Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

Twitter でつぶやくと、ブログを書かなくなる

Twitter でつぶやくようになって3週間。さまざまな面白い発見があった。このミニマリズムに徹したデザインが生むソーシャル・サービスの本質は、ライフネット生命の岩瀬氏がまとめている通りの印象だ。


ニュースサイトやブログ更新情報の取得+おもしろ記事の共有+論客による鋭い意見+知り合いのつぶやきへの返事+皆でやり取りを観戦/同じネタで盛り上がり+直メール。1対1か1対n のいずれかでなく、両方あるし。

Twitter には、ニュースサイトからのフィードを受取り、キーマン・ブロガーたちの情報ソースを共有するという最新情報収集チャネルとしての側面と、知人たちとの緩いつながりを楽しむというソーシャルな側面がある。

まず twitter で情報がフィードされるスピードは、RSS よりも速い。ブログの元ネタとなるような、生に近い情報がやりとりされていること、ブログが更新されるのを RSS リーダで知るよりも早く、そのブロガーの twitter で知ることができること。この2点がそのスピードの原点だ。しかも自分が注目しているブロガーがフォローしている人を探せば、その情報源に簡単に辿りつくことができるし、そこを直接フォローすることもできる。「RSS リーダが不要になった。」という弁が twitter の中で飛び交っている。

Twitter のもう一つの側面は、知人たちとの loosely-coupled な緩いコミュニケーションだ。Twitter「40% が意味のないおしゃべり」(原文 PDF:white paper)だそうだが、反応があるのかないのかわからないまま、誰ともなくつぶやいてみて、意外に反応があったりするのが楽しい。こちらもメールよりスピーディなやりとりだし、かつ、そのやりとりも何となく他の人に知られているというソーシャルさがある。昔、グループウェアとか CSCW(Computer-Supported Cooperative Work)というコンピュータ・サイエンスの研究分野があったが、そこでいう「(何となく)互いの存在を知っている状態」、アウェアネス(awareness)が実現されている。

最初の頃は知り合いが twitter 上に発見できず、一人でつぶやいても空しかったが、高校や大学の同級生を見つけたり、新たに twitter に誘ったりしたこともあって、何人かは僕のつぶやきを聞いてくれているようである。

そして何よりも大きな成果。Twitter のおかげで、古くからの友人・知人と何年ぶりかで連絡が取れた。今週、久しぶりに会って食事をすることにしている。もしかしたら10数年ぶりかもしれない。

一方、twitter の負の側面もいくつかある。あまりの情報量の大きさ、そのフローのリアルタイムさにどう対処していくべきか。iPhone のおかげで、常にオンラインに近い状態になっている今、情報量の爆発とどういう距離感でつきあっていくか、新たなリテラシーが求められる。

そして twitter でつぶやくようになってから、ブログを書かなくなった。Twitter のハードルの低さに比べると、ブログはどうしても少し「構えて」書くことになる。既に twitter で感想をしゃべってしまうと、ブログを更新するのがわずらわしくなる。iPhone のおかげで本を読まなくなりtwitter のおかげでブログを書かなくなった。いずれも新しいガジェットに慣れるまでの一時的な現象であろうが、生活のリズムが変わったという点で、この二つの影響は無視できないものがある。