せワン」が難しくなる
  • 例:135 ヤード、右手前のピン位置
    • ロングサイドの中心は 145ヤード → 1番手上げる
    • ピッタリ打てたら 2パットのパー
    • ショートしたら、ピンハイのバーディーチャンス
    • オーバーしたら、易しめのアプローチが残る

僕は、グリーンオン率が低過ぎる。特に「乗せたい」という欲が強いと力む。グリーンが直接見えず、「乗らなくてもいい」くらいの気持ちの方がいい結果につながっている。ふだんのショット練習でミート率・精度を向上させるとともに、本番でのメンタルマネジメントが求められる。

グリーンオンの成功体験を増やしていくことが必要だと思う。

  • パーパットをねじ込むためのラインを作り、作ったラインに打つ
  • ラインを作る時には「ジャストタッチ」よりも弱い「コロコロ コトン」の距離感で曲がりをイメージする
    • プロライン、必ず「高いサイド」から狙う
    • 「ジャストタッチ」よりも「コロコロ コトン」だとより大きな曲がりをイメージできる。カップインの確率が上がる
  • 怖いから皆できない。恐怖心に打ち勝ってふくらませるべし!

「ジャストタッチ」よりも弱めの「コロコロ コトン」で、より大きな曲がり幅をイメージした方が、入口が大きくなり、カップインの確率が上がる。説得力のあるロジックだが、カップ回りをきちんと読んでおく必要があるし、微妙なタッチを出すストロークも、より難しいものになりそうな気がする。

下りのパットはこの考え方がよいのだろうと思う。上りのパットはもっと強めに、たとえばペルツ博士の 43cm オーバーさせる距離感とラインでストロークしてもよいと思うのだが、どうなんだろう?


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続編では、パー3、パー4 のグリーンを狙う攻略法が具体的に紹介されている

パー3 は罠が凝縮されており、4ホールすべて「ボギーでよし」、しかし「絶対ダボは叩かない」と考える。

その際に最も重要なのは、ティーグランド(ティー・マーク)の向きを確認すること。たとえば 2グリーンの場合、グリーンとグリーンの間を向いている時が多い。

  • 必ず飛球線後方から、しかもティーグラウンドの外から向きを確認する。

ダボになり易いケースとして、右斜めになったグリーンを例に、その攻略法を紹介する。こういうグリーンでは、右手前にバンカーや池などのハザードがあることが多い。

  • ピンハイの位置からフロントエッジまでの距離が一番長い方向(動画だと③)から攻める
    • 1バウンド目のエリアが広い
    • ②は距離が短い時、調子がいい時は自己判断で狙ってよい
  • パー3 の 1打目は「負けない」狙いをする
    • フェード、ドローが打ち分けられるのなら、右斜めのグリーンはフェード、③を狙うと負けない(左斜めグリーンはドロー)

パー4 の 2打目、グリーンに向かって打てるショットのマネジメントを、残りの距離別の考え方をまとめている。これはパー3、パー5 でグリーンを狙うショットにもあてはまる。

  • 200ヤード以上:オンしなくていい。目標:ボギー、ダボ以上にしない
    • ハザード、ペナルティなど「絶対打ってはいけないエリア」を避ける
    • 避けられないなら、その手前に刻んで「計画的ボギー」をとる
  • 150-200ヤード:オンしなくてもいい。目標:ボギー・パー、悪くてもボギーで抑える
    • 「次にアプローチしやすいエリア」を狙う
    • もしなければ、グリーン手前に刻んで「計画的ボギー」をとる
  • 100-150ヤード:半分以上オンさせたい。目標:ボギー・パー、確実にボギーで上がる
    • 「グリーンの入り口」を見つけて、そこから入っていく・通していく
    • 1バウンド目の着弾するグリーン上のエリアが広い場所を狙う
  • 100ヤード以内:ほとんどオンさせたい。目標:パー、できればパーで上がる
    • 上からボールを落とすイメージで打つ
    • キャリーとランを把握し、「キャリーの落とし場所」を絞って攻める

グリーンの読み方で、やることは二つ:

  1. カップとボールを結んだ線の延長線(飛球線後方)からラインを読む:左右の曲がりを読む
    • なるべくボールから離れる(打つ距離の半分が目安)
    • なるべく低い位置から
    • なるべく正面で(両目の高さが同じで)
    • カップの向こう側の情報(景色など)を消す
  2. カップとボールを結んだ線を一辺とした正三角形を作り、低いサイドから読む:上下の傾斜を読む

慣れてくると、それぞれ 5秒づつ、10秒でできるようになる。スタート前の練習グリーンで、この二つを実行し、曲がり幅や転がりのスピードをチェックしておきたい。

「飛球線後方から読む」と吉本プロは言うが、僕のコーチは「ラインは必ず低い位置から読め。」と教える。カップとボールを結んだ時、低い方から読むのが鉄則と言われている。

