昨年から、鼻からの胃カメラ検査ができる東林間の病院にて、人間ドックを受けている。早朝、横浜線、小田急江ノ島線と、普段と違う方向へ向かう列車を乗り継いで行くのが、何だか新鮮だ。
前日の立食パーティでビールを飲むのを我慢した。「普段通りにしてないと、人間ドックを受ける意味ないじゃん。」とからかわれたりするのだが、皆が思っているほど、僕は平日には飲んでいない。週 1-2 回というところだ。
つい 2ヶ月ほど前に、大事な先輩が急逝してしまったこともあり、今回は脳の MRI / MRA を受けることにした。さらに当日医師に「膵臓まで撮れるよ。」と勧められて、急きょ肺の CT 検査も追加、結果的にほぼフルコースの人間ドックとなった。
8:00 が集合時刻だが、7:15 に病院到着、これで 20人中 5番目の受付となる。番号が若いほど、午後の医師との面談が早く済む。検査を 8時過ぎに開始して、3時間くらいかかって MRI や CT、胃カメラを含むすべての検査が終了。ヘルシーな「胃カメラ弁当」(胃カメラを呑んだ人専用の昼食。天ぷらが入っていない。白米ではなくお粥)を食べて、医師との面談を待つ。
午後 1時から医師との面談と、看護師による生活指導が始まる。2人の医師が 10-15分づつ面談するので、5番目の僕は 1:20 から。ほぼすべての結果が出ている状態で、医師から検診結果の説明を受ける。通常の健康診断で出てくる数値だと、要注意なのは尿酸値の 7.8 と脂肪肝、これは想定の範囲内であり経過観察を継続する。LDL 悪玉コレステロールの値が、要注意の 140 に近づきつつある。通常の検診であれば、この数値を見て「まぁ大したことなくてよかったね。」ということになる訳だが、今回は 脳 MRI、肺 CT、胃カメラとフルコース受診だったので、これ以外にもいろいろなことがわかった。
まず医師から言われたのは脳 MRI で見つかった血管腫である。5-6年前に脳 MRI/MRA を受けた時と同様、「海綿状血管腫」が見つかった。当時は良性のものと診断されたが、今回は「念のため脳外科の専門医に診てもらった方がいい。」と言われた。数週間後、紹介状が MRI 画像の CD-ROM と共に送られてくるらしい。さらに脳 MRI とセットになった検査として、頸動脈を超音波エコーで見てもらったが、右側に動脈硬化の可能性があり(1.5mm 程度のプラーク)、経過観察とのこと。肺 CT で肺や膵臓は OK だったが、心臓の冠動脈に硬化の所見あり(石灰化、狭くなりつつある)。
上記のように脳ドックと肺 CT のオプション検査の結果によれば、動脈硬化のリスクが認められるということで、LDL 悪玉コレステロールを減らして、HDL 善玉コレステロールの 2倍以下にすることが目標となった。看護師からの生活指導は、運動については「毎日 10,000歩。食後のウォーキング」、食事については「卵を減らす」「肉よりも魚、野菜を食べる」「食後のアイスクリーム禁止(かき氷は OK)」。尿酸値対策としてはとにかく大量に水を飲むこと。トイレに行く時も階段を使って、違う階のトイレに行くなど運動不足を補う工夫をアドバイスされた。本来は昼食後・夕食後にウォーキングするのがよいらしいが、時間を取るのは難しい。アルコールについては、一回につきワイン 2杯 が目安とのこと。これもちょっと達成できない目標値である。
この生活指導アドバイスをふまえて、早速、帰途 25分ほど歩いてみた。暑かった!写真は鶴見川沿いの歩道から見る日産スタジアム。
それにしても動脈硬化とはねぇ…。要するに歳をとったということ、順調に老化が進んでいるということである。あまり認めたくはないものですが。
追記:2013.6.25
3週間後、人間ドックの正式結果が郵送されてきた。脳 MRI / MRA の画像の入った CD と、脳外科への紹介状も同封されている。CD に入っていた画像例。
追記:2013.6.29
脳神経外科に行き、診断を仰ぐ。以前見つかったものと同じ「海綿状血管腫」。写真の右側(下から見ているので脳の左側)に見える白い丸である。当時も良性(医学的に意義のあるものではない)と診断されたが、今回も同じ。脳の表面に近いところだとてんかんを起こすなど問題になる場合もあるが、内部であること、前回と大きさも変わっていないことを勘案して、今回も良性と診断、放っておいてよいと言われた。