ここ数ヶ月、物理的・精神的に忙しい毎日が続き、なかなかブログの更新ができなかった。ブログの即時性から考えると、少しでもよいから更新頻度を上げていくべきなのだろうが…。
さて、最近は既に人気のある漫画をドラマ化・映画化することがポピュラーになっている。テレビの視聴率を高める、あるいは映画制作投資リスクを低くする狙いがあると思われる。
その中にあって、わが家で、原作の漫画を先に読んだのが「のだめカンタービレ」、映像を先に観たのが「Death Note」である。
「のだめ」のドラマは、キャスティングが原作のイメージに近く、またわりと原作に忠実にシナリオ化されており、毎週欠かさず見ている。昔は漫画がアニメ化あるいは実写化されるのに「イメージが違う」などと抵抗感を覚えたものだが(たとえば「めぞん一刻」の映画。今度のドラマは大丈夫か?)、「のだめ」は自然な印象である。しかも選曲がよく考えられていて、場面にマッチしたクラシック音楽が、ドラマを盛り上げている。
原作とドラマのおかげで、子供たちへのクラシック音楽の啓蒙が進み、ベートーベンの交響曲7番やラプソディ・イン・ブルーが家で流れていたりする。僕も思わず、ベートーベンの交響曲のピアノ編曲の CD ボックスを衝動買いしてしまった。中学生の頃、グールドの演奏による「運命」のレコードを持っていたが、今回はシプリアン・カツァリスの全集 "Beethoven/Liszt: Symphonies 1-9" である。そしてテレビドラマは、いよいよ明日、最終回を迎える。
一方、Death Note は、映画の第1作がテレビ放映され、それを見てすぐに息子と第2作を観に行った。その挙句、さらには原作を買い込んだ次第。映画のプロモーション戦略の一環でもあるが、テレビ局としては、プロ野球の影響で低迷する視聴率を上げるために、第1作公開からたった数ヶ月後に映画をテレビ放映するという異例の事態だったらしい。そのプロモーションに、わが家は見事にはまってしまったことになる。
Death Note の原作漫画は「ゲーム理論」の世界。「これでもか、これでもか」とばかりに先の先、さらにその先を読んでの頭脳戦が繰り返される。文字は多いし、読むのに時間がかかる。しかし力作だと思う。
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