Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

新たなティーチング・プロの体験レッスンを受けてみた

2024年、僕のゴルフ人生にとって最大の悲報が、16年間お世話になったゴルフスクールのコーチのレッスンを受けられなくなるというものだった。全くの初心者の状態から、同じコーチに教わって、今のスイングを作ってきた。したがって彼は僕のスイングの特徴をよく知っていて、ラウンド後のスクールでは、通常との違いやエラーを指摘、修正のためのドリルを示してくれた。

最近はスイングの根幹から作り直すというよりは、エラーを修正するというモードであった。特にここ1年は、大きな技術課題として「手上げ」しがちなバックスイングの修正に取り組んできた。そして最後の教えも、やはりバックスイングであり、下半身が暴れない力感でスイングすることであった。

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さて、これからどうしよう?

他のスクール生に聞いてみたら「しばらく冬の間は自主練習する」「個人レッスンを受けてみる」「他のコーチのゴルフスクールに変更する」など、それぞれの事情に合わせて、検討しているという印象を受けた。

こと僕に関しては、16年前から今に至るまで「コーチなし」の期間がなかったので、自分で課題やテーマを設定して、一人で黙々と練習をし続けるというイメージが湧かない。ごくたまに YouTube や書籍の影響から、堀尾研仁プロ三觜喜一プロの弟子の体験レッスンを受けたことがあるものの、基本的にはゴルフスクールでのレッスンが主体であった。

自主練習」すると、おそらく YoutTube や書籍の情報を基に、迷いの森に入っていくのは必然である。そこから抜け出すために、可能ならば一時的に今のコーチの「個人レッスン」を受けるということが考えられる。

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その一方、コーチを替えてゴルフスクールを続けるという選択肢もある。僕にとって、家から近い練習場のゴルフスクールは、ある意味、「一人あたり 10分弱のレッスン付き」90分間打ち放題の練習時間と位置づけられる。90分の間に、アプローチも入れると 200 - 250球は打つし、打席も確保されているし、レッスンもついている。非常にコストパフォーマンスのよい練習なのだ。

週末コースに行く → ラウンドの状況をスクールのコーチに報告する → コーチに見てもらい課題と修正ドリルが与えられる → スクールで習ったドリルを平日の自主練習で復習する → 再びコースに向かう。そういったルーティン的な 1週間のサイクルができあがっていた。

以上を考えると、今まで通り同じ練習場のゴルフスクールで、違うコーチに習うのがよさそうである。

僕に合ったスイングを教えてくれるインストラクター、自分のゴルフの悩みをぶつけられるコーチに出会えればよいのだが…。

そういった心配も当然あるが、逆に今までのコーチとはまた別の技術ポイントを示してくれる可能性もある。同じ技術テーマであっても異なる表現で言語化してくれるかもしれない。新たなドリルや練習法を教えてくれるかもしれない。

もともと日曜日の午前中にスクールを入れていたが、リモートワーク主体になり、平日の夜の時間に練習することも多くなった。そこで平日の夜に開講している JLPGA ティーチング・プロ、佐藤めぐみプロの体験レッスンを受けてみることにした。

彼女が自身の Web サイトで情報発信しておられるのも、参考になった。ときどきコースレッスンをしたり、インドアの数値を計測したりすることも可能なようだ。2年半前、LINX 新川崎のゴルフ練習場がなくなった際に、ニューウイングに移って来られたのだとわかる。

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SNS(インスタグラム)にあるスイング動画を見ると、いわゆる「右回り」ループのスイングで「ドローが持ち球なのかな?」と想像される。

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ゴルフスクールの打席は 2階。センターより左寄りの打席が確保されている。これは「ドロー打ち」の僕にとってはありがたい。

佐藤プロには、最初にゴルフの悩みを聞かれた。そこで目標とするところと、今までに取り組んできた技術テーマを思いつくままに答えた:

  • 今年のハンディキャップは 13-14。目標はホームコースのバックティーからの平均 85。そのためにはドライバーの飛距離、3W の精度、打点の安定…。
  • この 1年はバックスイングが主な課題:手上げで2段モーションになりがちなので、体を深く捻転させること

次に iPad で僕のスイングを後方と正面から動画撮影して、一緒に眺める。「そんなに 2段モーションにはなっていないけど…」という前置きのもとに、下記を指摘された:

  • トップの位置が高く、右脇・右腕と体の間があいている
  • 若干、左足体重が残っている(リバースピボットほどではないが)

そして次のアドバイスを受けた:

  • バックスイングでの上げる順番が違う。今は体を回してからヘッドを持ち上げている。そうではなく
    • まずヘッドを先に上げる
    • その後に体・肩を回す
    • こうすることでトップは低く抑えられて、精度が上がる
  • 右手のグリップも、下から握るより、リリース後の形を意識して横から握る
    • こうすることで、フェイスを閉じたまま、テイクバックできる

これまであまり言われたことのない指摘であるが、僕なりに解釈すると、クラブヘッドを先に上げるようにバックスイングすることは、コックのタイミングを早めること。左手でグリップを押し下げるようなイメージを持つと、ヘッドは上に上がる。ヘッドが既に上がっているので、あとから「手上げ」する動作は抑えられる。

ある意味、課題であるバックスイングの「手上げ」について、別の表現で修正のアドバイスを得た感覚である。

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しかもこの日はなぜか(初対面の緊張のせい?)シャンクを連発していた:

  • シャンクが出るのは、腕が使えないまま、クラブを左に引っ張り過ぎている

とのこと。僕なりに落とし込むと、腕のリリースが不十分なままクラブを引っ張り、ヘッドを動かせていなかったことを指摘されたように思う。

後半、いつものように 3W を一所懸命練習していたら、その理由を聞かれた。「地面から 3W が打てないと、バックティーから戦えない(ので、まだあきらめていない)」ことを伝えた。「それは偉い」と言われつつも、ならば

  • 3W はハーフショットから練習していった方がいいのでは?

と言われた。確かに。今一つフルショットの当たりが悪いのだから、ハーフショットできちんとミートさせるところに立ち戻るべきであった。

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このように初見ではあるものの、今までとは違った表現でアドバイスをもらい、自分なりに落とし込めた気もする。

しかしたった 1回の体験レッスン、10分程度のコミュニケーションでは、コーチとの相性みたいなものはよくわからない。

今までと同じように個別にプロと話ができるスタイルのスクールであること、スイング動画を基にゴルファーごとにアドバイスしてくれること、自分のゴルフの目標や課題をいったん共有したこと、平日、月・火・金の夜のスロットがあり、都合が悪くなった時も振替が可能なこと。

そういった要素を考慮して、新年からまず 1クール、佐藤めぐみプロのスクール・レッスンを受けてみることにした。