「芯を外してもロングパットの距離感が変わらない」という宣伝文句に釣られて、人工知能によるフェイス設計がされた Ai-ONE 2-BALL を購入してから 3ヶ月。果たしてその結果は?
Ai-ONE はホームコースのロッカーに置いて、ホームコース専用にしている。そして従来のエースパター O-WORKS 2-BALL を家に置いて、自宅での練習用・そしてビジターで訪問するコース用としている。
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エースパター O-WORKS の 2024年の平均パット数は、32.0(10ラウンド)。2022年、2023年は 33.0 だったから、1打縮められたのは、パッティング・レールによる練習の効果と言えるかもしれない。
そのうちホームコースの平均パット数が 32.6(5ラウンド)。ビジターコースは 31.4(5ラウンド)。なぜかスピードに慣れているはずのホームコースの方のパット数が多くなっている。
一方の Ai-ONE の平均パット数は 31.7(9ラウンド)。ホームコースに限れば、31.0(8ラウンド)。
以上のデータから、2024年全ラウンドを通じて、Ai-ONE は O-WORKS より、0.3 打(= 32.0 - 31.7)よくなっている。そしてホームコースに限定すると、Ai-ONE は O-WORKS に比べ、何と1.6打(= 32.6 - 31.0)も 改善されている。
サンプル数(ラウンド数)が少ないとは言え、 Ai-ONE には一定の効果があった。すなわち O-WORKS に代わって新たなエースパターに昇格したと言って、差支えなさそうである。
さて、そうなると気になるのが、Ai-ONE と TRI-BEAM を融合させたパターが、この5月に新たに発売されたことである。TRI-BEAM は「ラケットホーゼル」という三角形でヘッドを保持する。このためオフセンター・ヒットでもフェイス面の角度がぶれにくく、方向性が安定する。
- Ai-ONE:オフセンターヒットでも、ロングパットの距離が変わらないフェイス
- TRI-BEAM:オフセンターヒットでも、フェイスの角度・方向性が安定するホーゼル
- 2-BALL:アラインメントがし易い
この「テクノロジー全部載せ」のパターが Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL である。
1点気になるのは、2-BALL の部分に、ラケットホーゼルが侵食していることである。
今は YouTube「試打ラボしだるTV」の動画を見たり、女子プロの試合で山下美夢有プロが使っているのを眺めたりしている段階である。