先日一緒に回ったメンバーの人から、BSフジ「ゴルフトリプルマッチ」という番組を教えてもらった。何とわが入間カントリー倶楽部が舞台だと言う。「アマチュアが苦労している難関ホールもプロは軽々パーを取る」と感心していた。
www.bsfuji.tv muranaga-golf.hatenablog.com
帰宅してさっそく次週の放送の録画予約を入れた。一週につき 3ホールが放送される。幸い見逃した回は、まだ TVer で見ることができた。
男子プロ、シニアプロ、女子プロが、ホールごとに賞金を獲り合うガチバトルというフォーマットも面白い。
今回は北村弁護士を父に持つ北村晃一プロ、鈴木愛理ちゃんのパパである「ボンバー」鈴木亨プロ、そして藤本麻子プロ。見慣れた入間カントリーの風景に、この3人のプロがいるというだけでテンションが上がる。解説は杉澤伸章プロキャディー。
メンバーであるこちらとしては、各ホールについて、行ってはいけないところや、グリーンの芝目などを知っているので、初めてのコースに臨むプロたちがそれらをどう攻略していくのかも興味津々である。
しかし見てすぐにわかったのは、アマチュアとは段違いの飛距離と精度、多様な球筋を持つプロの戦略は、われわれとは全く違うレベルのものだということであった。もちろん、とても勉強になるのだが、2打目を打つ地点が違い過ぎて、僕のレベルでは参考にならない。
「あぁ、(僕らだと届きもしない)6番の右のバンカーを軽々越えていくのねー」「あそこからドローするイメージなんだ」「あの一本の木の上に何と精度よく打てるんだろう」
感心することしきりである。とにかく魅入ってしまった。
バーディー狙いの彼らにとってワンピン違うと大きなミスだが、パーが取れれば御の字のアマチュアとってはミスのうちにも入らない。グリーンはほぼ外さないし、距離感の重要な砲台グリーンへのアプローチも、エッジをほんの少し越えたグリーン面に、しっかりファーストバウンドさせてくる。
9フィートということで入間らしいまずまずの速さに仕上がっていたグリーンも、ツアーで戦っている彼らにとっては遅いようだ。上りを打ち切れず悔しがっている。一方、下り傾斜のキツいところからは、慎重にジャストタッチで合わせてくる。
こちらが「あそこは芝目が効いて、カップ周りは持っていかれるかも」と思っていても、強めのタッチで傾斜なりのライン通りに入れてくる。特にゲーム後半になってから、勝負のかかったパットをねじ込んでくるのは、さすがであった。
6番ホールで鈴木プロの左奥からの下りのパットが右に切れずに真っ直ぐ抜けた。それを見た北村プロが、対角線にあたる右下から上りのパットを打ち、カップ手前で大きく左に切れた。これはグリーン左奥から右下への芝目の影響だったのではなかろうか。
6番、7番の右ドッグレッグを、ドロー打ちの 3人が全員、持ち球で攻めていったのも印象的だった。
9ホールを通じて、プロが楽々パーを獲り、バーディーパットを沈めていくのを感心して見ていた。唯一ボギーを叩いたのは、2番の長いショートホール。序盤で自分の調子(今日の球筋)と相談しつつのショットであり、かつ風の読み、グリーンの転がりが把握しにくかったようだ。やはりプロにとっては、一発のショットで決まるショートホールが難しいのかもしれない。
プロの攻略で気づいたことをメモしておく:
- プロにとって、風の読みがとても重要
- ホールレイアウトを考え、風がどちらから吹いているかを細かくチェック
- ドライバーはコースの幅に行っていればいい
- 安全(セーフティー)な方向に打つ
- 4番ホール:右からドロー。抜けても斜面で戻ってくる
- ゴルフは飛ばすゲームではなく、どこにボールを止めるかのゲーム
- 調子のいい時は、平らなライからはピンを狙う
- 入間のようにアップダウンが多いと、微妙に目線やボールの位置がズレてくるのに注意する
- ピンの位置:フロントエッジ、奥のエッジからの距離が大事
- 距離計の示す値より、自分の感覚を大切にする
- 砲台グリーンへはショートさせない。大きめでよい
入間カントリーの OUT について、「フェアウェイが(アップダウンで)波打っている」「果てしなく打ち上げていくホールが多い」「グリーンが小さい」といった感想を述べていた。
4週目の放送は、プロ同士がラウンドを振り返って総括するようだ。これも楽しみである。
参考のために、一般的な入間カントリーの攻略法、そして矢部昭プロの考え方を紹介しておく。矢部昭プロは、「ツアープロでも 80 を叩く可能性がある」「フェードを打つ必要がある」コースと称している: