Garmin Approach R10 は、7万円前後で買える弾道測定器としては超高機能。さまざまな値を計測できる。さらに世界中のゴルフ場をバーチャルに訪ねてシミュレーションゴルフができるのも魅力である。
Garmin(ガーミン)のサイト でこれを見つけた時、思わずポチってしまったが、在庫切れで注文を受け付けておらず、事なきを得たことがある。以来、ときどきサイトを覗いてみるものの、在庫切れのままである。Amazon など他のショッピングサイトでも注文は受け付けていない。世界的な半導体不足、コロナによる工場稼働の影響である。
友人がいち早く Approach R10 を入手、きっと僕が見たがるだろうということで、ゴルフ場に持ってきてくれた。打席の後ろに本体を置き、計測データは Bluetooth 接続されたスマートフォンに即時に表示される。
朝の練習場と、実際のラウンド中に、僕のドライバーショットの計測をしてもらった。
練習場ではうまく球が捕まえられたドローボールの計測データは以下の通り:
ヘッドスピード 38m/s、ボールスピード 54m/s(スマッシュファクター 1.45)はもちろん、ヘッドの入射角、ボールの打ち出し角、クラブパス、フェイスの向き、フェイストゥパス、打ち出し方向、スピン量、スピン軸(サイドスピン量)といった豊富なデータが計測できて、この値をみると確かにドローボールが出る数値となっている。練習場の一発としては、まずまずのショットであった。
一方、ラウンド中は右にそのままストレートで抜けていった球であった:
アッパーに当たったにもかかわらず、打ち出しが低め、スピン量も大きくなっている(ちょっと大き過ぎる。計測ミス?)。
Approach R10 の計測値の精度は不明だが、そのデータが示す弾道は、実際に打たれた球と一致している。そういう意味だと、ある程度正確にデータは取れていると思われる。
数百万もするトラックマンや GC Quad、20数万円のスカイトラックなどと、Approach R10 の数値の精度を比較した評価記事や YouTube 映像がある。さすがに2桁も違う機器と比べたら精度に課題はあるだろうし、また実際に R10 の置く場所・向きについてのキャリブレーションの難しさなども指摘されている。R10 は、ウェッジで打った実際の球と、測定データとを合わせていくことで向きを補正していく。
友人によれば「データの正確性はともかく、自分のショットの『傾向』がわかる」とのこと。なるほど。ヘッドの入り方やフェイス・コントロール、スピン・コントロールを学ぶのに、いいツールだと思う。そしてこの数値のバラつきをなくしていけば、ショットの安定性・精度が増すことになると思う。さらにデータ計測と同時に、自分のスイング動画の録画も行うことができる。練習場へのお供として、数値として自分のショットを把握し、スイングを改善していくには、とてもコスト・パフォーマンスの高い機器である。
時折オンラインショップ・サイトを見に行って、入荷したら買うくらいの様子見のつもりだったが、Approach R10、ますます欲しくなった。友人は夏にヨドバシカメラのサイトで予約購入したと言うが、今は受け付けていない。唯一、米国のゴルフショップ Fairway Golf USA にて発注できることがわかった。入荷予定は 5月以降だと言う。取り急ぎ、発注することにした。実際に入手できるのはいつになることやら?