最後の 1枚は、ラウンド中のチェックポイントである。ラウンド中に悪くなった時の原因と対策を、いくつか取り上げている。

  1. ドライバーの方向性が悪い
    • 毎ショット、飛球線後方からチェックしているか?「真実は飛球線後方にある!」
    • 「飛ばす」意識を捨て、「運ぶ」「フェアウェイに乗せる」に変える
  2. ドライバーの飛距離が落ちる
    • バックスイングでしっかり回転しているか?
    • ダウンスイングで頭がターゲット方向に突っ込んでいないか?
  3. フルスイングの打点が安定しない
    • 胸の面、ヘソの下向き(前傾)をキープできているか?
  4. アプローチがちゃんと当たらない
    • 手首を使い過ぎていないか?
    • 右下半身が動き過ぎていないか?右足の内側面を地面につけ、面で支える
  5. パターが入らない
    • 先に足の位置を決めていないか?
    • フェース面 → グリップ → 腕 → 上半身 → 腰 → 両足の順番で!
  6. よい流れを作れない・流れが悪い
    • ショット前の歩くスピードが速くなっていないか?
  7. 自信がなくなってきた
    • 無理やりでもいいので自信を持つ。自分で自分を信じなければ誰が信じるのか!

僕のフルスイングの打点はまだ不安定である。スイングについては、僕なりのチェックポイントがあるので、それを応用したい。

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クラブによって、リリースのタイミングが違うことが Jacobs 3D / GEARS で解明されていた

ヘッドを走らせるリリースのタイミングが思っていたよりも早く、P5 - P6 であることを、『Golf Science』という本で確認したばかり。

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Jacobs 3D を開発した Michael Jacobs らの著書『Swing Tips You Should Forget』(Kindle Unlimited で読める)にも同じことが書いてある。

クラブをリリースするとは、クラブが動く(travel)方向へ手首を素早く動かす(snap)ことであり、クラブにトルクをかけることになる。「リリース」する感覚は、右手を小指方向に押すと同時に左手を小指方向に引くことである。この「押し」「引き」によりヘッドスピードが上がる。

そして「リリース」するタイミングは、ドライバーのような長いクラブほど早く、ウェッジのような短いクラブほど遅い。

つまり「ドライバーとアイアンは同じ打ち方である」と教えられることが多いが、実際には違うというわけだ。基本は同じだが、クラブによって若干の調整(adjustment)が必要である。

この本は、従来のレッスンでよく言われている教えが、実際には違っていることを説明している。たとえば「ラグを作れ」「トップで止まれ」「プレーン上をスイングせよ」「手や腕を意識するな」「手首をフリップするな」「飛球線上にスイングせよ」「頭を動かすな」。

Linkslover さんのブログに要点がまとめられている。

golf103.hatenablog.com

『Swing Tips You Should Forget』は 2014年に出版されたもので、内容は GEARS 解析によるものである。Jacobs 3D によく出てくるグリップの軌跡(hub path)も出てくるが、グリップに働く力も視覚化する Jacobs 3D は開発中だったと推測される。

スイングにおいて気をつけるべきポイント、すなわちラウンド時のチェックポイント(2024年3月)

スイングの根幹はほぼ固まってきたと思う。ミスにつながるのは、力みとタイミングのズレである。それを避けるべく、2024年3月時点での技術的な注意点を、ここでまとめておく。

この半年間の練習テーマであり、特にラウンド時に思い出してチェックしたいポイントでもある。とは言え、すべてを思い出せるはずもなく、ミスの球筋を見て「これかな?」と推測できたらと思うものである:

  • 素振りと同じテンポ・リズムで、本番もスイングする
    • 上級者の友人から「素振りだけはシングル・ハンディキャッパー」とからかわれている。だとしたら本番もその素振りと同じリズムで振りたい
  • フルスイングでも、アプローチショット(スリークォーター、ハーフショット)の力感でスイングする
  • 上半身の脱力!
  • ハンドダウンの構えからボールと少し距離を取る(叩ける構え)
    • バックスイングの軌道(アーク)を大きく(右脇を締めない)
  • 背中を使って、胸郭主導でテークバックを開始し、背中をターゲットに向ける
  • 左足踏み込みで切り返す。切り返しで急がない。ワンテンポ置くつもりで、静かに切り返す
    • 左胸郭が先行して肩・腕が遅れる感覚
    • ただし上半身から行かない。下半身を意識
    • インサイドからヘッドを入れる
    • 「球は右に出てもいい」という気持ちで
  • 上半身と腕、クラブが一体となってターンする(体の前にクラブがある感覚
  • 左に絶対に突っ込まない
  • フィニッシュをきちんととる
    • フィニッシュがとれるくらいの力感、テンポで切り返しができれば、いいショットにつながる

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以上が、番手共通の注意点となる。以下はクラブの違いで、気をつけていることである:

