Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

SPEEDER NX BLACK にリシャフトしたステルス2(Stealth2)HD ドライバーを 打つ

ステルス2(Stealth2 )HD ドライバー用に 40g 台の「ヘッドが走る」シャフトを探していた。2023年9月7日に発売されたばかりのフジクラの SPEEDER NX BLACK を 9月10日にさっそく試打して購入した。同時に SIM2 Max-D 用の Platinum Speeder を Stealth2 HD に合わせて、長さとバランスを調整してもらった。

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ワクワクしながら待つこと 3日間。新しいシャフトが届く。Stealth2 HD の黒いヘッドと赤いフェイスに、Speeder NX BLACK のコスメティックがカッコいい!

Stealth2 HD ドライバーに Speeder NX BLACK 40 (SR) を装着

現時点で以下の 3本のシャフトがあり、カチャカチャ機能で交換して打ち比べることができる。

  1. TENSEI RED TM 50(Stealth2 純正):中調子、52g
  2. Speeder NX BLACK 40 :先中調子、49g
  3. Platinum Speeder 3SPD:先調子、40g

1 の純正 R シャフト(中調子)は少し重く感じるので、今回、40g 台の先中調子、 2 の Speeder NX BLACK にリシャフトした。3 の Platinum Speeder は NX BLACK よりさらに軽い先調子であり、今回 Stealth2 HD 用に調整してもらったものである。

実際に加工・調整してもらった後の 3本の仕様比較表は次の通り(4列目は参考:SIM2 Max-D + Platinum Speeder):

Speeder NX BLACK 40 は、純正シャフトに比べると 3g 軽いが、グリップは 8g 重くなり、クラブ全体では 301.4g と純正シャフト装着時に比べて 6g ほど重くなっている。純正シャフトより短く、45.25インチにカットすることで、バランスを D1.4 としている。クラブ重量は重いが、バランスが D2.5 から D1.4 となっているので、軽く感じて振り易くなることが期待できる。

一方、Platinum Speeder は、45.75インチから 45.5インチと短くカット。クラブ全体で 294.4g という重さで、バランスは NX BLACK に合わせて D1.4 としている。NX BLACK と Platinum はほぼ同じ特性になっていると考えられる。

上から TENSEI RED、Platinum Speeder、Speeder NX BLACK

翌日はゴルフスクールの振替日でもあり、レッスンの合間にシャフトを交換しながら、打ってみた。

まずは待望の Speeder NX BLACK。フジクラのフィッティングでは、一発目からいい球が出たシャフトである。いやがうえにも期待は高まる。ところがどっこい、球が捕まらない。ドロー回転がかからず、球は右にスライスしていく。高さも出ない。「あれ?変だぞ」そう思って、ロフトを 1ノッチだけ寝かせてみて、ようやく真っ直ぐ行く感じになった。

次に Platinum Speeder。NX BLACK より軽い感じで振れる。しかし出る球は、これもまた右スライス。フジクラのフィッティングでは、ちゃんと捕まっていたはずなのに…。頭の中は「?」マークである。

最後に純正の TENSEI RED も打つ。これは今までもちゃんと球が捕まり、真っ直ぐ行っていたシャフトである。今度こそ大丈夫だろうと思って打つと、これまた右スライスである。

そこでようやく、シャフトの特性そのものより、今日のスイング自体にエラーがあることがわかった。

この日がゴルフスクールの日で幸運だった。コーチによると「切り返しで右肩が前に出る時があるのが気になる」とのこと。これによりヘッドがアウトから入り、それを調整しようとしてインパクト後に左ひじを抜く。このため右スライスが出る。そんないつもの僕の悪癖が出ていたのである。

こうすることで、どのシャフトでも、ちゃんと捕まった球が打てるようになった!

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正直、僕の技術レベルでは、3本の違いを感じて、それを言語化することは難しい。ファースト・インプレッションとして、直感的に思ったことは、3本の中で最も「ヘッドが走る」「弾く」感覚があるのは、先調子の Platinum Speeder である。先中調子の NX BLACK もヘッドが走ってくれる。どちらも振り易い。先調子だからといって「当たり負け」することなく、しっかり前に球を弾いてくれる。

この日の打ち比べはここまで。

週末、Garmin Approach R10 でデータ計測して比較してみた。この日も全体に球は右に行く。ドロー回転はあまりかからず、ストレート系の球筋が多かった。

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Approach R10 の計測データは練習場のボールによるもの。ヘッドスピードやボールスピードは正しいが、飛距離については 10% ほどの補正が必要かもしれない。

3本のシャフトでキャリーの平均飛距離が多いのは、NX BLACK、Platinum Speeder、TENSEI RED の順であった。NX BLACK と純正 TENSEI RED の差は 4ヤード程度である。「たった 4ヤード、されど 4ヤード」である。Speeder NX BLACK にリシャフトした価値はありそうである。

それぞれ最もキャリーで飛んだ時のデータを示す。:

Speeder NX BLACK 40

Platinum Speeder SPD3

TENSEI RED TM50

キャリーの飛距離が最も出たのは、Speeder NX BLACK である。アッパーに当たり、スピン量もまずまずと思われる。

一方、ヘッドスピードが最も速くなるのは、Platinum Speeder である。ただしアタックアングルが若干ダウンブローになっているのが気になる。軽くて振り易い分、少し叩きに行っているものと思われる。

最もヘッドスピードが遅く、飛んでいないのは、純正の TENSEI RED TM50 である。やはり 52g というシャフトの重さと、D2.5 というバランスだろう。

Garmin で計測したデータから見ても、Speeder NX BLACK が飛距離、アタックアングル、スピン量など、自分に合っていると思われる。「非力なシニアゴルファーにはオーバースペックかも?」そう考えたこともあったが杞憂だったようだ。

一方、ヘッドスピードを追求するなら、より軽くて振り易い Platinum Speeder である。冬の寒い時などはこちらの方がよいかもしれない。

純正の TENSEI RED TM50 では、コースでキャリー 200-210ヤードは出ていたと思う。Speeder NX BLACK や Platinum Speeder を使えば、それよりもヘッドスピード、キャリーの飛距離が出るというのが、練習場ボールによる Garmin の計測データが示している。したがってSpeeder NX BLACK や Platinum Speeder を挿した Stealth2 HD ドライバーで、コースではより遠くに飛ばせることを期待したい。