Muranaga's Golf

46歳でゴルフを始めて10数年。シニアゴルファーが上達をめざして苦労する日々をつづります

三觜プロがヘッドコーチを務める TAIKANZ GOLF を体感した

最近、三觜(みつはし)喜一プロのレッスン映像にハマっている。YouTube 上の動画を思わずスマホで観てしまい、月末に通信制限がかかってしまった。三觜プロは辻梨恵プロの師匠であり、ジュニアや女子プロの卵を教えている。映像の中には、アマチュアを指導しているものもあり、プロのような美しいスイングをめざしたくなる。

都内で三觜プロに直接教われる場所がある。それが TAIKANZ GOLF。速攻で体験レッスンを申し込んだ。教えてくれるのは、三觜プロの愛弟子である谷内(やち)プロ。ゴルフ歴・スコア、めざしたいゴルフなどを聞かれた後、早速スイングを見てもらう。ウォーミングアップも兼ねて9番アイアンで何度かショットをする。その後、その映像を見ながら、僕のスイングが抱える課題を指摘してくれた。

  • 地面にあるボールを叩けるアドレスになっていない。より前傾を深く、胸が地面に向かうように修正する。これにより懐が深くなる。
  • 僕のスイングは、アマチュアにありがちな「反時計回り・左回り」のスイング。バックスイングでフェイスが開き、インサイドに引かれており、ダウンスイングではアウトサイドからヘッドが入っている。
  • ボールを迎えに行くため、ボールと身体との距離が近づいてしまい、インパクトで腕を伸ばせない。そのため若干「すくい打ち」になっている。
  • 上体が一体化してまわっている。肩と胸郭とが分離していない。

自分ではシャットにヘッドを上げ、インサイドからアタックする「時計回り・右回り」のスイングができていたつもりだったので、それを指摘されたのはちょっとショックだった。しかしスイング映像は正直である。確かに、左回りに、アウトサイドからヘッドが入っていた。

修正のためのアドバイスは以下の通り:

  • アドレスの前傾を深くして、スキージャンプのように股関節からより深く前傾し、少しだけ膝を曲げる。グリップと自分の体の距離が握りこぶし一つ分。これにより懐が深くなり、クラブを縦に振ることができる。この時、腰を反らないこと(腰を痛める原因になる)。胸と腰が一直線になるように。
  • テイクバック、バックスイングはもっと極端に飛球線後方に真っ直ぐ引く。フェイスは開かない。
  • ダウンスイングからフォローにかけて、右へ振る。上体が右を向いたまま振っていくイメージ。
  • ボールと肩との距離を保つ。少し遠いくらいに感じるが、インパクトで腕をまっすぐ伸ばすことでボールを叩くことができる。

「時計回り」のスイングのためのバックスイング、そしてダウンスイングの練習については、ものすごい違和感がある。ここまでやって、ようやく時計回りのスイングになるのか、という感触。自分では極端に真っ直ぐ引いている感じなのに、映像を見るとそんなことはない。ちゃんとスイングプレーンに乗ってインサイドからヘッドが出て行っている。

体験レッスンはわずか 40-45分。打った球数も 30球くらいであろう。しかし自分のスイングの課題を思い知らされた濃密な時間であった。こういうスイングになると、ハンディキャップを 5 は減らせるとのこと。

本来なら、何度か TAIKANZ GOLF に集中して通って、三觜理論とそのドリルを習うのがよいと思う。ただ予約は 1-2ヶ月かなり埋まっているらしい。ちょっと金額のはるレッスンだが、僕のように真実を知らされてショックを受けた人が多いということだろう。

僕自身もショックを受けた一人な訳だが、僕個人としては、今後めざすべきスイングの方向性を示してもらったという受け取り方をしている。一足飛びに、このスイングに向かうというより、毎週の練習の中で少しづつ修正していこうと考えている。いきなりスイングを変えようとすると、見失うものが多いし、恐らくスコアも崩れてしまうだろう。実際、打ちっ放しの練習場で習った打ち方をいきなりやってみると、アイアンはまぁ何とかなるのだが、ドライバーが変調をきたす。地面に向かってエネルギーを伝える動きは、アイアンではうまく働くのだが、ドライバーだとボールを叩きに行くためかテンプラ気味になってしまうのだ。今までの自分のスイングさえも見失ってしまう可能性がある。

すべてを捨てて、新しいスイングに取り組む、非連続的な道もあるのかもしれない。しかし、僕は今できる自分のショットや、自分の身体と相談しながら、徐々に漸進的にスイングを修正していくつもりだ。Disrputive Innovation よりも、Sustaining Innovation をめざすイメージである。

TAIKANZ GOLF はメトロの新宿御苑前の駅からすぐ。クラブもシューズも手袋も、そしてタオルも無料で貸してくれる。汗を流すシャワー施設もあるので、通勤帰りに寄ってみることも可能である。悩めるアマチュアゴルファーには、一度、体験レッスンを受けてみることをお勧めしたい。以下は、TAIKANZ GOLF の雰囲気やティーチングプロの様子、「時計回り」のスイングが、よくわかる映像である:


運動の仕組みを変えてシャフトクロスを直す【三觜喜一プロのゴルフレッスン】

三觜プロは「スイングは直線運動のイメージでとらえた方がよい」というのが持論である:

  • バックスイングは飛球線後方、直線でイメージする
  • クラブは円弧を描くし、解剖学的にはスイングは回旋運動だが、イメージとしては直線運動としてとらえることが大切
  • 回転のイメージで打って真っ直ぐ飛ばすより、直線運動のイメージで真っ直ぐ飛ばす方が簡単
  • ダウンスイングでも下半身の直線運動が入ってからボールをとらえれば、脳の中では直線として処理できるのでラインが出しやすい。特に試合では直線のイメージの方が戦いやすい

著書『ゴルフは直線運動で上手くなる!』ではその基本の考え方と、ドリルを示しているが、文字・図だけだとあまり理解しやすいとは言えない。YouTubeMITSUHASHI TV チャネルに数多くレッスン映像が出ているし、本の補足となる映像もアップされている。また HIGH SPEC GOLF チャネルでは、アマチュアゴルファーへのレッスン映像がある。これらを参考にしながら、スイング改良に励んでいきたい。

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