  • アイアン:
    • ワンピースの意識で、右腰を切る(スイングが詰まらない)
  • フェアウェイウッド:
    • バックスイングで早めにコック
  • ドライバー:
    • 打点を意識。芯に当てるよう、ゆったり振る
    • 腰の回転量

そして本番での心構えを忘れてないようにしたい。

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風速 7m の強風に対応できず。本番でのショットがなかなか安定しない(入間CC AG)

練習場ではまずまずだが、本番のコースではショットが荒れる。特に風速 7m もの強風が吹くと、切り返しからダウンスイングで力が入り、大きなミスショットとなる。ドライバーショットが右に左に大乱調。気の置けない友人たちをホームコースに招いてのラウンドは、大叩きのホールが 3回と、残念な結果に終わった。

前半 IN は 18番。ドライバーが右の林。5I での脱出がショート。5Wチョロ。グリーンを狙う 9I でバンカー突入。ミスショットのオンパレードで、トリプルボギー。

後半 OUT は 3番のドライバー OB、打ち直した後にグリーン周りのアプローチミスもあり、ダブルパー。そして 7番もドライバーがテンプラして右の林に。脱出の番手選択ミスで目の前の枝に当ててしまう。その後バンカーにも入れてしまい、トリプルボギー。

これらの大叩きを除けば、いつものボギーペースというところだったろう。強風というコンディションでも、通常の練習と同じスイングができるか?2番手以上上げ下げできるか?技術の未熟さが露呈したラウンドであった。

上級者の友人は前半ショットが不調だったが、後半見事に立て直して IN:49、OUT:40 と80台。この実戦での対応力・調整力が大きな差である。常に心をニュートラルに保ち、一定のリズム・テンポでスイングして、フィニッシュを決める。自分のめざしたい姿である。

DateCourse (rate)YardParScoreShotShortG / PT / GBPSituation
2024.3.2入間CC IN→OUT (70.2/93.6/126)6216729748494353332110.5t、晴れ、風速 7m/s、気温 9度

  1. スコア:97、パット:33(1.83)
  2. ショット(60Y以上):43、ショートゲーム(60Y未満):53、ペナルティ:1
  3. パーオン率:5.6%、ボギーオン率:55.6%
  4. バーディ率:0%、パー率:16.7%、ボギー率:50.0%
  5. ダブルボギー率:16.7%、トリプルボギー以上率:16.7%
  6. フェアウェイキープ率:42.8%
  7. OB 発生率:1回、ペナルティ率:0回、ガードバンカー率:2回
  8. パー3 計 +4 以下:+2
  9. パー4 パー 4H 以上:0H
  10. パー4 セカンドでグリーンを狙える 7H 以上:4H
  11. パー5 計 +2 以下:+6
  12. トリプルボギー 2H 以内:3H
  13. トリプルボギー直後 +1内:2/3
  14. グリーンオン率(60Y以上)50% 以上:2/15

練習場と同じように振れていないのは、自分でもわかっている。打つ瞬間に風を感じると、余計な力が入る。アゲンストに対して、大きな番手を持つと、振り切れずに腰が止まり、引っかける。インサイドからヘッドが入れられずに、球を捉まえられない。

現在の練習テーマである背中を使ったバックスイング右足の使い方なども、最初は気をつけていたものの、あまりのミスショットの多さに、いつしか置き去りになっていた。ミスへの恐れから当てることに意識が行ってしまい、目の前の一打、そこでやるべきことへの集中力を欠いていた。

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距離の短いコースであれば多少の乱調も許されるが、ホームコースではしっかりやられてしまう。この調子では、4ヶ月連続のベスグロがかかっている来週の Bクラスの月例競技が思いやられる。前月同様、練習して、スイングを取り戻して備えたい。

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ベアグラウンドに近い花道からのアプローチがまずまずだったこと(若干、上からヘッドを入れるイメージ)、「芯が広くなった」AI設計の Ai-ONE パターが機能したこと(下りの触るだけの微妙なストロークも実行できた)が、今回の成果かな?Ai-ONE がエースパターに昇格するかもしれない。

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朝の練習でわき腹を痛めたにもかかわらず、その後アイアン中心で頑張りとおした後輩が凄かった。肉離れなのだろうか、相当痛そうだった。

いつもの小竹向原蕎麦屋で反省会、そしてゴルフ談義。

個人的には、森田理香子プロの JLPGA ツアー復帰が嬉しい。美しく無駄のないスイングから放たれるドローボールは、キャリーで 260ヤードも飛ぶ。そんな話をしたら、怪我をした後輩が彼女のインスタグラムのファンであることがわかった。さっそくフォローする。

また僕と同じように O-Works のパターを 7年以上使っている友人には、O-Works と打感が同じで「芯が広がった」Ai-ONEパターと、練習器具として堀川未来夢プロ絶賛「溝なし」パッティングレールを推しておいた。

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強風の中のゴルフの代償は目の痛み。花粉症である。

本日の昼食、おやつ、夕食は次の通り:

ゴルフ ラウンド記