名匠・井上誠一の処女作と言われるコース、那須ゴルフ倶楽部でプレーする機会を得た。1936年開業の伝統的なゴルフ場である。9時過ぎに東京駅を出発、新幹線とクラブバスを乗り継いで2時間ほどで到着する。昼食を食べてから、午後スループレイで1ラウンドをまわるのは初めての経験である。那須温泉郷という高原にあり、那須塩原駅のある下界より涼しい。古いロッジには冷房がなく、自然の風が吹き抜けている。真夏のゴルフには最適のコースである。
コースは広く見えるが、意外とフェアウェイが狭い。そしてグリーンに近づくほど狭くなり、グリーンの周りは林やブッシュが近い。またかなり高低差のある砲台グリーンもあり、グリーンを狙うショットの精度が求められる。5番ホールなど、グリーン手前 60Y から急激に打ち上げている。
高低差も大きい。6番ミドルホールは、ティーイングエリアから 40m ほど打ち下ろして、右に直角に曲がっている。16番ショートホールも 40m近い打ち下ろしで 228ヤードある。非常に狙うエリアが絞られ、少しでも方向を間違えると林やブッシュの中に行ってしまう。あるいはひたすら上りの打ち上げが続くホールもある。
そしてグリーンはアンジュレーションがあると共に、那須・茶臼岳方向からの芝目が効いている。
ドライバーショットが安定せず、ときどきテンプラが出る。左サイドから突っ込んでいる可能性が高い。うまく打てた時でも、フェアウェイが狭いため、ボールは夏ラフに捕まっている。そこからのアイアンショットは、ラフに食われて、距離が出なかったり、右に持っていかれたり。ショットの精度が求められるコースの罠に、しっかりハマってしまった。
OUT:48(17パット)、IN:47(17パット)の 95(35パット)。それなりに頑張ったものの「90切り」をめざす僕としては、不満が残るスコアである。逆に言えば、このようにショットの精度を求められるコースで戦うには、実力不足ということである。
Date | Course (rate) | Yard | Par | Score | Shot | ShortG / PT / GB | P | Situation | ||||
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2021.7.18 | 那須GC OUT→IN (69.7/124) | 6039 | 72 | 95 | 48 | 47 | 39 | 56 | 34 | 2 | 0 | 9.9ft、晴れ |
- スコア:95、パット:34(1.89)
- ショット(60Y以上):39、ショートゲーム(60Y未満):56、ペナルティ:0
- パーオン率:11.1%、ボギーオン率:44.4%
- バーディ率:0%、パー率:16.7%、ボギー率:50.0%
- ダブルボギー率:22.2%、トリプルボギー以上率:11.1%
- フェアウェイキープ率:28.6%、OB 発生率:0%、ペナルティ率:0%、ガードバンカー率:11.1%
ラウンド後は温泉でゆったり汗を流す。この日はロッジに一泊。美味しい牛肉のすき焼き、そしてそのあとのドライカレーに舌鼓を打つ。また友人が提供してくれたカベルネソーヴィニヨンもコクがあり、肉料理にぴったりであった。