ウィリアム・マクニールの「世界史」が上・下2巻で文庫化された。マクニールは歴史を、文明の興隆とその周辺への影響の変遷でとらえる。その大まかな流れは、次の通り:
- 紀元前500年まで:オリエントに文明が成立、その外縁としてギリシャ・インド・中国文明が起こり、文明の均衡がなりたった。
- 紀元1500年まで:文明が均衡し強力な中心が存在しない。7世紀のイスラム文明がその中で大きな波乱を引き起こした。
- 1500年から現代:均衡の中から西欧文明が興隆し、その影響が地球全体に広がった。1850年頃からそれが決定的となり、西欧主導のグローバリゼーションが成立した。
また同じ中央公論新社の「世界の歴史」シリーズが今月から順次文庫化されていく。まずは「世界の歴史 (16) ルネサンスと地中海」である。コンパクトになって通勤電車で読めるのはよいが、単行本と比べて意外と値段が高いなと感じる。単行本ではオールカラーだった写真が白黒になっている。
- 作者: ウィリアム・H.マクニール,William H. McNeill,増田義郎,佐々木昭夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: 文庫
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- 作者: ウィリアム・H.マクニール,William H. McNeill,増田義郎,佐々木昭夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: 文庫
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- 作者: 樺山紘一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/01/01
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