仕事納めで半ドンのため、銀座三越で開催されている山口晃展に行く。箱根駅伝を舞台にした三浦しをんの『風が強く吹いている』の単行本の表紙を見て以来、この画家のファンである(現代絵師・山口晃の描く大和絵)。昔と今が同じ空間内に同居する不思議な「大和絵」が好きである。緻密に描かれた絵の中に、クスッと笑わせるものが忍び込んでいたりする。
家族が何度も読むうちにボロボロになってしまったコミック風エッセイの『すゞしろ日記』。2冊目を永久保存用に買って、山口晃さんご本人からサインを貰った。さらには絵葉書を購入、そのあと原寸大の複製画をジッと眺めていたら、三越の店員に声をかけられた。20万円もする複製の潜在顧客と思われたらしい。歳をとったということか、絵を買うような年齢に見られるようになったらしい。おかげでこの複製が、精密なフィルム写真のポジをもとに、特殊なインクジェットプリンタで印刷されて作られることがわかった。
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